勝川春章の生誕290年記念展覧会、ダブルで行ってきました!


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出光美術館で現在開催中の、
生誕290年記念 勝川春章と肉筆美人画-<みやび>の女性像
に行って参りました!

勝川春章(1726年?- 1793年)は江戸中期を代表する浮世絵師であり、
葛飾北斎の師匠としても知られています。
また、明治~昭和の美人画で頂点を極めた鏑木清方
「肉筆(美人画)は、やっぱり春章が一番うまいと思う」と言って
春章の絵を信奉していたことも有名です。

今回は、その春章の肉筆美人画の数々を見ることができるまたとないチャンス!
大変優美で美しい、すてきな展覧会でありました

図録から、ほんの少しだけですがご紹介させて頂きます。

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「桜下花魁図」勝川春章(1787,88年頃)太田記念美術館

桜がひらひらと舞い散る中、静かにたたずむ一人の花魁。
その静謐な美しさは、見ていてしばし時の流れを忘れてしまいました。

桜の花や、後ろの簾(すだれ)、
着物の細かい模様まで細密に描きこまれ、
腰のあたりから垂れ下がる金糸の一筋一筋も丁寧にあらわされています。

花魁の静かな眼差し、その胸中に去来するものは一体何なのでしょうか・・
見る者の心の中に、深い余韻を残します。

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春章がこのような肉筆美人画を手がけるようになったのは、
その画業においてかなり後半、晩年期になってからでした。
それまでは、役者絵・美人画・相撲絵・武者絵・風景画などの版画で人気を博し、
名実ともに当時を代表する浮世絵師となった春章ですが、
名声を得て以降はそれら版下の仕事を弟子たちにほとんど譲り渡し、
自らは精緻で優美な肉筆美人画の制作に専念するようになったそうです。

ところで、こんな資料があります。(図録より)
春章の死後に出版された、
「諸家人名 江戸方角分」(瀬川富三郎編・1818年頃)という、
江戸各所に住む著名人を職業などとともに収録したものだそうですが、
これを見ますと画家は黒丸(●)で、浮世絵師(浮世画)はバツ印(×)であらわされています。
当時浮世絵師は画家よりも立場が低く見なされていた側面があり、
このあたりも、春章が晩年に肉筆画に専念するようになった動機の
一つであったかもしれません。

ちなみに春章は、職業が「●(画家)」であらわされており、
彼の作品に対する当時の高い評価がうかがえます。

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さて今度は、先ほどの静謐な美人画とはガラリとタイプの違う、
アクティブな美人さんをご紹介してみようと思います(^^)


「石橋図」勝川春章(1783-87頃)

能や歌舞伎でおなじみの主題ですね。
右手に持った牡丹の花が風圧でしなっている様子などから、
躍動感のある踊りの動きが伝わってきて、
艶やかさと共に生き生きとした生命力を感じさせる絵でした!

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「見立江口の君図」勝川春章(1789-92頃)

能「江口」でよく知られております、遊女・江口の君。
物語の最後で、江口の君は自らの姿を普賢菩薩に変え、
乗っていた舟は白象となり、西の空へと去っていきます。

ボワワワンと湧き上がる雲とともに空中に浮かぶ姿は、
非常に臨場感があってドラマチックでした。
あと解説板に、「着物の白地に白い絵の具を重ねた模様」について
書いてあったので目を凝らして見てみたら、
薄~い色で精密な模様がビッシリ描かれてあってびっくり!
細かいところまで妥協を許さない春章の姿が伝わってきました。

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今まで自分の中では、有名浮世絵師たちの中において
勝川春章の名前は地味なイメージがあったのですが、
今回の展覧会を見に行ってそのイメージがガラリと変わりました。
見に行くまでは正直、
「女性の絵ばっかりか~、同性だから途中で飽きちゃいそうだなあ(;^^)」
などと思っていたのですが、実際に実物を見てみると、
その品格のある優美な美しさと、一筆一筆細かいところまでおろそかにしない
精緻な描きこみに、最後までまったく飽きることなく見入られてしまいました、
いやあ素晴らしかったです!
・・いつか春章の肉筆画を、この手にできることを夢見つつ・・

「ハードル高いなぁっ(;;;゜ω゜)」 「ねばーぎぶあっぷ!(`∀´)9」

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そして今、太田記念美術館のほうでは、
生誕290年記念 勝川春章 北斎誕生の系譜
が同時開催されております。
こちらで展示されていたのは肉筆美人画に至る前の版画だったので、
春章の歩んだ道のりをしっかりと知ることができて興味深かったです。
ぜひ両方合わせて足をお運び下さいませ、
片方の半券を受付で表示すれば、100円割引してもらえますよ!

 


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