伝法な蔦屋重三郎がかっこいい!

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本日は、「蔦重の教え」著:車浮世、飛鳥新社 をご紹介させていただきます
タイトルの蔦重(つたじゅう)とは、
喜多川歌麿東洲斎写楽の浮世絵を出版したことで知られている
江戸時代の有名な版元、蔦屋重三郎(寛延3(1750)年~寛政9(1797)年)の
ことでございます!

蔦重が颯爽と登場し、続いて歌麿も重要な役どころで現れ、
さらにアノ人やアノ人など超有名な浮世絵師たちも出てきて、楽しかったです!

そしてこの小説のユニークなところは、
現代のしがないサラリーマンのおぢさんが
なぜか江戸時代にタイムスリップしてしまい
敏腕プロデューサー・蔦屋重三郎から人生やビジネスに関する様々なことを学び、
やがて新たなセカンドライフ(第二の人生)へと道を踏み出す・・
そんな設定になっているため、本書にはビジネス書の要素も多く含まれております。 
たとえば、

・人生は知恵比べ。考え抜いた方が勝つ
・気の合わない人間ほど丁寧に接する
・断る可能性が高い誘いはすぐに断る
・進言は素直に聞く
・物や場所にも挨拶をする
・何かを捨てなければ、新しい風は入ってこない などなど、、、

そのため、エンターテイメント小説として楽しめるだけではなく、
蔦重や歌麿の言葉に「うんうん、なるほど」と勉強になったり、
自分が励まされているような気分になる所もありました

しかし蔦重の、伝法で切れ味の良い口調と、
エネルギッシュで胸がすくような敏腕商人ぶりは、本当にかっこよかったなあ!
これからは浮世絵関連で「蔦屋重三郎」の名前を見るたびに、
この魅力ある蔦重の口調がパッと浮かんできそうです


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