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谷崎潤一郎「鮫人(こうじん)」(1926年 改造社)の初版本のご紹介です!

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耽美派として現在でも人気の高い谷崎潤一郎には「春琴抄」「細雪」「痴人の愛」「刺青」など、映画や芝居で親しまれた作品がたくさんありますが、当然のことながら一般には広く知られることが少なかった存在します。
その中の一つといえるのが、こちらの「鮫人」になります。
当時の谷崎は時代の寵児らしく小説家としての活動のみにとどまらず、劇団に関係して戯曲を書いたり、日本映画の揺籃期に映画会社・大正活映の立ち上げに加わって、「痴人の愛」のモデルとされた義妹・葉山三千子を映画会社のスターに仕立て上げたり、プライベートでは浅草オペラに通ったり、また小田原事件を起こしたり…若者らしい青春を謳歌していたようです。

「鮫人」は大正時代に隆盛を極めた浅草オペラ周辺を舞台にした小説で、完全なフィクションというよりもノンフィクションの要素や、一部独自の浅草オペラ論なども繰り広げられており、風俗小説としての意味合いも含む作品です。
当時としては好評を呼んで売れ行きも良かったようですが、現在まで広く谷崎作品として語られる作品にならなかったことは、とても残念に思います。

なお、こちらは「前編」となっておりますが、「後編」は未完のままで終わってしまいました。

また、この本を出版した「改造社」も当時を代表する出版社で、雑誌「改造」の発行、また、それまで高価な書籍として庶民には親しみの少なかった文学全集を、当時としては破格の定価1円で発売しはじめたことによって出版界にセンセーションを巻き起こしたこともありました。
この改造社で出版した文学全集は「現代日本文学全集」という名称で、装丁は杉浦非水が担当。
「円本」(=1円均一本)という愛称で、広く文学の普及に貢献したといえるでしょう。

くまねこ堂では明治・大正・昭和に活躍した有名作家の初版・署名本や直筆原稿などの買取も行っております!

 

こばちゃん


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