【古い週刊誌は貴重な史料】『週刊プレイボーイ』2000年2月8日号~プーチン、今井絵理子登場

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 今回は、発行された当時はどこにでもあるようなものだったにもかかわらず、今日においては、買取のご依頼でもなければ、まず目にしないだろうという1冊を紹介します。その1冊とは20年以上前の週刊誌なのですが、それはおそらく国立国会図書館ならば所蔵されているのではないでしょうか。

週刊プレイボーイ

 集英社発行の、『週刊プレイボーイ』2000年2月8日号です。週刊ということもあり、20年以上経過すると、日刊紙と変わらぬリアルタイムの報道のような感じがします。同号には、ロシアのプーチン政権の誕生、あるいは音楽グループの「SPEED」の解散についての記事があります。いうまでもなくプーチンはロシア大統領として現在も健在で、最近報じられたロシアのウクライナ侵攻を正当化する彼の発言などで、不安を感じている方々も多いことでしょう。他方、元「SPEED」のメンバーで現在は自民党所属の今井絵理子議院議員は、2016年初当選から6年の任期を迎え、今年2022年の参院選に出馬予定です。

週刊プレイボーイ

※プーチン氏「領土奪還は責務」 ピョートル大帝で侵攻正当化(時事通信、2022年06月10日)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022061000688&g=int
※骨盤骨折今井絵理子参院議員、人生初車いす生活も全国行脚へ意気込み バリアフリーの大事さ痛感(日刊スポーツ、2022年5月11日)
https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202205110000944.html

 現在の出来事を考えるにあたってどれだけ過去をさかのぼればよいかとお考えの皆様にお伝えします。『週刊プレイボーイ』によりますと、少なくとも20年はさかのぼるべきだということが明らかになりました。日本現代史において、週刊誌は歴史の史料としての価値を高めています。数年前ならゴミのように思われた古週刊誌も、現在の出来事との関連で、「チョット確認しないわけにはいかないぞ( ゚Д゚)」という記事に出くわすことがあるわけです。そうだとすると、後世の歴史学者が私たちの時代を研究する場合、どんな記録に基づいて記述するだろうか、と想像してみましょう。歴史学者ゆえに、『週刊プレイボーイ』を始めとする週刊誌を読み漁るという将来だってあり得るかもしれません。

週刊プレイボーイ

 『週刊プレイボーイ』2000年2月8日号の発行当時、ロシアのプーチン政権が現在も続いていて、しかもロシアによるウクライナに侵攻に直面して国際社会が右往左往するなどということが想像できたでしょうか。また、同号のプーチンについての記事は、プーチンが核兵器の使用制限を緩めたことを強調しており、核の脅威とプーチンとを一体視する内容になっています。

 2022年ロシアのウクライナ侵攻の現実をふまえると、プーチンが核兵器をチラつかせる暴君である、という2000年時点の認識は、正確なものとはいえなかったのではないでしょうか。アメリカとソ連との間では、核兵器による「力の均衡」(※)が維持されているようで、二国間の決定的な対立にはいたっていません。しかしながら、ロシアがウクライナに対して通常兵器を用いた戦争を仕掛けた場合、アメリカをはじめとした世界各国は、ロシアとの間で核兵器による「力の均衡」が機能してしまったからこそ簡単には手出しできず、結局のところロシアの軍事行動を押しとどめられなかったのです。つまり、核兵器を前提とした「力の均衡」は核対核で成り立つ話にすぎなかったということです。私たちが直面している問題というのは、核兵器による「力の均衡」が、核戦略を通常兵器の使用と組み合わせたプーチンの手口に対処できなかったという事態をどう理解するのか、ということだといえます。

※「力の均衡」
勢力均衡。国家間の勢力が釣り合った状態。また、それによって、国際間の平和を維持し、自国の安全を確保しようとする国際政治上の原理ないし政策。バランス‐オブ‐パワー。勢力平均。精選版 日本国語大辞典(コトバンクより)
https://bit.ly/3xKdLKf

週刊プレイボーイ

 一方、元「SPEED」のメンバーが再選をめざす自民党議員となっていることはどうでしょうか。参院選比例代表で芸能人が立候補すること自体は、2000年当時であっても、そこまで珍しいことだとはみなされていなかったのではないでしょうか。ただ、こうした形で政党政治家が誕生することについて、私たちはどれだけ関心を払ってきたでしょうか。芸能スキャンダルの延長上のような「芸能人候補」についての報道、論評を超えて、日本の政治システムをどう維持、改良していくかという構造的な観点で論じられることは、あまりなかったように思われます。

週刊プレイボーイ

 ともかく、20年前の古週刊誌は、もはやゴミではないということを申し上げておきます。今回の投稿は、このことを示すために、たまたま『週刊プレイボーイ』2000年2月8日号に登場した人物で、かつ現在政治家である人物を取り上げたにすぎません。まだまだ違った読み方ができそうです。

小野坂


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