昭和3年の炎上(!?)コラム

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なんとなく、手近にあったこの本を読んでいたら・・

「猟奇」傑作選―幻の探偵雑誌〈6〉 (光文社文庫)

ちょっとドキッとするような題名ですが、
これは昭和3年(1928年)に関西の作家仲間で創刊されたという、
探偵雑誌の名前でございます。
タイトルからするとかなりオドロオドロしたお話を想像してしまいますが、
実際に読んでみると、現代の感覚だと「・・・エッ!∑(゚∀゚;)」と思うほど、
はっきり言って怖くはないです(笑)
でも、最近の残酷描写ありまくりの作品群よりも、
こういうのんびりとした作品のほうが個人的に私は好きだけどね:wink:

でもこの本で一番インパクトがあったというかビビッたのは、
実は収録作品よりも当時掲載されていたというコラムの部分でした!8O:ase1:
このコラムは 「読者からの反響の声と、編集サイド、作家からの対応の文章によって
構成されている」 コーナーなのですが、当時の読者の声がすっごい!!(汗)
賞賛の声はちょびっとで、ほとんどが強烈な批判の雨あられ、
まるで現代の炎上しちゃってるサイトでも見ているかのよう :kaminari:
例えばこんな感じですよ。

       ×     ×    ×
最近に於ける世界的大駄作—大下宇陀児(おおしたうだる)作「碧漾荘の主人」
       ×     ×    ×
何とまあ、探偵趣味誌に誤植の多いことよ!
準(※水谷準?)、よろしく虫眼鏡を以て校正すべし。
       ×     ×    ×
新青年が別冊附録と称するものにオラクルあり。
子供騙しは古臭し。あれでは子供も騙されず。
新青年!智恵者無きや、無きや!
       ×     ×    ×
江戸川乱歩はよくもまあ再三再四、楽屋裏の自慢話を無邪気に書けるなあ!
尤もあんな漫文でも彼の「虫」よりかはずーと面白かったが。
       ×     ×    ×
名物に旨いものなし。探偵小説にろくなものなし、とは近頃の探偵小説界なり。
       ×     ×    ×
大衆文芸作家の、時代物を狙う人よ、君達はもう少し社会史、経済史を調べて呉れ。
       ×     ×    ×
バカ・バカ・バカ・バカ・
これだけドナッたら誰か怒り出すか?
それともそんな元気のある奴は一匹もいないというのか?バカッ!
       ×     ×    ×
夢久(※夢野久作?)の「復讐」。例の如くあのネットリした内容では、
1930年の読者に向かないのが判らんか。
       ×     ×    ×
乱歩全集の附録「探偵趣味」にのっている「忍術」と「反訳」のヤキナオシは
面白くありません。「猟奇」で忠告して下さい。
       ×     ×    ×
菊池寛、近ごろ見栄えせぬことオビタダシイぞッ。
       ×     ×    ×

 

ヒイィィィィィィィィィィ:kaomoji3:

しかしこんな批判意見をよくどんどん載せるなあ、
当時の雑誌はすごいなあ、と思ったら実は、
「『猟奇』に掲載されていない作品、関係ない作家を対象にしている文章の方が多いのが、
編集サイドの操作が見え隠れ、いや見え見えなのが実に楽しい。」
と解説に書いてあって、ナルホドナルホド(;^^)
でも文章を読んでいると、当時の読者達の血気盛んな熱い様子は
確かに伝わってきますよね。
これだけビシバシ手厳しい読者達がいたら、
当時の探偵小説家たちも必死で修練したのかもしれません。

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