六義園に行ってきました!

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先日、「六義園」(東京都文京区)に行ってきました、
いやもう本当に素晴らしかったです!

六義園は、五代将軍綱吉の側近として活躍した
柳沢吉保(やなぎさわ よしやす、1658~1714年)によって造られた、
現存する江戸の大名庭園中、日本屈指の名園として知られています。

入り口を入るとまず、有名なしだれ桜がお出迎えです。
私が行った日(3/25)はまだ咲き始めという感じでしたが、
それでもやはり美しかったです
(「しだれ桜と大名庭園のライトアップ」は4月6日(木)まで開催中!)

 

しだれ桜を横目に見ながら奥に歩を進めると、
突然目の前に見事な大池泉が広がり、思わずため息がこぼれました。

 

そこでは江戸時代さながらの静かな時間が流れており、
しばし平成の都心にいることを忘れてしまいそうでした。

 

大老格にして文学や芸術にも大変造詣が深かった柳沢吉保は、
7年もの歳月をかけてこの地に造園し、和歌の心を表現しました。
園内を歩いていると、所々にこうした古い石柱が建っていることに気が付きます。

これは、吉保が定めた庭内の景勝地「六義園 八十八境」を表します
(現在では32ヶ所のみ現存)。
ほとんどが和歌の名所にちなむものですが、
「八十八の名称は、たんに地名やモノを指す言葉ではない。
その背後に秘められたいわば言霊が、吉保にとって何よりも大切だったのだ。
しかも当時の武士や貴族たちは、こうした言葉の背後に広がるイメージを
共有していた。大名庭園とは、そうした彼らの素養を基礎として造営された、
一大物語でもあるのだ。」(「江戸東京の庭園散歩」より)

和歌の知識があれば、吉保の世界観をもっときちんと読み取れるのになあ・・
でも当時の吉保たちほど和歌の知識がある人は、
もう日本中探してもどれだけいるのかな・・と思うと、
なんだか寂しくなってしまいます。

 

こちらは「滝見茶屋」から見える石組で、ワニのような形の石が印象的です。

 

 

「吹上松」と呼ばれる松の木です。
園内では至る所でこうした名木を見ることができ、
枝ぶりの一つ一つがまるで日本画の名画を見るが如き美しさでした。

 

 

これはキブシという木でしょうか、まるで細長いぶどうのような実が
たくさん垂れ下がっていて、面白かったです。

 

散策していると、ふとこうした橋も出現します。
日本庭園の橋はこうして反った形(反橋(そりばし)といいます)であることが
多いのですが、
これは池泉を航行する船の邪魔をしないという実用的な目的だけではなく、
「俗なる世界から聖なる世界へ移行する一種の結果の役目がある」のだそうです。

 

 

「藤代峠(ふじしろとうげ)」は、園内で一番高い築山で、
紀州(現在の和歌山)にある同名の峠から名づけられています。

 

 

藤代峠の頂きは「富士見山」と呼ばれたそうですから、
きっと江戸の当時は富士山も見えたのでしょうね。
現在の展望はこんな感じです、六義園を一望することができ、
園内でも一番のビュースポットとなっています。

 

六義園は明治時代に入ると、三菱の創業者である岩崎弥太郎(1834~1885年)の
別邸となります。
そして昭和13年に、岩崎家から東京市に寄付されたのですが、
当時の「東京日日新聞」の記事がパネル展示されていて、
ちょっと面白かったので載せておきます。

井の頭公園、すごい言われようですが・・:kaoemoji1:
でもいずれにせよ、六義園が極力昔のままの優美な姿を残してもらえたことは、
本当に良かったと思います。

 

そうそう!最後に余談ですが、
六義園の正門の目の前には「フレーベル館」の本社がありまして、
1Fの直営ショップでは、ここでしか売っていないオリジナルの
アンパンマングッズがたくさんあって、
店内に入ったら思わず「うほうっ!!:hoshi1: 」
(小さく)叫んでしまいました!
アンパンマン好きのお子さんがいらっしゃるかたには、
ぜひぜひおすすめです!

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本日の参考文献はこちらです:
:nikukyu:「江戸東京の庭園散歩」田中昭三(著)、西田伸夫(写真)/JTBパブリッシング

 
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