買取事例

千葉県市川市にて即日出張買取で、連載中のコミックス、犬夜叉、境界のRINNEなどをお譲りいただきました。


人気ブログランキング

本日は買取品の中から「日本現代怪異事典」朝里樹(笠間書院)をご紹介したいと思います。
本書は戦後から2000年頃までにかけて日本各地の少年少女を震撼させ、怪談マニアの心をくすぐってきた怖い話を、あいうえお順、出没地域などが整理されている珍書。
こういう本が欲しかった!!という方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

現在の30歳前後の方なら、小学生時代に観た映画「学校の怪談」シリーズや、「トイレの花子さん」などを忘れることができない方が多くいらっしゃるのではないでしょうか?
私もその一人で(笑)…稲川淳二さんやら冝保愛子さん、おもいっきりテレビの夏休み特集「あなたの知らない世界」など、今も覚えております。
特に「学校の怪談」シリーズは今観ても楽しい作品で、ただ恐ろしいだけではなく、いにしへの時代へのタイムスリップ、肝試し、夏休みロマン溢れる自分たちだけの妖怪的世界に浸ることができたことは、大変幸せなことだったと今になって思います。

本書には、学校の怪談にも出てきた懐かしい幽霊から、ネット時代ならではの都市伝説なども取り上げられており、子供時代に怖かった口裂け女も当然のことながら掲載されており、今の子供たちは口裂け女を知っているのでしょうか?
「ポマード」が何かわからないのに、呪文として覚えていた頃が懐かしいです(笑)

マニアの方ばかりではなく、民俗学、怖い話好きの方にもお勧めしたい一冊です!

byこばちゃん


人気ブログランキング

囲碁、哲学、宗教、思想、精神世界の書籍、岩波現代文庫、講談社学術文庫、CD、PCゲームなどを即日で買取に伺いました。@千葉県佐倉市


人気ブログランキング

 

本日は買取品の中から、「芸人の肖像」小沢昭一(ちくま新書)、「瞽女うた」ジェラルド・グローマ―(岩波新書)をご紹介したいと思います!

個性派俳優として名を馳せた小沢昭一さんは俳優業でも大きな足跡を残されておりますが、それ以上に長年芸能史の発掘をされ続けた優秀な研究者としての足跡も多大なものではないでしょうか?
1960年代後半から芸能の源流を取材してまわられ、旅芸人およびそれらの諸芸を「放浪芸」と名づけたことによって、写真や著書、あるいはレコードで多くの人々に日の目をみたことのよって芸が継承されるきかっけともなったそうです。
また、今となっては触れることのできない芸が小沢さんによって記録されており、芸能史において大変貴重な著書となっております。
例えば浪曲(浪花節)といえば、義理人情や忠君を歌い上げる堅苦しいイメージがありますが(それはそれで楽しいのですが)、1970年代に再ブレイクした廣澤剽右衛門さんは悪声が特徴で、「雪月花三人娘」という笑がふんだんに取り入れられた庶民の寄席浪曲で人気を集めました。
堅いイメージになる以前の庶民のなかの浪花節を継承する最後の名人として、昔の音曲が
お好きな方には是非オススメをしたい方です!

それから更に古くから、そして長く庶民の心に寄り添ってきた民俗の中の芸能として、青森県で活動を行うイタコも取り上げられています。

イタコで有名なところといえば恐山ですが、一年中常勤(?)しているわけではなく、季節限定の商売だそうです。(ちなみに私が恐山に行ったときにはイタコさんはいらっしゃいませんでした)
芸なのか?と思うふしはありますが、こちらも小沢さんならではの考察で今となっては貴重な記録になっているのではないでしょうか。

また、もう一冊の「瞽女うた」も印象的な一冊。
「瞽女」は「ごぜ」と読み、生まれながらにして目の不自由な北陸地方出身の女性が、複数人でチームを組んで歌や三味線を披露するために雪深い田舎町を旅することを指し、今となっては信じられないような女性や障がい者差別ですが、帯にある「それほど昔ではなかった」の言葉にドキリとさせられます。
このような情景を題材にした映画には「はなれ瞽女おりん」や「津軽じょんがら節」などがありますが、本書をみると1970年代まで瞽女という習慣が存在していたということに驚きを隠せません(最後の瞽女といわれた方は数年前まで存命でおられました)

日本の民俗学でも特に気になるところですが、元は同じ源流からうまれながら時代を経ていくうちに派生し、違う支流では今の華やかな芸能界のたどり着いたかと思うと感慨深いところがあります。
芸能の世界を見直してみる機会にこちらの書籍如何でしょうか?

byこばちゃん


人気ブログランキング

杉並区高円寺北にて即日出張買取いたしました:専門書、学術書、ムック本、ビジネス書、DVD-BOX


人気ブログランキング

本日は「写真家が捉えた時代の一瞬『昭和』(株式会社クレヴィス 2013)」をご紹介したいと思います!

この写真集は昭和を代表する写真家の作品をオムニバス形式で取り上げたもので、昭和初期の繁華街から高度経済成長期の農村の姿など、日本各地、各時代のありとあらゆる人々の姿が印象的です。
この写真集で、面白いなぁと思う点は、「戦争で暗いイメージの昭和初期の人々が想像以上にモダンで、着るものも髪型もかなりきっちりしている」「戦争が終わって高度経済成長期といわれている時代に地方で生活していた人々の衣食住の貧しさ」という二つの「意外性」という点で、本書のキーワードになっているように思いました。
「昭和時代」をテーマにした写真集はよく入荷されるのですが、検品するたびに色々と考えさせられる内容のものが多く、遠いようで近いんだなぁ~と物思いにふけってしまいます。
学校で習う歴史はあくまでも表面上だけであって、時代や土地によって様々な生活模様が繰り広げられていたんだなぁと、このような写真集をみるたびに思います。

帯には「貧しく、明るかった、あの時代 エネルギーみなぎる昭和」

とあります。このフレーズにすべてが凝縮されているような気がいたしました。

byこばちゃん


人気ブログランキング

新宿区弁天町にてお譲りいただきました!:DVD、CD、懐かしの歌謡曲、コミックセット、文学、田中小実昌、新刊書


人気ブログランキング

本日は講談社学術文庫「英国人写真家の見た明治日本」(ハーバート・G・ポンティング著 長岡祥三訳)をご紹介したいと思います!

本書はロンドンで刊行された「In Lotus-Land Japan」(1910年刊)を原著としたもので、この題を訳すと「この世の楽園・日本」となるそうです。
著者のH・G・ポンティングがアジア各国の撮影旅行に出で立ち、日本に来日したのが明治35年頃のことだそうです。
当時の日本は日露戦争の前、日清戦争の戦勝国となり世界の先進国として大きく発展を遂げつつある時代ですが、本書に掲載された多くのポンティングが記録した日本各地の様子は、西洋文化に侵されることのない、繊細で美しい日本人の姿ばかりで驚いてしまいます!
日本人ながらも明治時代の日本人の写真を見る想いは、当時の西洋からの旅行者と同じ感覚なんだろうと思います。
特に京都を訪れた際の項には「私は方々の国を何年も旅行したが、今まで見た中でも、最も優美で心を奪われる都として思い浮かべるのは、この京都である」と記されており、写真の数々もまるで西洋名画を観ているような美しさに心が奪われて
しまいそうです。

一方、日本に来日して驚きの連続が記録してある書籍もあり、こちらはこちらでオススメです!
「ニッポン仰天日記」小学館(ゴードンスミス著 荒俣宏訳)。

こちらは写真キャプションがなかなか振るっており、獅子舞の写真には「わけのわからないパフォーマンスだ」、角力とりを「レスラー」と記してあり、外国人ならではの視点に思わず感心してしまいます(笑)
本書は手彩色やカラーの図録が満載で学術的な部分以外でも、気軽に明治時代の日本を楽しめることができます。
教科書で学んだことに留まらず、当時の庶民の姿を写真には得るものが多く、とても楽しく勉強になります!

byこばちゃん


人気ブログランキング

本日は即日出張買取にて市川市富浜まで伺いました!松田聖子、中島みゆき、山口百恵、吉田拓郎、山下達郎、80年代歌謡曲、ゴールデン☆ベスト、最新CDなどを買受け


人気ブログランキング

漫才ブームの昨今、多くの漫才師やお笑いタレントが水泡のように生まれ出でては煙の如く消えていくという状況が繰り返されていますね。
私も珍しく年末年始は勉強のために漫才のテレビ番組を観ておりましたが、ちょっと私の考えている漫才とは違ったものが演じられ、またウケていたので、時代に取り残された感じを受けました(涙)

やはり私などは、漫才といえばコロムビアトップ・ライトさん、そして上方漫才のいとし・こいしさんなどが脳裏に浮かびます(笑)
そんな、往年の名漫才コンビいとし・こいしさんの生涯を追ったのが「いとしこいし 漫才の世界」(岩波書店 2004年)で、本文に出て来るお二人の写真の若いこと!実の兄弟ということは知られていますが、まさか昭和12年にデビューということは存じ上げませんでした。
長い間、漫才師をされていたのにも関わらず「ドサのにおい」がなく、晩年は無駄な部分がそぎ落とされた理想的な面白い漫才をされていたこと、多くの方が覚えていらっしゃると思います。

そして、そんなおふたりが足跡を残された上方漫才の歴史をたどったのが「昭和上方漫才」(朝日新聞社 2000年)で、なんと人間国宝の故・桂米朝と上岡龍太郎さんによる著書!
このお名前をみるだけで、信頼のできる内容だなぁと思わせるところがありますね。
こちらではエンタツ・アチャコから、海原千里・万里までの漫才師・お笑い芸人が対談形式で網羅されており、写真を見るだけでもあの抱腹絶倒の舞台を思い出さずにはいられません!

昭和には素晴らしい芸人さんがたくさんおられますが、お笑い好きの方に是非オススメしたいのが「海原お浜・小浜」「ちゃっきり娘」の二組です!!!
海原お浜・小浜さんは海原千里・万里(上沼恵美子さん)の師匠で、この時代の女流漫才のなかでは純粋なしゃべくり漫才師として一時代を築いた名人です。
鋭い喋り口でネタを披露するお二人に下品さはなく、2006年には上方演芸を支えた芸人を顕彰するために行われた「上方演芸の殿堂」に殿堂入りを果たし、関西では広く知られた存在であることがうかがい知れます。

また、しゃべくり漫才のほかに、昭和時代に全盛を極めたのが楽器を使用した漫才グループで、関東人に馴染み深いといえば、かしまし娘を挙げることができますが、同時代の関西で同格の知名度を誇っていたグループに「ちゃっきり娘」がいらっしゃいます。
ちゃっきり娘は、大きな声に独特なマスク、歌が堪能な秋美さんが笑いの中心となって、これでもかと関西色の濃い漫才を繰り広げます。
スマートであっさりした東京漫才とは裏腹に、こってりとしてローカル色が魅力の上方漫才。YouTubeで上方漫才に関する映像をみてみますと、1970~80年代くらいまで、義太夫を替え歌にして笑いを取るグループ・三人奴、浪曲を効果的に使用するタイヘイトリオなど、まるで戦前!?と思われるような前時代的なコアな演芸が息づいていたことに驚愕いたします。

笑いを志す方、笑いがお好きな方は、「温故知新」の精神で、是非とも漫才の足跡を知っていただけると、今のお笑いが更に楽しいものになるかも知れませんね!

byこばちゃん


人気ブログランキング

和本、図鑑、文庫、地質学、考古学、古生物学、趣味の本をお譲受しました@荒川区


人気ブログランキング

もうすぐバレンタインですねheart.gifheart.gif
この時期はおいしいチョコのお菓子がたくさんデパ地下に売っていて、ついつい手が伸びてしまいます。
手作りチョコ派の方もいらっしゃいますか?トッピングやラッピングの作業はとっても楽しいですよね~shine.gif

くまねこ堂にもおいしい食べ物の本が入荷いたしました!


buru1

ブルーベリーの本がいっぱい!!!

 

ブルーベリー大図鑑〔品種読本〕写真解説 渡辺順司 より抜粋

こちらの本はブルーベリーの品種112種類ひとつひとつの解説を写真付きで見ることができますcat_5.gifブルーベリーだけでこんな種類があるとは!

成長過程の写真も面白いですね。
お花の時のブルーベリー、スズランみたいで可愛いですicon_redface.gifheart.gif

 

こちらも同じ大図鑑に記載があったのですが、、
品種改良によっては素人の鉢植え栽培でも、500円玉サイズの大粒ブルーベリーを収穫することができる”とのこと!(しかも写真付きです!)

500円玉サイズのブルーベリー、なんて、、なんて、贅沢なんでしょうcat_5.gif

ああ~なんだか季節も合わさって、ブルーベリー入りのチョコが食べたくなってきてしまいましたb07.gif

かこさん


人気ブログランキング

中央区の企業様(銀座のリピーター様)に発行されて1年以内のビジネス書、専門書、音楽ライブDVDをお譲りうけいたしました


人気ブログランキング

大学教授さまのご蔵書だった哲学・思想分野の人文書を、棚にどんどん差しております。
ガストン・バシュラール の著書は再々入荷だったような(‘◇’)ゞ
こういった専門書や学術書をくまねこ堂では高く評価しております。
ご整理のご依頼、お待ちしています!

 

モモコ


人気ブログランキング

レコード(60’sROCK)、ROCKバンドのコンサートパンフ、グランドセイコー、鉄道模型(Nゲージ)、車・バイクのカタログ、世界の名著、日本の名著をお譲りいただきました:市川市八幡


人気ブログランキング

本日は「戯曲 黒蜥蜴」(三島由紀夫 牧羊社 1969)をご紹介したいと思います!

今でもコアなファンが多い三島由紀夫さんですが、この「黒蜥蜴」は江戸川乱歩の作品を三島が戯曲として書き直したもので、丸山明宏(現・美輪明宏)さんが女盗賊を演じたことで有名ですね。
当初は日本を代表する女優の初代水谷八重子さんによって演じられたそうですが失敗に終わり、三島由紀夫さんが丸山明宏さんをモデルとして戯曲に書き直し舞台で上演。そして大成功をおさめたと、どこかで読んだことがあります。

 


見てください、この三島ワールド、丸山明宏ワールド全開の「黒蜥蜴」のフォント!
なんと大正から昭和初期に一時代を築いた挿絵画家の蕗谷虹児氏がデザインしたものだそうです。中身も1920年代に発売された詩集のような作りになっており、60~70‘sエログロのクラッシックな世界が広がります。
更に、特に使用されている旧文体が雰囲気を盛り上げてくれます!
江戸川乱歩、三島由紀夫、美輪明宏、蕗谷虹児というそれぞれに根強いファンを持つ人々が関わっていることから、この「黒蜥蜴」は人気の高い一冊になっております。

実は、この「黒蜥蜴」は映画化もされており、もちろん主演は丸山明宏さん、そして映画も終盤に差し掛かろうとしている場面、人間標本の役として三島本人が出演しているという珍品なので、ご興味のあるかたにはオススメです!

くまねこ堂では、文豪の初版本、サイン本、直筆原稿なども積極的に買い取りを行っております。

byこばちゃん


人気ブログランキング

杉並区桃井にて、 岩波文庫、講談社学術文庫、皇室関係、名曲アルバムDVD、DVD-BOX、童謡CDを買い受け


人気ブログランキング

 本日は、人間の記録シリーズより「三浦環」「藤原義江」をご紹介したいと思います!

今では日本人オペラ歌手が多く登場し、海外留学も当然のことのように行われる時代となりましたが、日本オペラ界の歴史を遡った時に決して避けて通れないのが三浦環さんと藤原義江さんの存在です。

三浦環さんは明治30年代より東京音楽学校でまなび(現・東京芸術大学)楽壇で活躍後、プッチーニ作曲のオペラ「お蝶夫人」の主役で世界中に名前を轟かせた、日本人の国際歌手第一号といえる方です。環女史の舞台を観たプッチーニは、手放しで称賛し、彼女こそ自分が思い描いたバタフライだ、というようなことを語ったとされております。
環女史は昭和21年に亡くなりましたが、それまでは諸外国を公演してまわり、生涯で「お蝶夫人」を2000回以上も上演したという記録も残されており、まさに日本初の「歌姫」であることは間違いありません。
かの李香蘭も環女史の教えを受けたひとりで、また長崎の観光名所であるグラバー園には「三浦環像」も設置されているほど。
天真爛漫な人柄も愛された理由のひとつで、一時帰国した際に真っ赤なリボンを頭につけて振袖を着て銀座を散歩して、周囲をアッと驚かせたという話は印象的です。

そして絶対的な存在である三浦環さんと共に、日本オペラ史に最も影響を与えた男性歌手は?といえば、なにはさておき藤原義江さんの名前が挙がるのではないでしょうか?
藤原義江さんこそ、現在の日本オペラ界を背負って立つ藤原歌劇団の創設者であります!
日本人の母とスコットランド人の父を持つハーフで、当初は時代劇を専門とする劇団の一員だったところ、浅草オペラ歌手の田谷力三さんの歌声に衝撃を受けて大正7年に浅草からデビュー致しました。
その後、イタリアへ留学したことによって実力をつけて、現地の新聞には彼の二枚目ぶりが話題となり「東洋のバレンチノ」とまで称されていたそうです。
藤原義江さんも人柄の良さから多くの方に愛され、あだ名は「アニキ」。藤原義江さんと親交のあった方々にお話しを伺ったことがありますが、お高いところなど全くなく気さくで優しい方だったということです。

お二人の共通している部分は、残した足跡も重要ではありますが、生前にどれだけ多くの人々に喜びを与え、そして愛され親しまれたかという点ではないでしょうか?
これらの人々が歴史を作り上げたからこそ、今の音楽界があることを忘れないでいきたいですね。

byこばちゃん


人気ブログランキング

大学教授様よりお譲りいただきました!:クラシックCD、70年代歌謡曲CD、スピードラーニング、英会話教材、中世史、ヨーロッパ史、歴史、幕末・明治本、岩波文庫、近現代史、学術書、講談社学術文庫


人気ブログランキング

先日は絶版漫画を中心に買い取りをさせていただきました!
その中にはつげ義春さんの作品も多く含まれており、ガロ系漫画の定番作品「無能の人」もございました!
「無能の人」は骨董好きな方にはオススメしたい漫画で、つげ義春さん本人がモデルと思われる男性が、河原で鑑賞石屋をやったり、友人のせどり師や鳥師をテーマにした作品、またクラシックカメラの通信販売をする話など、商売に関する物語が満載ですが、どの作品もハッピーエンドでは終わらず

「父ちゃん、虫けらってどんな虫?」
「つまり世の中の何の役にも立たぬ…うん?誰がそんな話した」
「母ちゃんがね、父ちゃんは虫けらだって」

という息子とのやり取りで終わるという味わい深い締めくくりには、思わずしみじみしてしまいます。また私、個人的には「鳥師」の話、ラストシーンの鳥師が飛び立つ場面の絵になんともいえない恐怖感を覚え、幻想的な世界に心惹かれます。

また1500部限定で1969年に刊行された「つげ義春初期短篇集」(幻燈社)もあり、扉の肖像写真の部分には署名も入っておりました!
つげ義春さんも若いです!!!


つげさんは昭和12年のお生まれなので現在81歳、水木しげるさんのアシスタントや貸本漫画を手がけたのち、創刊当時の漫画雑誌「ガロ」に掲載された「ねじ式」で一躍スター漫画家となり、その前衛的な作風は世間に一石を投じたことは有名ですね。

そんな、超ベテラン漫画家のつげ義春さんですが昨年、日本漫画家協会賞を受賞されたそうで話題にもなりましたね。
今では作品を発表されませんが、ファンの一人として、ぜひ負担にならない程度に新作を発表していただけたら嬉しいなぁと思っております!

byこばちゃん

 


人気ブログランキング

くまねこ堂 古本出張買取対応エリア

東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城を中心に承っております。詳しくは対応エリアをご確認ください。

PAGE TOP