秘密会合をなす場合の注意(昭和18年発行「防諜の生態」より)


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「防諜の生態」著:正兼菊太/成武堂/昭和18年初版発行

ずばり、スパイの本です。
著者の正兼菊太(まさかねきくた)は、ウィキペディアによれば
1902年頃に生まれ没年は不明、ソ連及び中国で活動した日本のスパイとされている
人物だそうです。

目次を見ますと、
「スパイの態度と行動」
「スパイが目的地に赴いて何を第一に知らむとするか」
「スパイは如何にして接近するか」
「敵性諸国は如何にしてスパイ要員を獲得するか」
など、けっこう具体的な内容が書かれております。
少しご紹介してみましょう。

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(1)秘密会合をなす場合の注意

・人員は能(あた)ふ限り少くする。
・相談時間は短時間(三十分)を可とする。
・会合度数は少ない程よい。
・危険視されない場所を選ぶ。
・危険な物品を放置しない。
・普通の娯楽品又は普通一般の書籍、雑誌、新聞等を準備し置き、
 学課の会合、勉強等の状を装ふ。
・備付書籍類は自己の職務学課に応じて集め、
 それ以外の物突飛な書籍類は備付けない。
・会合の場合は時間を正確に守る。
・会合地点に到れば周囲の人物に良く注意し、
 或は一度行き過ぎ又引返して参会するやうにする。
・静粛を旨として高声を発したり、無駄な不必要なことは話してはならぬ。
・敵が来た時の談話を準備想定して置く。
・会場の周囲に見張人を置き警戒する。
・各人はマッチを携行し即座に文書を焼却し得る用意を持する。
・文書焼却の後痕跡を残してはならぬ。
・散会後は各自分散し、前後左右の門から出る。
・同志間の話は安心して大袈裟になり易い、併(しか)しこの悪習は
 他の場所でも現はれるから注意を要する。

(抜粋)

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ははあ・・・「ビジネスマンの心得」ならぬ「スパイの心得」ですね:oogle::ase1:
この他にもたとえば、同志を訪問するときの注意点、秘密文書の書き方、
集めた情報資料の運び方など、大変真面目に書かれております。
なかなか面白いので、また引き続きご紹介したいと思います。


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