水木しげる「河童の三平」全8巻セット（兎月書房）

こちらは水木しげる著の漫画シリーズです。
原作として作成された特撮テレビドラマ、アニメーション映画にもなりました。

1961年から1962年まで兎月書房から刊行された同名貸本劇画集に連載されました。

河童にそっくりな人間の子ども、河原三平がひょんなことから

河童の世界に迷い込むことがきっかけで、

河童の長老の息子が人間世界への留学することになることから始まる長編物語です。

全8冊になります。

兎月書房と水木しげるとのこんなエピソードもあります。
水木しげる作品「墓場鬼太郎」は、経営難の兎月書房から原稿料がまったく支払われず、
これに憤慨した水木とは絶縁状態になりました。

その後、兎月書房は今までの未払いとなっていた原稿料の清算と、後釜として刊行していた
竹内寛行版「墓場鬼太郎」の終了という条件で水木と和解しましたが、
「河童の三平」を刊行した直後の1962年9月に倒産しました。
水木は原稿料を手形で受け取っていたため給金を受け取れなかったのです。
社長の清水は後に五反田の小さな印刷会社で働き、水木に原稿料の一部を支払ったとされてます。

兎月書房から出版された貸本漫画は、水木しげるの「墓場鬼太郎」をはじめ再評価が進んでおり
マニアの間では高値で取引されています。

また、こちらは1993年に青林堂より『原本　河童の三平』というタイトルで函入りの復刻版も出ております。
復刻版は買取の記事もございます。こちらのブログ内（「即日出張買取！水木しげる『河童の三平』など復刻版と絶版マンガを大量にお譲りいただきました！」2022年8月3日 くまねこ堂古書ブログ）でご紹介させていただいております（ご興味のある方はお読みいただけますと幸いでございます）。

しかしこちらの本当の初版のものでさらに揃いとなるとまずお目にかかれません。
1冊でもこのようなお品物がある場合は貸本など状態が悪くともぜひ一度当店にご連絡いただければと思います！

希少な漫画や絶版の漫画、懐かしいもの、マニアックなものをお持ちでしたら、
ぜひぜひ当店にお任せください。