菅野力夫さんは20年間ヒゲを剃らなかったらしい
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(昨日の続き)
さて、絵葉書の中には、菅野力夫さんのアップの写真もありました。

・・・もみあげのあたりが一瞬ヤマトタケルノミコトかと思いました・・・
インパクトあるなあ(汗)
「
菅野力夫研究会/略年譜」に、
”昭和7年(1932) 4月3日(神武天皇祭)、
明治天皇崩御以来から剃らなかったヒゲを20年ぶりに剃る”
という一文がありますから、相~~当~~伸ばしてたんですね

ところで、絵葉書が入った袋の裏面の文章も、なかなか興味深いんですよね。

まず、菅野さんを後援していたらしいこの「佐々木照山」なる人物は、
戦前に活躍した大陸通の異色の政治家で、『穆天子伝』『山海経』および中国上代神話と
バイブルの比較から、古代世界の中心をチベット、中央アジアに求め、黄帝アブラハム説、
周の文王ユダヤ人説、アスカ地名と石神の関係、十字を神とする観念の由来、易の卦象、
パプテスマの起原、漢字の片仮名起原説など興味深いテーマをつぎつぎと展開。
(あの人検索スパイシーより)
・・ははあ、いかにも菅野さんを応援しそうなかたですね(;^^)
それと、当時政府は、ブラジルへの移住を奨励していたのですね。
ブラジルは気候風土地味申分なき 南米最大の農業国で
頗(すこぶ)る邦人を歓迎し 家族農業者の好発展地であります
此国へ渡航する農業労働者で 三人以上の家族移住者には
内務省社会局より渡航準備金として 船賃同額の補助があります
ブラジル行の船は大阪商船会社、日本郵船会社の巨大なる優秀船で
年に二十回も通って居ります 航海は頗(すこぶ)る安全です
これまた、調べていけばまた話が広がりそうですが・・。
「
ブラジル移民100年」というサイトによれば、
内務省の渡航費用補助のくだりから察するに、大正13年頃のことなのかなと思います。
(
内務省による渡航費補助)