【買取同行記】福島県の中核市にて昭和の貸本マンガ数百冊をお譲りいただきました
こんにちは。
くまねこ堂に勤務しております、フジタンと申します。
くまねこ堂は出張買取に対応しており、その件数はありがたいことに年間数百件に上ります。
私フジタンもたびたび買取に同行させていただくのですが、
その中には大変印象深いお客様もございます。
ということで、この度、webサイトでの新しい試みとして
従業員視点でいわゆる『買取同行記』を書かせていただくこととなりました。
謎の多い出張買取、いったいどんな流れで査定は進んでいくのか?
ご理解のお助けになりましたら幸いです。
それでは、レッツゴー。
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三月頭、福島県の中核市のひとつに在住のお客様のもとへ
店主の渡辺と二人で買取に行ってまいりました。
お伺いしたところによりますと、
知人のお宅の片付けの最中に
昭和30年代のものと思われる貸本漫画が100冊程出てきたらしく……。
他の荷物と共に捨てられる寸前だったのですが、せっかくだし古書店に買取ってもらえないか?という話になり弊社に白羽の矢が立ったという事でした。
くまねこ堂の本拠地は東京都・江東区、主な出張対応エリアは関東圏なのですが
お品物の内容次第では西へ東へどこへでも向かうのです。
今回は福島県、車で片道三時間の道のりをはるばる走ってまいりました。
到着しましたのは閑静な住宅街。
ご対応してくださったのはご依頼のお電話をくださった奥様でした。
見晴らしのいいお宅、おいしい空気に車旅の緊張もほぐれたところでさっそく査定開始です。
お客様に見せていただいた紙袋とコンテナの中に入っていたのは、
貸本マンガ、マンガ、マンガ!
ざっと背表紙を見るだけでも水木しげる、楳図かずお、徳南晴一郎、つげ義春等
私でも知っているビッグネームがちらほらと。店主の渡辺も私も大興奮です。
お電話では『状態がかなり悪いけど大丈夫?』とご心配されていたのですが、
実際のお品物はそれほど問題にならない程度の状態でした。
貸本マンガは本来子供が読むものですから、表紙や本体の破れ程度はよくあること、物によってはヒモで綴じ直されていたりボロボロに腐っていたり。。。
今回のものは土埃と経年臭程度のダメージの物が多く、全体的に状態はまずまずの部類。
マンガの遊び紙に押してあった貸本屋の印には『御殿一』の文字が(さ●ま御殿の御殿です)。
自分で名乗ってしまうあたりに昭和のセンスを感じてクスリときます。
渡辺が一冊ずつ査定し、お客様に丁寧に値段の説明をしながら私フジタンが折り畳みのコンテナに詰めていきました。
渡辺はマンガも得意としておりますので、極めてスムーズに査定完了。
最終的にお譲りいただいたマンガは当初のご依頼を超えて約300冊。想像以上に多くの品物を買い取らせていただき感謝、感謝です。
お値段をお伝えしましたところ『思ったよりも高い!』と驚きつつも快く承諾をいただきました。
その後は二人で車に荷運びして買取完了! です。
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荷運び後、嬉しいことにお宅のリビングで緑茶とお茶菓子をごちそうになりました。
炬燵をめくったら猫ちゃんがひょっこりと……。
なんと、事前にご家族三人で買取査定額を予想されていたとのこと。
結果的にお三方の予想よりも大きな金額で買い取らせていただきました。
後で知ったのですが、始めは某有名古書店に連絡されていたのですが、その後のお返事がなかったのでくまねこ堂にお電話していただいたそうで……。
こういうご縁でお呼びしていただけるのも出張買取のオモシロさですね。
ひとしきりの談話を終えて、あらためてお呼びいただいた事への感謝をお伝えしつつ乗車。帰りの車中、貸本マンガの話で大いに盛り上がりつつ我々は東京に戻りました。
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行ったことのない土地で見たこともない商品と出会えるのは出張の醍醐味。
今回もお客様のお話もあわせて色々と学ばせていただきました。
さて、次回はどんな買取が待っているのでしょうか?
楽しみにしつつ、今回の同行記を〆させていただきます。
改めて、貴重なお品物をお譲りいただきまして誠にありがとうございました。
フジタン
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