買取事例

猫画集に心を奪われました🐈

いつもくまねこ堂ブログをご覧いただきありがとうございます。

先日は東京都板橋区のお客様より理工学書、プログラミング、パソコン技術書、哲学、思想、宗教学、囲碁、漫画などをお譲りいただきました。ありがとうございます!

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定期的に癒しを求めている私ですが、本日も大変癒される本をご紹介いたします。
はい、もう最高ですね。
『陳珮怡(チン・ペイイ)画集 猫さえいれば』

台湾の画家・陳珮怡が一緒に暮らす猫たちをモデルに描いた猫画集です。
まるで写真のようなリアルさ、繊細で柔らかな線、体温を感じるような温かみのある色使い。その柔らかな毛並みに触れることができそうな錯覚さえ覚えます。一目で「あ、好き」ってなりました(笑)
早速作品を見ていきましょう🐈
…これは私の個人的な感想ですが、猫が好きで可愛いのはもちろんなのですが絵の空気感とか優しさを感じるようなとても魅力的で美しい絵たちだなーと思いました。陳さんの作品は膠彩画(こうさいが)という技法で描かれおります。中国の唐の時代から始まった古い技法で岩絵具という鉱石を砕いて粒子状にしたもの(岩絵具)に、膠(にかわ)を混ぜてものが使われます。
この技法は後に日本に伝わり日本画の技法となったそうです。陳さんの場合は繊細な線の描き方に加え、顔料を置いて盛り上げるような独特の技法も用いるようです。
普通の絵具を使うよりも手間のかかる膠彩画、だいぶ奥も深いようで岩絵具の粒子の大きさなどでも色や質感の変化があり、それを日々研究する彼女の凄まじい探究心と作品に対する愛情を感じます。
ほんとに一瞬写真と見間違えそうになるほど、イキイキしています。表情も素敵です。
猫を三匹飼っているようで、アトリエでの猫たちのスナップショットも載っています。とてもほっこりします。
制作の過程は私が想像できないような過酷さもあるだろうし、とても神経を使う繊細な作業だと思いますが、この可愛い猫たちのいる温かみのある空間でお仕事をされているのはちょっぴりうらやましいなと思いました(笑)😊

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くまねこ堂では古本だけでなく、CDやDVD、ゲーム類、古道具、アクセサリーや時計、万年筆など、幅広いジャンルの商品を見ることが出来ます。

遺品整理や商品が大量の場合なども対応可能ですのでご整理やご処分にお困りのお品物をお持ちのお客様がいらっしゃいましたら、是非お電話、LINE、またはメールフォームにてお気軽にご連絡ください。
猫好きのお客様ともご縁があると嬉しいですね🤭

お客様からの感想やレビューなどございましたらスタッフも大変嬉しい限りです😽
また、くまねこ堂ブログは人気ブログランキングにも参加しております!高評価、goodボタン日々の励みとなりますので、どうぞよろしくお願いいたします🐾

スタッフ一同心よりお待ちしております。

クウスケ

 


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即日出張買取で絶版漫画などを買い取らせていただきました!📚

いつもくまねこ堂ブログをご覧いただきありがとうございます。

台風が過ぎた後は少し暑い日が続きましたが、また少し涼しくなりましたね。…ちょこちょこ気温が変わるので服装に困ってしまいます😅
でもすっかり空気は秋の空気なので嬉しくなります(秋が四季の中で一番好きです)😊

先日は片付け業者の方からのご依頼をいただき、即日出張買取にて千葉県市原市にお伺いいたしました。絶版漫画、矢口高雄、石井いさみ、750ライダー、バロン吉元、虫コミックス、サンコミックス、推理、探偵、ジュヴナイル、横溝正史、ゲーム、アニメ設定資料集などを買い取らせていただきました。ありがとうございます!昭和40年代頃の絶版漫画などなど。今から約60年位前と考えると当時のものがちゃんと残っているのって結構すごいなと思います。背表紙だけからでも時代が伝わってきますね。横溝正史の名探偵シリーズは自分も昔読んだ記憶があります。
表紙の絵柄が印象的なので覚えているって感じですね。

なかなか年季の入った状態のものが多数ございました。
現場はすでに解体作業も始まっている様子でしたので本当に最後の片付けという感じでした。
そんな現場の中から絶版漫画などを発掘していくのは店主的に結構快感があるらしいです(笑)

くまねこ堂では古本だけでなく、CDやDVD、ゲーム類、古道具、アクセサリーや時計、万年筆など、幅広いジャンルの商品を見ることが出来ます。
ちょっとしたご整理なんかはもちろん、お引越しの際などの大量の不用品も一度に見ることが可能です🐈

ご整理やご処分にお困りのお品物をお持ちのお客様がいらっしゃいましたら、是非お電話、LINE、またはメールフォームにてお気軽にご連絡ください。

また口コミ、感想、評価などいただけましたら、日々の励みとなりますのでどうぞよろしくお願いいたします😊

スタッフ一同心よりお待ちしております。

クウスケ

 


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昭和のSF児童書をお譲り頂きました!

昨日は神奈川県足柄郡箱根町のお客様より、
SFこども図書館、岩崎書店SF世界の名作、絵画(脇田和、島田章三、原精一、入江観)、キャプテン翼、テニスの王子様、ウェッジウッド、ローゼンタール、香蘭社、ミニカー、ゲームソフト等の、
本や絵画、洋食器、子供の頃の玩具等、お家の中のあらゆるものを
沢山拝見させて頂きました!

ご依頼誠にありがとうございました。

 

下記の画像はお客様からお譲り頂きました、SFの児童書です!🌎🌟

 

 

SF名作 児童書 岩崎書店

タイトルを眺めているだけですごく面白そうなお話が沢山ありますね🌠👀✨

児童書となりますと、当時は幾度も開いたり閉じたりして、
どうしても破けてしまったり、落書きをしてしまったりして(笑)

時を経て久しぶりに日の光に当たった本を手にした時、
もう崩れんばかりの状態( ^ω^)・・・ということってよくあると思うのですが、

よく見るとテープで補強がされていたりして、
大切に大切に、読まれていたのだなあと感じました。

大好きだからこその、使い古した跡ってありますよね🤭

 

今回は久しぶりの遠方のご依頼だったこともあり、

店主くまきちとくまねこ堂スタッフは道中の箱根の景色も楽しみながら、運転させて頂きました!

ご依頼誠にありがとうございました♪🚙

かこさん

 

 


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ロバート・N・プロクター『がんをつくる社会』平澤正夫訳(共同通信社、2000年)が入荷しました~レーガン大統領は「新種の発がん物質」だった!?

 いつもくまねこ堂ブログをご覧いただきありがとうございます。

 先日来、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ(9・11)が発端となったアフガニスタン紛争、あるいはアメリカの戦争の歴史といったテーマに関する書籍を紹介してきました。それらの中で最近アップしたものは、中村哲『医者、用水路を拓く――アフガンの大地から世界の虚構に挑む』(石風社、2007年)を取り上げました。あわせて、スタッフブログ/新着情報の過去の投稿をご覧くださればと存じます(https://www.kumanekodou.com/category/topics/)。

 今回は、9・11について、国際政治の構図やアフガニスタンの現地事情といった点からではなく、やや意外な面から考えていきたいと思います。9・11については、テロによってアメリカ人の日常が奪われた事件、という形でアメリカ人が受けた被害を思い浮かべることが多いのではないでしょうか。とはいうものの、奪われた「日常」とは、そもそもどんなものだったのでしょうか。

 むろん、テロの被害は軽視すべきではないし、その対処に奮闘した消防士の方々は称賛されるべきに違いありません。しかし、9・11のテロ以前のアメリカ人の暮らしが、平穏で安心安全であったと一片の曇りなく断言できるでしょうか。

 そのように問うきっかけは、最近入荷した次の本に接したことにあります。

『がんをつくる社会』

 上掲の画像は、ロバート・N・プロクター『がんをつくる社会』平澤正夫訳(共同通信社、2000年、原書1995年)です。本書第4章は、「レーガン政権の役割」となっています。この章は「ロナルド・レーガンこそ八〇年代のもっとも強力な新種の発がん物質であったのかもしれない」と結ばれています(173頁)。ガンという病気を生み出すアメリカの社会構造に目を向けているプロクターが、レー「ガン」政権の役割を問題視しているというのは、面白いジョークです(原書は英語なのでカンケイない)。

 つまり、アメリカ政府が「テロとの戦い」で守ろうとしたアメリカ人の日常とは、ガンと隣り合わせのものであったのではないか、ということが、プロクターによって示唆されているわけです。発がん性物質の蔓延は、アメリカの大量生産・大量消費に基づく社会・経済の仕組みと不可分です。当然、アメリカ経済と密接な関係を持っている日本人の暮らしも、そうした構造の一部です(※)。もっとも、日本の場合は、アメリカ経済との関係で悪影響を受けることもありますが、一方で恩恵を受けているのも事実です。

(※)ガンと大量生産・大量消費社会の関係性は、「癌」という(商)品の山による病を意味する漢字によって示されている、というのは…ギャグです。

 けれども、アメリカや日本での大量生産・大量消費を成り立たせるために経済的な負担を背負っている人々が世界中に存在することも忘れてはなりません。テロ組織が国際的な存在である一因には、国際経済の仕組みをめぐる共通の課題(もっといえば、恨み)があるからだ、とも考えられます。この問題が私たちの生活の一部であることを抜きに、国際的なテロ行為の原因を探ることはできないでしょう。

 プロクターが述べるところによると、アメリカ人の暮らしは、テロの危険と同様、あるいはそれ以上にアメリカ人自らが生み出した発がん性物質の危険にさらされていたような気がしてきます。さらに、そうした暮らしを維持することでアメリカは、世界中から想像を絶する恨みを買っていたという点も無視できません。プロクターは元々、ナチス・ドイツの人種差別や戦争における科学の在り方を専門的に研究してきた著者です。おそらくは、アメリカの生活様式と武力行使との結びつきも彼の視野に入っていたはずです。なお、繰り返しになりますが、日本人の暮らしもその構造の一部だということを強調しておきます。

 そう考えると、主として軍事的な意味合いで「テロとの戦い」に突き進んでいったアメリカ政府や、それに加担した日本政府は、テロの原因を深く理解しようとしなかっただけでなく、自国民の安全についてもあまり関心を持っていなかったかもしれません。こうした視点も、日本が抱える問題を含んだ形での、アフガニスタン紛争20年の検証にあたって必要なのではないでしょうか。

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 くまねこ堂では様々なお品物の買取を行っております。それらお譲りいただきました品々を、なるべくタイムリーな形で当ブログで紹介してまいります。また、書籍・古道具などのご処分をご検討の際は、是非くまねこ堂までお申しつけ下さいませ。

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小野坂


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リピーターのお客様より、チベット仏教、哲学、思想など大量買取!

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本日はリピーターのお客様より再度ご依頼をいただき、ご実家の本のご整理にお伺いさせていただきました。チベット仏教、哲学、思想、言語学、カント、ヘーゲル、メルロ=ポンティ、講談社学術文庫、ちくま学芸文庫、岩波文庫他、多数の学術書、専門書などをお譲りいただきました。誠にありがとうございます!

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IMG_24431000冊以上の大量入荷です。折りたたみコンテナとダンボールで20箱以上!整理を進めるのに気合が入ります。くまねこ堂ではハイエースに大量の折りたたみコンテナをご用意しております。大量処分をご予定の場合などもお気軽にご相談下さいませ。

 

 

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こちらは本日買取させていただいたお品物になります。大乗仏教の代表的な経典の2つ、華厳経と法華経の「口語全訳 華厳経」「梵漢和対照 現代語訳 法華経」の2冊が入荷いたしました。とても重厚な作りですね。共に難解な原典から読みやすい口語訳や現代語訳に訳された仏教の教えを学ぶ最良の書とのことで、この2冊から華厳経や法華経を学ばれていかれる方も多いのでしょうか。

 

 

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こちらは南アジアの7か国の歴史と現在を捉えた定番事典「南アジアを知る事典」です。本書はインド、スリランカ、ネパール、パキスタン、バングラデシュ、ブータン、モルディヴの7か国を理解するための総合辞典とのこと。7か国の歴史、地理、社会、政治、経済、文化、風習、宗教などがまとめられており、新訂増補版では1990年代以降の大変動もフォローされているそうです。例えば「あいさつ」という言葉を引いてみますと、この地域のヒンドゥー教徒でもっとも使われているあいさつはナマステー。ナマステーとはナマス=礼拝、テー=あなたを意味し、「あたなに礼拝する」という丁寧な言い回しのものなのだそうです。ナマステーというあいさつは私も知っておりましたが、こうして少しでも意味が理解できると身近に感じることができますね。

 

 

くまねこ堂では古本、CD/DVDなどのご整理はもちろん、古道具や骨董品、レコードや古いおもちゃなどなど、様々なお品物の買取を行っております。ご処分をお考えの際はお気軽にご相談下さいませ。

 

また、ご遺品整理などでお困りのお客さまは、是非くまねこ堂までお申しつけ下さいませ。

 

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56さん

 

 

 


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中村哲『医者、用水路を拓く――アフガンの大地から世界の虚構に挑む』(石風社、2007年)が入荷しました

 いつもくまねこ堂ブログをご覧いただきありがとうございます。

 2001年は、アメリカ同時多発テロに端を発するアフガニスタン紛争から20年というだけではありません。周知の通り、8月末には米軍のアフガニスタン撤退、そして9月8日のタリバン暫定政権の成立という、この紛争自体の帰趨を決する劇的な展開を迎えました。

 こうしたニュースを受け、アフガニスタン紛争、あるいはアメリカの戦争の歴史といったテーマに関する書籍をくまねこ堂ブログでも紹介してきました。それらで紹介しましたナンシー・スノー『情報戦争――9・11以降のアメリカにおけるプロパガンダ』福間良明訳(岩波書店、2004年)、ジョン・ダワー『容赦なき戦争――太平洋戦争における人種差別』猿谷要監修、斎藤元一訳(平凡社ライブラリー、2001年)につきましては、スタッフブログ/新着情報の過去の投稿をご覧ください(https://www.kumanekodou.com/category/topics/)。

 今回は最近入荷しました、アフガニスタンで医療活動、井戸掘りなどの水源確保活動に従事してこられた中村哲さんの著書を紹介します。中村さんが日本とアフガニスタンの関係について考える上で欠かすことのできない方であることは、いうまでもありません。アフガニスタンで2019年に発生した中村さん殺害事件は衝撃をもって迎えられました。この事件をセンセーショナルな出来事の一つとして終わらせずに、私たちが自分なりにアフガニスタン紛争について、あるいは国際援助について考えるためにも、中村さんの著作を紐解いていく必要があるのではないでしょうか。

中村哲

 上掲の2冊は、現在出品中のものです。ピースウォーク京都編『中村哲さん講演録――平和の井戸を掘る アフガニスタンからの報告』(ピースウォーク京都、2002年)、中村哲『医者、用水路を拓く――アフガンの大地から世界の虚構に挑む』(石風社、2007年)になります。

 中村さんの現地からの報告は、アフガニスタン紛争を考えるにあたって、ありきたりな国際関係のパワーゲームや、宗教勢力の非合理さをあげつらうようなことからは離れた視点にふれる絶好の機会になっていると思われます。そこで、『医者、用水路を拓く』の「まえがき」から、印象的な部分を引用してみます。

 「飢餓と渇水を前に医療人は余りに無力で、辛い思いをする。清潔な飲料水と十分な農業生産があれば、病の多くは防ぎ得るものであった。私たちは『百の診療所よりも一本の用水路』を合言葉に、体当たりで実事業に邁進してきた。」

 医療の大前提となるはずの公衆衛生のインフラに問題を抱えている地での医療活動、というのは日本で漫然と暮らしていると想像もつかないことです。そうした問題があることを知っていても、どこか他人事のように思ってしまっています。けれども、翻って日本について思いをめぐらすとどうでしょうか。「清潔な飲料水と十分な農業生産」は一朝一夕には達成され得ないものであり、その恩恵を受ける環境があるならば、それらの形成・維持に尽力してきた人々が当然存在します。そうした技術、知識の蓄積を国際援助の場でどのように活かせるか、この点を考えることが日本の安全保障政策なのではないでしょうか。

 中村さんはアフガニスタンでの水源確保活動の経験をもとに、同じく「まえがき」で次のようにも述べておられます。

 「この四年間(2003-2007)は洪水、土石流、集中豪雨、地すべりなど、あらゆる自然災害との戦いに明け暮れた。自然はヒトの都合を待ってはくれないので、こちらがそれに適合して動かねばならなかった。……平和とは決して人間同士だけの問題ではなく、自然とのかかわり方に深く依拠していることは確かである。」

 平和や国際安全保障について考える際に、私たちは人間と自然との関係性にどれだけ気を配ってきたでしょうか。安全保障は軍事の論理、治水はダム建設、環境問題は二酸化炭素の排出の話、などと当然のように切り分け、しかも切り分けた中で特定の問題に目を奪われてきたのではないでしょうか。ちなみに、中村さんの活動と偶然一致するがごとく近年マルクス主義思想が復権してきたのも、上記のような思考の切り分けを批判する形で、マルクス思想研究者が人間と自然との関係性を問うことを中心的な課題にしているからです。経済システムの問題を人間と自然との関係性をもとに論じる回路を開いていたマルクスによる探究の内容が、近年のマルクス思想研究で明らかにされています。このような仕方で、人間と自然との関係性をもとに、そこから広がる世界について考えていかなければならない状況が、あらゆる分野に生じているのだと思われます。

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小野坂


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優しい言葉で心をリフレッシュさせましょう🌼

いつもくまねこ堂ブログをご覧いただき誠にありがとうございます!

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いつの間にやら9月も半月過ぎてしまいました。なんだか日々に追われているような感覚でちょっと心に余裕がない気がします。…そんな疲れた心を癒す一冊をご紹介です🌼

『いつもこころが喜んでいるかな?』(荒井 茂雄 著)

帯に書かれた文章からも優しさが伝わってきますね。
早速、いくつかご紹介させていただきます。
構えるから構えられる
確かに、相手から警戒されたらこっちも警戒してしまいますよね。
それと似たようなもので相手から好かれたいならまず相手の事を好きになるとか、相手の事を知りたいなら自己開示をするとかありますよね。感覚としてはものすごくよくわかるのになかなかうまく実践できていないなと思います…仲良くなりたいと思っているのに心をあまり開けていなかったりします。ですが、改めて文字で見ると刺激を受けて意識する気になれますね。
先入観は正しい観方を妨げる
本当にこの先入観というのは厄介ですよね。例えば何か肩書のある偉い方という先入観があれば、その人の言う事はきっとなにかすごいことで正しい事なんだと思ってしまう。それが無意識に起きてしまうんですよね。
私も結構な場面で先入観に誘導されまくってしまっている気がするので本当に気を付けなければいけませんね。

言葉は自分を隠す為に有るのではありません 自分を生かす為に有るのです
言葉って己を偽ったり、ましてや人を傷つけるためではないですよね。
言葉の使い方って難しいですが、少なくとも優しい言葉を使うように心がけたいですね。みんなが優しい言葉を使えば心が丸くなって穏やかに過ごせそうだなと思います。

人生に戻る道はないが活かす道はある
誰しも大なり小なり後悔はあるとは思います。勿論私も過去に戻ることができたならやり直したいことが沢山あります(笑)
でもそれはできません。なので前向きにとらえるしかないのですよね。これも一つの経験、これを今後の人生に役立てるつもりで。やっぱり成功より失敗から学べることの方が多いですからね。たくさん失敗してきた過去の自分がいるから今の自分がいるわけですし。進むしかないのです。

毎日が自己を創る
本当にその通りだと思います。日々の食事が体を作っていくのと同じように、日常の経験、過ごし方で心と自分というものが創られていくのだなと。
毎日を大切に生きたいと思っていても気づいたらなんとなく毎日過ごしてしまったりと大切にできていなかったりします。限られた時間の中でいかに充実した日々を送れるか、物事の考え方次第で大きく変化する気がします。

たまに読み返して、忘れないようにしていきたいですね。
個人的にこういう教えのような言葉たちは大好きです。読むだけで自分の存在が肯定される心地よさがあって、疲れている心にはよりグッと刺さります。
そして荒井さんの文章はすごく優しくて、こわばった心がほぐれていくようなそんな気持ちになりました。優しい言葉に触れることってとても大切だなと思いました😊

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ジョン・ダワー『容赦なき戦争――太平洋戦争における人種差別』猿谷要監修、斎藤元一訳(平凡社ライブラリー、2001年)と9・11から20年の現在

 いつもくまねこ堂ブログをご覧くださりありがとうございます。
 
 アフガニスタンからの米軍撤退に伴い、国際テロ組織アルカイダの動向などが、2001年のアメリカ同時多発テロ事件、すなわち9・11から20年後の今日にあって相次いで報道されています。たとえば、経済記事で定評のあるブルームバーグ社は「アルカイダがアフガンで復活へ、1~2年で米テロ攻撃可能に-米高官」(2021年9月15日)(https://bit.ly/3nvdcPT)と報じました。ここでは、アメリカ政府内では新たな紛争についての議論が始まっていることが、米国防情報局(DIA)や中央情報局(CIA)の高官の証言をもとに取り上げられています。

 とはいえ、過去20年間にわたるアフガニスタン紛争についてこそ、可能な限りの総括が求められるはずです。アメリカに対する新たなテロを防ぎたいのであれば、事の発端やこれまでの来し方につき再検討することが欠かせないはずです。

 そうしたアフガニスタン紛争の再検討を進める上で、2001年から2021年の20年間という、直接関係する時期だけ取り扱っても不十分であることが、歴史学の見地から指摘されることがあります。

 以前ご紹介しました、ナンシー・スノー『情報戦争――9・11以降のアメリカにおけるプロパガンダ』福間良明訳(岩波書店、2004年)が問題にしたのは、「理性・説明・歴史的な文脈をほとんど伴わない空疎なスローガン」が「対テロ戦争」を求める好戦的な世論の形成に用いられたことでした(※)。軍事行動として実際に暴力を用いる局面で、理性や歴史的事実などを無視した空疎な言葉が飛び交うのは、本当に恐ろしいことです。こうした問題は何も2001年以降のアフガニスタン紛争に限ったことではなく、過去の戦争でも生じています。

(※)ナンシー・スノー『情報戦争――9・11以降のアメリカにおけるプロパガンダ』福間良明訳(岩波書店、2004年)~9・11から20年(くまねこ堂古書ブログ、2021年9月14日)
https://www.kumanekodou.com/27656/

 最近、くまねこ堂に入荷した本に、上記の点について考える際にまず参考にすべき定番の一冊がありました。

ダワー『容赦なき戦争』

 ジョン・ダワー『容赦なき戦争――太平洋戦争における人種差別』猿谷要監修、斎藤元一訳(平凡社ライブラリー、2001年、原書1986年)です。本書は、副題に反映されたように、太平洋戦争を戦った日米双方の側が犯した、人種差別に起因する認識の歪みから軍事作戦において事実を軽視していった歴史を扱っています。事実に基づいて作戦を立案し実行しなければならないはずの軍事の分野で、どのように事実が軽視されていったのかを、ダワーは具体的に検証しています。日米間の戦争について私たちは、ややもすると圧倒的物量差によって勝敗が分かれたという見方にとらわれがちです。しかしながら、日本史の視点からみていくならば、日本軍および政府がそのような物量差をもたらした地政学的、あるいは経済的現実をあえて無視するかのような作戦を積み重ねていったことも、先の戦争の教訓としなければならないでしょう。

 他方で、日本に勝利したアメリカは、戦中の日本人に対する優越感を維持したまま、連合国を事実上代表して日本を占領管理することになります。ダワーは、アメリカ人が現実の日本人にふれることで、これまで有していた日本人に対する差別的な認識が緩和された、という一点のみでアメリカの日本占領の「成功」を論じるようなことはしません。むしろ日本人への蔑視が裏を返せばアメリカ人の施すべき温情の前提とされたような、微妙な歴史的展開にダワーは分け入っていきます。この過程で差別的な認識が温存、助長されたことについての指摘は、本書の見どころの一つといえます。

 このような微妙な展開を孕みつつ、振り返ってみると成功といわれるのが、アメリカの日本占領ではあります。しかしながら、ダワーが明らかにした人種差別と戦争の歴史をもとに考えると、アメリカの日本占領を簡単に「成功体験」とみなしてよいのか、大変ためらわれるところです。

 そこで次のような疑問が生まれます。もしアメリカが、アフガニスタンをかつての日本になぞらえて、アフガニスタンに武力介入したのであれば、その決定者の責任は相当重いのではないでしょうか? 時期も場所も異なる「成功体験」を現在の政策に持ち込み、正確な判断を下すというのは、そうたやすいことでありません。率直にいえば、そんな曲芸は不可能だと考えています。こういう点が、アフガニスタン紛争を検証する糸口になるはずです。このことは、日本史を含む形でアフガニスタン紛争を問い直す視点であり、日本に生きる私たちにとって意外にも重要な認識なのではないかと思います。

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小野坂


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江戸時代の医学の世界🏥

こんにちは。いつもくまねこ堂ブログをお読みいただきありがとうございます。

ここ数日は雨が止み、また暖かさが戻ってきました。肌寒かったり暑くなったり、衣替えをどうしようか悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。急な天候の変化は、体調を崩しやすいですから、気を付けていきたいですね。

先日は千葉県八千代市のリピーター様より心理、仏教、実用書、学術書などをお譲りいただきました。ありがとうございました。

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本日はこちらの書籍を紹介させていただきます。

「医は仁術」 国立科学博物館で行われた展覧会の図録です。
インパクトのある表紙に魅かれて中を見てみますと、


急に臓器の絵が並んでおられました!!!ですが、これを見ただけですと、申し訳ありませんがどれがどの臓器なのかわかりかねるものもあります…。このころの日本では、まだリアルな絵柄で医学書を作った方がいらっしゃらなかったのでしょうね。江戸時代中期~末期辺りに、日本での西洋医学が広まったように思われます。

こちらは様々な道具の写真です。人体模型も、やっぱり現代見るものよりは正確性が劣りますが、それでも伝来してきたのは室町時代あそうですので、そう考えるとスゴイですよね。こちらは経絡人形といいますが、伝来してきた当時は銅製だったため、銅人形とも呼ばれるそうですよ。

また、わたしは、担ぎ箱付きの薬箱もきになりました。現代では、病人は直接病院へ行くか、または救急車や自家用車などで運ばれるのが一般的ですが、江戸時代では、医者が病人のところへ往診して治療にあたるというのが一般的だったそうで、その場で病人の症状に合わせた薬箱の調合を行うためにはたくさんの薬を持ち運ばなくてはならなかったようです。とても重そうで、きっと大変だったんだろうな、と思います😟ですが、仕事とはいえこれができるのは本当に凄いですよね。

こちらは薬の広告の看板だそうですよ。鬼の看板は、腹痛には熊の肝が効く、というのを、鬼に金棒で表したそうです。薬屋の看板は販売促進のために様々な形の看板が作られたそうです。今でいうと、薬局の前に置いてあるカエルの人形みたいな感じなのでしょうか。わたしは調べるまで知らなかったのですが、ケロちゃんコロちゃんという名前だそうですね🐸 しかし、鬼の看板ってちょっとおっかない感じがしませんか…?これは販売促進になったのでしょうか🤔

こちらも様々な人形です。産科人形と胎児模型は、明治初期の頃に、産婆さんの教育のためにつくられた人形だそうです、明治の時点でしっかりそういった教育が行われてきたのですね👶🏻西洋では17世紀ごろからこういった人形が教育に用いられていたそうですが、日本では幕末辺りから見世物として精巧な人形はおもしろがられたようです。確かに、日本ではこういった人形はあまり普及していなかったでしょうから、とてもめずらしいものだったのでしょうね😮

さて、余談ですが、わたしには江戸時代の医者で、尊敬する人物がおります。

その方は、緒方洪庵という方で、是非皆様にも緒方洪庵を知っていただきたいなと思います。
天然痘治療に貢献し、日本の近代医学の祖ともいわれます。緒方洪庵についてわかりやすく書かれている司馬遼太郎の「洪庵のたいまつ」という作品があります。(こちらで全文読むことが出来ます。→ http://www.midorii-clinic.jp/img/20100212_03.pdf )短いですのでご興味のある方は是非ご覧ください!

 

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最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

 


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金木犀の香りが漂う季節になってまいりましたね🍂

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金木犀の香りが漂う季節になってまいりましたね🍂
香りや音の変化で季節の移り変わりを感じるのは、何気ない日常にちょっとした刺激を与えてくれます。
旅行などになかなか行けない今、都会にある自然に目を向けてみるのも面白いかもしれません。
意外と今まで気づかなかった新たな発見があるかもしれません。

『日本のいきもの図鑑 都会編』
自分たちの生活の中にどんな動植物がいるのかってそんなに気にしたことなかったのですが、言われてみたら気になりませんか?
普段目にしているはずなのに全然名前を知らなかったり、そもそも存在に気付いていなかったりします…😅
早速、今時期の動植物をみてみようと思います。
ヒガンバナは綺麗なので好きです。お彼岸の時期、だいたい今時期が咲く頃合いですかね。通勤途中の公園で咲いてるのをみかけます。
最近は暗くなると草むらからリンリンと音がしますね。
正体はこのシバスズなのでしょうか?秋の虫の音って夏より可愛らしい感じがします。そして安らぐ気がします。
ススキは代表格ですよね。秋といえばススキ、お月見。🎑
お団子食べたいですね🍡
ススキによく似たオギという種類もあるようで、自分が今までススキだと思っていたものがオギだったかもしれない疑惑が浮上しました。
ヨモギも見掛けること多いですよね。秋に花が咲くというのは知らなかったのですが。
昔、幼稚園で自分たちでヨモギを獲ってお団子にして食べた記憶があります。独特の味が今でもそんなに得意ではないのですが、その時に食べたお団子はなんか美味しかったような気がします。それきっかけかよくわかりませんが道に生えてるヨモギはなんか気になっちゃうんですよね…(笑)
ちょっと今時期とは違うのですが可愛かったので。ルリビタキという鳥なのですがヒトをあまりおそれないそうなので機会があればぜひ観察してみたいものです。冬に平地の林に行けば出会えるのかもしれない…
あとこちらも季節とは関係ないのですが、ハト。毎日見掛けます。
色の違いを勝手に雄雌だと思っていたのですが、種類が違ったのですね。どっちもよく見掛けますね。今度からはちょっと違いを意識してみてみたいと思います。

ほとんど知っているような馴染みのあるものの一部しかご紹介出来ませんでしたが、都会にもまだまだいろんな種類の動植物がいますので調べてみるのも楽しいかもしれません。
知ると少し見え方も変わりますし日常がより楽しくなりそうです😊

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くまねこ堂 古本出張買取対応エリア

東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城を中心に承っております。詳しくは対応エリアをご確認ください。

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