昨日は東京都千代田区周辺にて即日出張いたしました。漫画家の生原稿、原画、クラシックCD、DVDを買い取らせていただきました


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今回は『村に火をつけ、白痴になれ 伊藤野枝伝』をご紹介させていただきたいと思います!

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伊藤野枝とえば明治から大正時代にかけてのアナーキスト。
当時のウーマンリブ運動の中心的グループであった青鞜社では平塚雷鳥らと交わり、ダダイストの辻潤やアナーキストの大杉栄など男性遍歴、神近市子との関係など、とにかく「激しい」イメージが強い方もおられるかと思いますが、その伊藤野枝とその周辺のイメージを更に加熱させるようなアツい一冊!
彼らの生活は「大正だったから特異で、現代では普通ではなく、明らかに現在から見てもぶっ飛んだエピソードばかりで、結局最後は関東大震災の混乱時に国家によって殺害されてしまうという話も、どこかドラマチックにさえ思えてしまいます。

大正時代の女性というと、みんなどこか激しい!というイメージを持ってしまいますが、一般女性の多くがウーマンリブ運動に参加していたわけではないので、伊藤野枝のような存在が際立っていたともいえるのではないでしょうか。

この書は読みやすい一冊になっておりますが、彼女の夫だった辻潤や大杉栄の著書も併せて読むと、よりそれぞれのキャラクターがリアルになり楽しめるかと思います。
野枝と運命を共にした二番目の夫・大杉栄では「自叙伝」がオススメですが、最初の夫である辻潤も変人・奇人として知られた人物。

独特なダダの世界を展開する「ですぺら」「孑孑以前」などの著書がありますが、「絶望の書」もなかなかオススメです!
なお、伊藤野枝と辻潤の間に生まれた一男が詩人で画家の辻まこと氏になり、辻まこと氏も父に負けず浮世離れした生涯を送りました。

この野枝・大杉栄とその周辺については瀬戸内寂聴さんが小説「美は乱調にあり」でも描きだしておりますが、大正から戦前を駆け抜けたぶっ飛んだ方たちの生涯を追ってみるのも、とても面白いかと思います!

 

こばちゃん

 


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