香道の魅力を知る

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さて昨日も、おとといに引き続き「日本の伝統文化展(於:日本橋三越)」に行きまして、
昨日は「志野流香道松隠軒」の披露を見物して参りました。

実はワタクシ今回の催しの中でも、この「香道」を一番見てみたかったんです。
香道は日本の三大伝統文化のうちの1つであるわけですが、
他の茶道・華道に比べますと、正直なところ一番よくわからなかったもので、、、(;^^)

お店にもときおり香道具などが入ってくるのですが、
実際にどういう使われ方をするのか、
本を読んで知るだけではやはりいまいちピンとこなくて・・・
それで、実際のお点前を拝見できるということで、興味津々でした:hoshi1:

内容は、志野流20世宗家嫡男・蜂谷宗苾(はちや そうひつ)さんによる
お点前の披露とモニターを使っての説明だったのですが、
すごくよかったです・・(;_;)ジーン
室町時代から500年にわたり一度も途絶えることなく継承されてきたその歴史の重みと、
香道の持つ深い精神性が伝わってきて、感動してしまいました。

 

香炉に灰と炭団(たどん。灰に埋めて用いる小さな炭。)を入れて、
その上に銀葉(ぎんよう。雲母の板。)を置き、小さく切った香木を乗せて、
香りを発散させます。
茶道のお点前と同じような感じで、
最高の香りを出すために細心の注意を払って、一つ一つの動作を行います。
灰の高さがわずか1ミリ違っただけでも、火加減をほんの少し違えただけでも、
その香りは異なってしまうのだそうです。
最高の香りを出すためには、精神の集中と鍛練された技が必要なのですね。

 

香道を行うには絶対に無くてはならない「香木」。
良質な香りの素材となるためには100年(!)くらいの年月が必要なのだそうで、
そんな大変貴重な香木が、今バーレーンなど、中東のお金持ち国などに
どんどん買われ、乱獲されてしまっているのだそうです・・。

日本の香道では香木は、2番目の写真のように、
ごく薄い小さな切片にして大切に大切に使います。
しかしバーレーンなどの国では、香木を大きな塊のまま
粗悪な炭の上に直接ドサッと乗せて使ってしまうのだそうです
(あちらの国では、香りは単に強ければ強いほど良いのだそうで・・)。
その様子を写真で見ましたが、そのように無造作に扱われている様子は
思わず胸が痛む光景でありました。
こんな使われ方をしていたら、貴重な香木は
あっという間に無くなってしまうことでしょう・・。

そんな状況を危惧し、蜂谷宗苾さんは、稀少になった香木を後世に遺していくための 
植林活動も行っておられるそうです。
今植えても、実際に使えるようになるまでには100年くらいかかるわけなのですが・・
「500年くらい先を見据えて、そのくらいの長いスパンで考えています」という
蜂谷さんのお言葉が印象的でした。

今回の「日本の伝統文化展」という催しはとても面白かったです!
日本の文化の素晴らしさを再認識できたことはもちろんのこと、
自分にとってたくさん勉強になることがありましたし、
考えさせられることも多々ありました。
行ってみて本当に良かったです!(^^)

ちなみに一方のくまきち(夫)は、
この2日間はるばる四国まで出張買い取りに行っていました、
今まで買い取りに行った中でも一番の遠方記録です!(笑)
敷地700坪(!)という大きな旧家に呼んでいただきまして、
買い取りに同行したニーミン(♂)が写真をたくさん撮ってきてくれましたので、
ぜひ明日の記事でご紹介させていただきたいと思います、お楽しみに!
(※写真撮影およびブログ掲載に関しましては、事前にお客様の許可を頂戴しております)


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