この蒔絵アルバムの製作者は・・?


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昨日の続きです。
さて、今回の蒔絵アルバムには、特に商標や印などが入っていないのですが、
写真50枚中47枚に「アルファベット+番号+表題」が記載されていました。
そして「増補 彩色アルバム 明治の日本《横浜写真》の世界」という本を
読んでいたら、次のような記述を見つけました。

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写真家によってネガの整理番号に特徴がある。
スティルフリード:算用数字
白井秀三郎:算用数字+漢数字
ファサリ商会:アルファベット+算用数字+表題
日下部金兵衛:算用数字+表題

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おおっ!? 
ということは、
この蒔絵アルバムはファサリ商会の物ってことじゃない!?:hoshi1:

・・・と胸を躍らせたのも束の間、しばらく読み進んでいくと
こんな記述がありました。

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1.複数の写真家が同じようなネガの整理番号を用いることがありうる。
2.他人の作品を複写してアルバムに仕立てた海賊版がかなり存在する。
  これらには商標も印もなく、案外豪華な蒔絵の表紙が付けられていたりする。
  一流の写真家であっても、他人の作品を複写することが全くなかったとは
  断言できない。

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むむむう・・

というわけで結局、製作者(写真家)はよくわからないんですよね、
残念です(苦笑)

でも、明治時代からの長い時を経て、
自分の元へとやってきてくれたこの蒔絵アルバム。
時折取り出してはルーペ片手に隅々まで眺めて、
楽しませていただきたいと思います。

このたびは当店にお譲りいただきまして
誠にどうもありがとうございました、心から御礼申し上げます。
末永く大切にさせていただきます!:kaomoji1:

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このたびの蒔絵アルバムに関する記事で、参考にさせていただいた文献です:

:nikukyu:「幕末漂流」著:松本逸也/人間と歴史社

 

:nikukyu:「保存版 古写真で見る 幕末・明治の美人図鑑」編著:小沢健志/世界文化社

 

:nikukyu:「増補 彩色アルバム 明治の日本《横浜写真》の世界」
   横浜開港資料館編/有隣堂

 

:nikukyu:「フェリックス・ベアト写真集 幕末日本の風景と人びと」
   横浜開港資料館編/明石書店

 

:nikukyu:「古写真研究 OLD  PHOTOGRAPHY  STUDY  第1号 
             1994年4月 長崎大学古写真研究会」


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