グローバルな人材とは? /白洲正子「縁あって」


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パンダ子(娘)が生まれてからというもの、
色々な子供向け絵本や教材の広告などを見かける機会が増えたのですが、
それにしても英語関連の物が非常に多いなあと・・

「グローバルな人材を!」という英語熱は何も最近始まったことではなく
昔から連綿と続いているような気がするのですが、
白洲正子の「縁あって」という本を読んでいたら
こんなくだりがありました。

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実際、日本の男性が、羽織袴を着た時ほど堂々と見えるものはない。
ことに外国人の中に交った場合、一歩もひけを感じさせぬ。
昔、森賢吾という大蔵省の財務官がいた。
大変な切れ者と聞いていたが、外国人と重要な交渉をする時は、
必ず黒紋付の羽織袴を着て行った。
いつもは洋服であったから、いつもの森さんに会うと思っていた相手はぎょっとする。
ぎょっとさせたら、はや一本取ったも同然で、むつかしい会談もすらすらと運んだ。
彼は英語も達者だったが、話が不利になって来ると、
一種独特の言いまわしとアクセントで、
「世界の国のこの部分では(東洋のこと)、そういう考え方はしない」
と、はっきり彼等とは言葉も風習も違うことを指摘してゆずらなかった。

今、私達に欠けているのは、そういう矜持と演出ではなかろうか。
英語を喋り、外国人を真似ることによって、国際的になれると思っているが、
話は逆なのだ。
二千年の歴史を持つ島国の民が、いかに努力したところで欧米人に似る筈はない。
むしろ心も言葉もどんなに違うか、理解させることが先決問題だと思う。
同じだと思うから、誤解や不信も生ずるので、違うと知れば互いに歩みよる方法もあろう。
明治時代には、外国の模倣も必要だったかも知れないが、
いつまで明治の尻尾をひきずっていることはあるまい。

(抜粋)

「縁あって」白洲正子/PHP研究所

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ちなみにこの文章が書かれたのは1979年ですから
今から35年前のことなのですが、
やはり根本的には変わっていない気がいたします。

余談ですが、白洲正子さんも書いておられる通り、
日本人男性がビシッと袴を着ている姿って、ほんとにかっこいいんですよね!:hoshi1:
お能を見るようになって、つくづくそう思いました。
武士っぽい魅力と言いましょうか、日本人男性のお顔と黒髪を
これ以上に引き立たせる服装は、無いように思うのです


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