まぼろしの薩摩切子
カテゴリー/くまねこ堂通信 出張買取のご案内はこちらです!→くまねこ堂ホームページ さて、一昨日ですが、サントリー美術館に 「まぼろしの薩摩切子」展を見に行ってきました。 薩摩を心のふるさとと慕う私としては(私自身は東京出身ですが、母一族が鹿児島人) 薩摩切子には以前から興味があり、 このたび展覧会が開かれると知って楽しみにしておりました。 薩摩のガラス産業は1846年、薩摩藩主・27代島津斉興(なりおき)によって始められ、 息子・斉彬(なりあきら)の代に飛躍的な成長を遂げました。 しかし1863年、薩英戦争によってガラス工場が破壊されると、 その製造は衰退の一途をたどります。 幕末の十数年の間に一気に興隆し、明治初期には制作されなくなり、 薩摩切子ははかない運命を遂げました。(解説より抜粋) というわけで当時の薩摩切子は現存する物は大変に少なく、 会場で聞いた音声ガイドでは、たしか現存が確認されているのはわずか150点で、 そのうち40点はサントリー美術館が所蔵していると言っていました。 150点しか現存が確認されていないとは!稀少だとは聞いていたけれど そこまでだとは知りませんでした、驚いてしまいました。 (ちなみに1980年代に薩摩切子は復活を遂げ、 現在は新しい商品が次々に作られています) 実際の品をいくつか、図録からご紹介しましょう。 薩摩切子といえばやはり一番有名なのは、この深紅のカラーでございましょう。
これは越前松平家伝来の器。越前福井藩主の松平春嶽(1828-90)は、斉彬とともに
「安政期の四賢侯」と呼ばれ、親交も深かったそうです。
そして紅色と共に薩摩切子の代表的なカラー、藍色。
第4、6代内閣総理大臣・松方正義が所蔵していた物で、
吉祥文「蝙蝠(こうもり)」と、陰陽を示す「巴」文が彫られた船形鉢。
こうもりが迫力あります、見事です。
こちらは薩摩切子には珍しい、緑青色です。
宝石のエメラルドのように美しいですね。
こちらは紫色のちろりです。なんて神秘的で素敵な色なんでしょう・・!
ちろりとは、もともと湯に入れて酒を温める金属製の器具で、
このガラス製のちろりは冷酒用に使われたのだろうということです。
こちらはなんと、雛道具!
・・写真だと全然凄さが伝わらないのですが・・_| ̄|○シクシク
杯が親指ほどの大きさだと言ったら
少しは凄さがわかっていただけるでしょうか!!
もうほんとに細かーく細かーく気が遠くなるほど小さな部分まで
模様もしっかりと手彫りされており、
くまきちと二人で口をあんぐり開けて見入ってしまいました。
これは篤姫が所有していたと思われる物だそうで、
斉彬が薩摩藩の威信をかけて作らせたのであろう執念さえ感じさせられます。
ああ・・・薩摩切子、本当に素敵・・・♪♪
当時の物、
買取大歓迎デス!!(;゜∀゜)ハアハア!!
宝くじなみの確率だろう(笑)
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