二村高史『ようこそシベリア鉄道へ――ユーラシア大陸横断9000kmの旅』(天夢人、2022年)が入荷しました! #新刊書買取

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 今回は買取に際して接した、鉄道に関する書籍、ゲームを取り上げたいと思います。

 鉄道に対して、私たちはどのような印象を持っているでしょうか。鉄道は、決まった時間に、決まった場所を通る法則性を持ち、かつそのレールを通る車両は時代とともに移り変わる、というオタクを惹きつける要素を多分に含んでいますね。

 そうした認識の形成に、このゲームはかなり貢献したのではないでしょうか?

電車でGO!

 私は、若干ながら20世紀の歴史を勉強しているのですが、そこで鉄道はきわめて重要な意味を持っています。まず労働運動史では、労働者が団結して異議申し立てをする際、鉄道を止めることがそのハイライトとなることが多いからです。社会・経済を支えている運輸労働者は、自らの権利のために鉄道の運行を止め得るわけです。この分野を扱った歴史学は、上記の(経済利益の尺度からみた場合の)矛盾を抱えながら、それでもここぞという場面で決起する労働運動の決断、そしてそれに対する経営者や政府の反応、というドラマチックな展開を明らかにしてきました。

 さらに鉄道は、主に20世紀前半の戦争の形を決定する要素でした。とりわけ第一次世界大戦の場合、鉄道は大勢の軍隊とその軍事行動を支える物資を前線近くまで運ぶ役割を担っていました。前線近く、というのは。鉄道を自由自在に敷くことはできないので、下車して前線まで行軍するのが第一次世界大戦の風景でした。そして、たとえば独仏両軍が衝突すると熾烈な塹壕戦となるわけです。その熾烈さは、一日の弾薬使用量がほぼ日露戦争全体のそれに匹敵し、塹壕内ではインフルエンザが蔓延するといったものでした。こうした凄惨な戦争が成り立っていた理由の一つに、鉄道運輸の発達ということが挙げられます。

 労働運動史、第一次世界大戦史ときて、両者が交錯したのが、1917年のロシア10月革命、その後の国際的な干渉を伴った、社会主義革命と反革命との対立による内戦でした。ロシアを横断するシベリア鉄道の沿線こそ、激しい交戦が繰り広げられた地域だったのです。この歴史に日本は無縁でなく、ロシア10月革命で成立したソヴィエト政権の転覆を企図して、「シベリア出兵」におよんでいます(「出兵」といっても、ピクニックではありませんし、外国へ軍隊を派遣して軍事行動をしているのですから、侵略ではないのか?と思いますが…)。

 そうした歴史を持つシベリア鉄道は、現在どうなっているのでしょうか。最近、そのことを正面から取り上げた書籍が刊行されました。

シベリア鉄道

 二村高史『ようこそシベリア鉄道へ――ユーラシア大陸横断9000kmの旅』(天夢人、2022年)です。本書で取り上げられた風景や物品に直にふれるためにも、ロシア・ウクライナ戦争、新型コロナウイルスの感染拡大が一刻も早く収束することを願っています。円安もどうにかならないものでしょうか。

小野坂


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