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最近、近所のスーパー店頭で売っている焼き芋が甘くてホクホクで病みつきな毎日です!w01.gif焼き芋は冷やしても美味しいですよね。皆さんは秋の味覚を楽しんでいらっしゃいますか?

さてさて、今回ご紹介するのはこちら

「浮世絵から写真へ ー視覚の文明開化ー」

東京都江戸東京博物館学芸員 岡塚章子、我妻直美 青幻社 2015年

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本書は2015年に東京都江戸東京博物館にて開催された特別展「浮世絵から写真へ ー視覚の文明開化ー」において出版されたもので、浮世絵を始めとする絵と、幕末期に渡来した写真の多彩な表現を紹介したものです。

幕末から明治にかけて、西洋伝来の写真と日本伝来の浮世絵が双方に影響し合ったような、不思議な作品が生まれた一時がありました。

江戸の名所、風俗画の中から独立して描かれるようになった評判の美人や有名人の浮世絵の数々、そして、幕末に渡来した写真。浮世絵と写真という、二つの「写す」技術と文化がそれぞれの領分に入り込んだ、この絵とも写真ともつかない不思議な表現技術は非常に日本的な視点から成り立っているなーと思います。icon_biggrin.gif

 

歌川吉藤「開花旧弊興廃くらべ」

文明開化の、新旧の文物が争う様子を擬人化して描いています。写真はそっくりであること、錦絵はキレイであることをお互いに自慢し合っています。hatena03.gif

 

美人画は歌川国貞の「江戸名所 百人美人」が有名ですが、この同じ発想を後の1981年(明治24)に小川一眞の手で制作されたのがこの「凌雲閣百美人」です。写真に彩色されたこれらのシリーズは、百人の人気芸妓を撮影し、凌雲閣の4階から7階に飾り、人気投票が行われたとか。現在の美人コンテストのはしりですね。どの時代も考えることは変わりませんな(笑)happy0065.gif

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これらは古器物を多色石版印刷で描いたものです。石版とはリトグラフのことで、着色ではなく、全て製版しているこの多色印刷は当時は勿論、現在でも世界最高技術レベルのものです。明治の人達のとんでもない気合が感じられる作品です。cat_5.gif

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私が今回最も注目したのは「写真油絵」です。現在では見ることが出来ないこの技法は横山松三郎に1880年(明治13)頃に考案され、弟子の小豆澤亮一(あずきざわ りょういち)に伝授されます。

この写真油絵は印画紙の表面だけを薄く残すように裏の紙を削り取り、裏から油絵具で着彩するという、非常に緻密で繊細な技術によって制作されるものです。現存する作品も非常に限られているとか。

横山の死後、小豆澤はこの写真油絵の特許を出願、受理されますが、1890年(明治23)の小豆澤の死去と共に忘れ去られ、幻の技法となりました。

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小豆澤亮一作の「初代東京府知事 烏丸光徳」これは写真油絵で制作された肖像画としては最大。

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よく日本人は猿真似が得意などと言われますが、たとえ最初は真似だとしても、技術にしろ文化にしろ、自分達が手に入れたものに対しては、時を重ね、研究を重ね、ある種の突き抜けたオリジナルの域にまで変化させ高めていく。これは日本人の遺伝子の成せる技ではないかと思います。この本は怒涛の近代化の中に生きた人々の並々ならぬ好奇心や、新しい表現や技術を手に入れたい、追い求めたいと強く願う人々の気迫が感じられる一冊です。neko.gif

 

ふうき


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商品名・作品名 浮世絵から写真へ・視覚の文明開化
出張先・エリア 世田谷区

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