びんずる!大仏!十一面!~奥深き仏像の世界~ #日本の美術 #仏像
最近、善光寺のびんずる尊者像が盗まれて話題になりましたね。
なんとなくつけていたテレビから聞こえてきた聞き慣れない言葉の響きにびっくりして、私は思わず「びんずるそんじゃぞう!?」と何度も口に出して復唱してしまいました。
盗んだ人がわりと若い男性だったことや、周りに観光客がいる中での犯行だったのに誰にも怪しまれなかったことなど、色々とびっくり要素が多いニュースでした。
無事に見つかって良かったです。
そしてこのびんずる尊者像騒動の数週間後、私は鎌倉へ小旅行に行き、大仏を見てきました。
鎌倉の大仏はもう何度も見ているのですが、そのたびに圧倒されます。
自分は別に信心深い人間ではないのですが、年齢を重ねていくにつれて、寺社仏閣での滞在時間が長くなってきたような気がします。中学・高校の遠足や修学旅行のときにはあんなにつまらなかったのにな…と、不思議な気持ちになります。年を重ねるのも悪くありません。
そんなわけで、自分の中でちょっとした仏像ブームが来ておりますので、本日はくまねこ堂で出品中の本の中から仏像にまつわる本をいくつかご紹介したいと思います!
こちらは至文堂から出版されていた「日本の美術」シリーズです。
仏像関連だけでもこんなに…
惜しくも平成23年に第545号をもって休刊となってしまいましたが、くまねこ堂にはこちらに映っているものだけではなく、他にもいくつか在庫がございます。
鎌倉の大仏のアップのお顔が表紙を飾っているのは、第222号の「鎌倉地方の仏像」です。
本文に大仏のサイズ感やデザインに関する記述があったので、フムフムと読んでみると、この鎌倉の大仏は大きな頭とがっしりした厚めの上半身に対して、下半身のボリュームが足りなくて、本来であればかなりバランス悪い状態だぞ、というようなことが書いてありました。
でも、大仏を見る時にはそのアンバランスさは感じられず、色々と計算されて造られていることがわかる、とのこと。
確かに、言われてみればそうかもしれません。
700年前の匠の技、素晴らしいですね。
もしあの大仏が立ち上がったら、ちょっと足が短めなのかも…などと想像すると、ニヤけてしまいます。
鎌倉の大仏は50円を払うと中に入ることができます。
内側から螺髪のボコボコ感を確認できました👀
他にも、とても親切な仏像ガイド本もございます。
「よくわかる仏像のすべて」(講談社・2009年)です。
こちらの本には、仏像の見た目の特徴から種類を調べられる仏像見分けチャートがついていて、とても便利!
「以下の特徴にピンときたら、この仏像で決まり!」
なんとも頼もしい文言です👍
象や獅子にまたがっていたり、頭に馬の頭が乗っていたりする像もあるとは驚きです。
かわいらしいイラストで、仏像が着ている服や持ち物、髪型などについても解説されていてとても興味深いです。ふりがながなければ読めない単語ばかり…(笑)
鎌倉では長谷寺にも行き十一面観音菩薩像を見たのですが、こちらもだいぶ巨大で、薄暗い屋内で神々しくキラキラに輝いている立ち姿はかなりの迫力がありました
何も知識がないままで見たために、「手に何か持ってるなー」「顔がいっぱいあるなー」程度のぼんやりとした見方しかできなかったのですが、このようなガイド本を一度読んでおけば、また違った楽しみ方が出来たんだろうなぁと思いました。
これから紫陽花の季節がきたら、鎌倉はかなり賑わうんでしょうね。
混みまくりのシーズンはちょっと遠慮したいですが、鎌倉散策、また行きたいなと思います。
今度はちゃんと仏像の豆知識を頭に入れて…!
そしていつか奈良・京都もじっくり巡りたいです。
2023年現在の鎌倉大仏のお姿。
最後までお読みいただき、ありがとうございました🙏🏻
ポエ
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買取品目・ジャンル | 本 |
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商品名・作品名 | 日本の美術、よくわかる仏像のすべて |
出張先・エリア | 東京都 |
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