千葉県千葉市中央区で、『道具論』をお譲りいただきました


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千葉県千葉市中央区で、『道具論』をお譲りいただきました。
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榮久庵 憲司『道具論』鹿島出版会、2000年

douguron

著者の榮久庵憲司(1929-2015)氏。

寡聞にしてお名前を知りませんでしたが、インダストリアル・デザインの世界的巨匠で、1979年には「工業デザイン界のノーベル賞」といわれるコーリン・キング賞を受賞された人物です。

同氏の手がけたキッコーマンの醤油卓上びん、コスモ石油やミニストップの企業ロゴは、誰もが目にしているのではないでしょうか。

卓上醤油びん(1961年) ※広島県立美術館HPより

卓上醤油びん(1961年)
※広島県立美術館HPより

 

『道具論』には、道具に関する榮久庵氏の思想哲学が込められているようです。

「ここで二つの道具観がわかれる。ひとつは…道具は奴隷であり、…傷めても殺してもさしつかえない、という道具観である。もうひとつには、道具に心があり、魂があり、亡じては霊となる。道具には道具相互に心を通じあう道具世界というひとつの世界があり、これは人間世界に従属するのではなく、人間世界に対峙するもうひとつの世界であると認知する立場である。」

「道具に心がある」という考え方を推し進めた末、本書後半では「道具を裁く法廷」や、「道具寺」の設置も提案されているようです。
「ものを大切にしよう」というスローガンにはおさまりきらない、独特の思想性が感じられます。

一昨年には「広島が生んだデザイン界の巨匠 榮久庵憲司の世界展」
(@広島県立美術館、2014年11月18日 ~12月23日)が開催され、同氏の道具観が
《道具寺道具村構想》(2013年)などのインスタレーション作品によって展開されたそうです。

 

普段本を拭いているぞうきん、納品書を切るペーパーナイフ……仕事場でお世話になっている道具を見る眼が変わりそうです:wrench:

 By クラニャン


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