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 本日は、人間の記録シリーズより「三浦環」「藤原義江」をご紹介したいと思います!

今では日本人オペラ歌手が多く登場し、海外留学も当然のことのように行われる時代となりましたが、日本オペラ界の歴史を遡った時に決して避けて通れないのが三浦環さんと藤原義江さんの存在です。

三浦環さんは明治30年代より東京音楽学校でまなび(現・東京芸術大学)楽壇で活躍後、プッチーニ作曲のオペラ「お蝶夫人」の主役で世界中に名前を轟かせた、日本人の国際歌手第一号といえる方です。環女史の舞台を観たプッチーニは、手放しで称賛し、彼女こそ自分が思い描いたバタフライだ、というようなことを語ったとされております。
環女史は昭和21年に亡くなりましたが、それまでは諸外国を公演してまわり、生涯で「お蝶夫人」を2000回以上も上演したという記録も残されており、まさに日本初の「歌姫」であることは間違いありません。
かの李香蘭も環女史の教えを受けたひとりで、また長崎の観光名所であるグラバー園には「三浦環像」も設置されているほど。
天真爛漫な人柄も愛された理由のひとつで、一時帰国した際に真っ赤なリボンを頭につけて振袖を着て銀座を散歩して、周囲をアッと驚かせたという話は印象的です。

そして絶対的な存在である三浦環さんと共に、日本オペラ史に最も影響を与えた男性歌手は?といえば、なにはさておき藤原義江さんの名前が挙がるのではないでしょうか?
藤原義江さんこそ、現在の日本オペラ界を背負って立つ藤原歌劇団の創設者であります!
日本人の母とスコットランド人の父を持つハーフで、当初は時代劇を専門とする劇団の一員だったところ、浅草オペラ歌手の田谷力三さんの歌声に衝撃を受けて大正7年に浅草からデビュー致しました。
その後、イタリアへ留学したことによって実力をつけて、現地の新聞には彼の二枚目ぶりが話題となり「東洋のバレンチノ」とまで称されていたそうです。
藤原義江さんも人柄の良さから多くの方に愛され、あだ名は「アニキ」。藤原義江さんと親交のあった方々にお話しを伺ったことがありますが、お高いところなど全くなく気さくで優しい方だったということです。

お二人の共通している部分は、残した足跡も重要ではありますが、生前にどれだけ多くの人々に喜びを与え、そして愛され親しまれたかという点ではないでしょうか?
これらの人々が歴史を作り上げたからこそ、今の音楽界があることを忘れないでいきたいですね。

byこばちゃん


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