萩原延壽『東郷茂徳――伝記と解説』普及版(原書房、1994年)、佐藤元英・黒沢文貴編『GHQ歴史課陳述録――終戦史資料』下巻(原書房、2002年)

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 今回の投稿は、最近入荷した本と、現在出品中の関連書籍の紹介になります。分野は日本外交史です。

東郷茂徳

 上掲の画像は、萩原延壽『東郷茂徳――伝記と解説』普及版(原書房、1994年)です。著者の萩原氏は、『遠い崖――アーネスト・サトウ日記抄』や『陸奥宗光』といった、明治期の日本外交史、日英関係史を扱った評伝などで知られる著名な歴史家です。また、1930年代の日独関係の研究とあわせ、東郷茂徳の評伝という業績もあります。東郷は、1930年代に外務省欧亜局長、駐独大使、駐ソ大使を歴任し、アジア・太平洋戦争(1941-45年)の開戦時と終戦時の両方で外相の地位にあった、日本外交史上の重要人物の一人です。

 『東郷茂徳――伝記と解説』の特色は、萩原氏の驚くべき史料調査により、東郷本人の回想録『時代の一面』ではさすがに多く語られてはいない、在外勤務時代(大正時代、東郷30代のころ)の恋愛事情が書き込まれていることです。私生活を史料に基づいて語っているわけですから、国家間の外交問題、すなわち公務についても充実の内容であることが予想されます。実際、外交文書を引用し解説している部分では、手書きの欄外記の筆者を特定している部分など、日本外交史の研究水準の高さがうかがえます。

 なお、くまねこ堂では、下記の本をAmazonにて出品しています。

終戦史資料

 佐藤元英・黒沢文貴編『GHQ歴史課陳述録――終戦史資料』下巻(原書房、2002年)(https://amzn.to/3Sczy4m)です。上巻には東郷の項目がありますが、下巻に収録された陸海軍関係者の項目にも、終戦時の外相の東郷について言及があります。ご購入のほど、ご検討のほどよろしくお願いします。

小野坂


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