地獄だって文明開化 /埼玉県さいたま市大宮区で、実用書、専門書、医学書、心理学、バガボンド、スラムダンク、マンガセットなどお譲り頂きました。

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「明治漫画館」という本を、読みました。


「明治漫画館」編著:清水勲/講談社

幕末から明治時代にかけての漫画や風刺画が紹介されている本で、
当時の世相や熱気が感じられて面白いです。

まずは河鍋暁斎(かわなべきょうさい)から。
こちらは有名な絵ですが、やはり面白いのでご紹介させていただきます。


暁斎楽画「地獄の文明開化」 河鍋暁斎/明治7年

地獄にも文明開化運動がおこり、鬼たちが物騒なツノを抜かれ、金棒を処分され、
閻魔大王も洋服を着せられるといった図である。
ツノを抜かれた我身を鏡で見て苦笑している鬼がユーモラスである、
「暁斎楽画」シリーズは暁斎のマンガ作品の中の傑作である(解説より)

写真では残念ながらわかりづらいと思いますが、
鬼のツノの取り方も色々のようで、力任せに引っ張られている鬼、
のこぎりでギコギコやられている鬼、トンカチで叩かれている鬼など様々ですが、
鬼達がいずれも神妙な面持ちをしているのがなんとも可愛いです(笑)
そして閻魔様にシルクハットをお持ちしているお婆さん(奪衣婆?)の洋装ドレス姿も、
なんともシュールです。

もう一枚、河鍋暁斎です。


「貧乏神と福の神」河鍋暁斎/明治六年

福の神がとりついて栄える銀行(文明開化・資本主義体制への象徴)と
貧乏神がとりついて廃屋となった土蔵(旧体制の象徴)との対比によって、
新時代の到来が貧富の差をますます激しくしていることを描いている。(解説より)

 


喧噪なる都会生活「大阪滑稽新聞」明治43年3月15日号

おお・・明治の頃にはもうすでに都会の騒音問題があったのか。
こういうのを見ると、
今も昔も根本的には何も変わってないんだなあと思います(苦笑)

 

こちらの、日比谷公園も、今も昔も・・・なのでしょうか(笑)


(上)賑はえる日比谷公園
(日比谷公園は今も昔もデートの場)

日比谷公園の各入口に「人道」と署(しる)したる木標あり、
アヽ人道、人道、人道とは夫(そ)れ青春男女をして、
堕落の淵に導くべき道標の謂れか

(下)大学生の競争「滑稽界」明治40年12月1日号
(大学の運動会の見物人は夫選びの若い女性ばかり。)

大学生の競争(見物は女ばかりだ!!萬朝報) 

 

運動会の見物人は女性ばかりだったんですか?へえ~~
それにしても、見物人の女性たちのかぶりつきようが
妖怪っぽくて怖いんですけど・・:kaomoji3:

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埼玉県さいたま市大宮区で、
実用書、専門書、医学書、心理学、バガボンド、スラムダンク、マンガセットなど
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