買取事例
出版関係のお客様より学術書や実用書などをお譲りいただきました!📚
いつもくまねこ堂ブログをご覧いただきありがとうございます。
お天気はいいですが寒い日が続いておりますね🥶
冷える時には首、手首、足首の三首などを温めるのも効果的だとか。…確かに作業中は特に足元が冷えるんですよね。レッグウォーマーとかをつけてみてもいいかもしれません🤔
あとは温かいものを飲んで、内側からも温めたいですね。私のおすすめはゆず茶です!ビタミンも取れて免疫力が高まる気がします🤭
皆様も体調を崩されないようにくれぐれもお気を付けくださいませ!
先日は東京都中央区の出版関係のお客様からのご依頼で学術書、音楽、専門書、歴史学、江戸、実用書などをお譲りいただきました!ありがとうございます。
ジャンルが多岐にわたっております。
実際お読みになっていたものやその他にも資料としてお使いになっていたものもあるそうです。
いろんなジャンルのものがあるからこそ見ていてワクワクしますね!
普段自分が読まないジャンルの物が紛れていると逆に気になるというか、、(笑)
この他にも絵本や漫画などもお譲りいただきました!
くまねこ堂では個人のお客様だけではなく企業様からのご依頼も大歓迎です!
事務所の移転や、ご整理などなど。当店は本だけではなくCDやDVD、ゲーム類、お茶道具、アクセサリーや切手、万年筆など、幅広いジャンルの商品を見ることが可能です!
様々な企業様からのご依頼もお待ちしております!!🙌
またタイミングが合いましたら即日出張買取もお伺いできる場合がございます。
お急ぎの場合も是非一度お問い合わせください!
お電話、LINE、またはメールフォームにてご連絡お待ちしております♪
また、ご満足いただけた際には感想、レビュー、クチコミ、高評価などいただけますと、スタッフの日々の励みとなります!よろしければどうぞお願いいたします🐈
スタッフ一同心よりお待ちしております。
クウスケ
専門書・学術書等をお譲りいただきました!~加藤陽子氏『戦争の論理 日露戦争から太平洋戦争まで』を紹介します!
寒さと共に乾燥の気になる冬。手元の湿度計は21%を指しています。
手がかさかさして痛いです😢
私、個人的には湿った世界の方が好きです。そんなコトーが今日のブログを書きます。
先日は、東京都足立区での出張買取がございました。
語学・心理学・法学・歴史学等々の専門書・学術書に加え、戦記などをお譲りいただきました!
また、切手・年賀状・ライター・万年筆・腕時計などもいただいております。
くまねこ堂では古本やDVD/CDだけではなく、古道具や骨董品、アクセサリー、レコードや古いおもちゃなどなど、様々なお品物の買取を行っております。ご処分をお考えの際はお気軽にご相談下さいませ🐈
また、ご遺品整理などでお困りのお客さまは、是非くまねこ堂までお申しつけ下さいませ。
さて、この度、戦記などをお譲りいただいたということで、戦争に関する書籍をご紹介したいと思います。
加藤陽子氏『戦争の論理 日露戦争から太平洋戦争まで』(勁草書房、2005年6月)です。
加藤氏は、1960年のお生まれで、1989年に東京大学大学院の博士課程(国史学)修了されています。現在は東京大学大学院人文社会系研究科の日本文化研究専攻日本史学講座にご所属で、専門は日本近代史です。
加藤氏は、この本で、その時代に生きた人であるならば理解可能なことが、パラダイム変化によって忘却されることがあると述べています(はじめに、ⅳ頁)。「パラダイム変化」とは、日常ではなじみのない言葉かもしれませんが、次のようなことです。規範的な考えや物の見方・捉え方の変化によって、それらが当時では常識であったとしても、現在では全く理解できなくなることがあるわけです。
たしかに、日本近代の戦争についてまことしやかに語られ、語り継がれ、現在私もまた語ることは、語られる過去の出来事の論理や思考からは離れているに違いありません。しかも、そうした当時と現在とのズレを自覚できる機会も想像以上に少ないといえるかもしれません。この問題に対して、日本近代史研究はどのように取り組んできたのでしょうか。
本書をひもとくと、当時の事実を裏づける豊富な史料を用いつつ、その上でどのような理論で物事が進み、その中で人々が何を考えていたのかを検証する加藤氏の筆さばきに接することになります。具体的な事実を史料的な根拠に基づいて示しつつ、かつ単なる事実確認にとどまらず、そこから当時の論理を復元するところにまで達している歴史の本は、どこにでもあるわけではありません。そして何より、加藤氏が導き出した結論は、私たちがぼんやりと戦争について考えていることとは大分異なるのではないでしょうか。
例えば、私は日本の戦争について考える場合、軍部の暴走というイメージを持っていました。
しかし、本書を読んで、それだけですべてを語ることはできないことを知りました。
加藤氏の『戦争の論理』の第一章「軍の論理を考える」を覗いてみましょう。
1931年9月の満州事変勃発について、加藤氏がどのように述べているかみていきましょう。加藤氏はまず、1930年代半ばに広田内閣および平沼内閣の外相であった有田八郎の言葉を参照しています。その有田発言の趣旨は、外国や外地に駐屯していた軍隊がいたから、軍はあそこまでのことができたのだ、というものです。
それを受けて加藤氏は次のように指摘しています。そもそも、一般に派兵決定は、本来は閣議決定の上での首相からの上奏、それと並行した参謀総長からの上奏を必要とするという、慎重な手続きが取られるはずでした。しかしながら満州事変の際には、外国や外地に駐屯していた軍隊があったために、その手続きがゆるがせになっていました(第一章、9-10頁)。
また、加藤氏は、満州事変の際に、閣議で話し合われていることを引用しながら、軍部の独断専行が、閣議で承認されていないことも示しています。そもそも、紛争が勃発しても、増兵の要求には奉勅命令が必要であり、奉勅命令を出すためには閣議決定が必要であったことを考えると、出先での軍の暴走も、内閣の決意如何によっては一時的なもので終わる仕組みとなっていました(第一章、15頁)。
以上のように加藤氏が史料をもとに示した事実をふまえると、結局は軍の行動を許してしまったものの、制度的にはそれを防ぐためのものはあった、ということがわかりました。この事実は、私がぼんやりと信じていた「軍の暴走」の言説では、見えてこなかったことです。この増兵要求をめぐる一件は、「軍の暴走」を防ぎたいなら、必ず知っておかなくてはならないことだといえます。
当時にどのようなことがあったのか、緻密に、論理立てて考えていくこと、その重要性をこの本から感じました。そのような学問的手続きを経て一歩一歩、進むことがなければ、日本近代の戦争についての語りは、イメージが先行するばかりとなるでしょう。
過去は現在に繋がっているのだから、過去にどのようなことがあったのかを知ろうと悪戦苦闘することは、私たちがなすべきことのはずです。副題にある太平洋戦争勃発から80年以上が経過した現在、『戦争の論理』で加藤氏が示した知見は、刊行時以上に重みを増しています。
いつまでも学び続けなければならないという思いをあらたにしました。
このブログを書くにあたり、先輩スタッフにご助言をたくさんいただきました。ありがとうございました。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
コト―
実用書やコミックセットをお譲りいただきました!
雪の日もありましたが、東京では、最近は気持ちの良いお天気が続いています。
皆さまいかがお過ごしでしょうか。
コトーです。
先日は、千葉県市川市に出張買取に伺いました。
実用書に加え、『アカギ』、『天』といったコミックセットをいただきました。 
語学の本や、趣味などの本もございました。

またスーパーファミコン、任天堂DSなどのゲーム機やソフト、Blu-rayや音楽DVDもお譲りいただいております。

お客様がお品物のご売却を検討し、先にお電話したお店は予約で埋まっていたとのことで、「くまねこ堂はすぐ来てくれて助かった」とのお言葉をいただきました!嬉しい限りです。
くまねこ堂は即日出張買取も行っており、空いていればすぐ伺います🐈
ご整理でお困りの方は、是非お気軽にご相談ください!
さて、今回いただきました本の中から、気になるものをご紹介いたします。
井ノ口順一氏『どこにでも居る幾何 アサガオから宇宙まで』(2010年、日本評論社)です。

幾何学…。ド文系の私が、ついぞ触れてこなかった領域であります。私には遠い遠い世界です。
しかし副題にもあるように、著者の井ノ口氏は、「アサガオから宇宙まで」どこにでも幾何学は「居る」というのです。
本を覗いてみましょう。
第一講で、井ノ口氏は、アサガオのつるの巻き方に注目しています。
アサガオのつるは螺旋を描いてのびていきます。それはなぜなのでしょうか。
つるが、竿に巻きついていく様子を思い浮かべてみてください。竿を円柱とすると、その円柱上の点AとBを結ぶのに、最短であるのはどのような線でしょうか。
答えは螺旋です。線分では、螺旋より長くなってしまいます。
アサガオは最短を選ぶから、螺旋を描いて竿に巻きつき伸びていくのではないか、というのが井ノ口氏の結論です。(第一講、p3)
なるほど、そのように言われると、幾何学はとても身近なものなのだという気がしてきました。
形には理由があり、形の理由を説明するのが幾何学という数学だと井ノ口氏は述べます。そして、数学の楽しさは、考える楽しさなのだと主張します。(「はじめに」)
アサガオのつるはどうしてこのような形で巻くのだろう?
そのようなことを考えていくのが幾何学なのだと言われたら、なかなか楽しそうです。
この本は、私のように学校での数学で挫折し、数学嫌いになってしまった人も、ワクワクしながら読める本です。
扱う内容の背景などを説明してもらえる「おしゃべり」や、より深く知りたくなった時の道しるべになる「読書案内」も充実しています。
この本に触れて改めて思ったのは、私たちは自分たちを、そして自分たちの生きている世界を、説明したいのだということです。
私がいつの間にか苦手意識を持ってしまった数学も、それには変わりないのでした。
私の中にも底流する、自分たちを、そして自分たちの生きている世界を説明したいという欲求。
数学もまた、その願望で発展してきた学問であるなら、学校で苦手だったからと避けずに、もう一度数学に触れてみたいと思いました。
この井ノ口氏『どこにでも居る幾何』は、そのはじめの一歩を踏み出す、手助けをしてくれそうです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
コト―
毛沢東の5分間体操 ~🌟中国の健康法を知る🐼~
国際情勢、社会情勢の日々のニュースを見ていると、
日本ってアジアに所属しているけれど、
文明開化🌸戦後~現在は欧米文化を衣食住だけではなく、
ありとあらゆるモノ・分野で追うようになったわけですが、、、。
自分自身も含む現代日本人って、欧米コンプレックスが激しいな(笑)!!と、
感じる事が多いスタッフです。
(歴史的に仕方のないことなのかもしれませんが🍵)
テレビで2年前くらいに同じような企画が乱立していた、
「日本人のここがすごい!」みたいな、
JAPANアゲアゲ↑↑番組を視聴すると、
かなりの確率で、欧米の方に日本を褒めてもらってる場面を放送していたと思います。
そんな
「バブルの恩恵、まだあるよ~~~?!」
「日本は他のアジアの国とは一味違うよ~~?!」
みたいな風潮はすっっっかり過ぎ去り、
コロナ以降はJAPANサゲサゲ↓↓なニュースや話題で持ち切りで、
「日本、近年に滅亡説」を唱える人も、
巷でよく見かけるようになりました。悲しいのう。
そんな世間の変化に巻き込まれ🌀、流されていく中で、
私の頭の中の木村拓哉が
「ちょ、まてよ。」と言ってくるのです。
「ちょ、まてよ。アジアを振り返ってみろよ。」
と、言ってくるのです
私は最近、フツーに過ごしているだけで、
Amazonの通販、Google検索、Appleのパソコンやスマホ、
Netflix等のサブスクリプション(定期購読、月額課金・定額制サービス)などなど、
欧米思想から生まれたモノで生活が偏りがちになる気がしていて、
なんか、、いいのかな~~これで。。。と疑問に思う事があるのです🤔
隣接する国というのは交流も濃い反面、お互いにけん制もあり、
付かず離れずのような緊張感がいつもある間柄ではあると思います。
しかし、ふと
ちょっとだけ空海になったみたいに、
日本だったり、アジアだったりの思想を、
勉強し直したり、振り返りたくなるのです。
とまあ、世界情勢やら経済的・政治的摩擦は、一旦 置 い て お い て !!!🐇
面白そうな本だなあと思った書籍が入荷しましたのでご紹介させていただきます。

「毛沢東の5分間体操 : 中国人民健康法 」M.L.ハウエル 他著/エコー・ブックス/勁文社
帯にもあるように、”国の将来は健康から”っていうの、
あ~これは確かにそうだね~~と思うのです。

というか、私が中国と聞いて尊敬する事のひとつは、
料理!!なんですよ!!!
世界三大料理にも挙げられるほど、
中国料理ってバランスがすごく良くて、
味や風味も研究されてるな~~と、
チャイニーズレストランに行く度、思わされます🐼

健康というのは、もちろん食だけではなくて、
この本には食生活に加え、
運動(こちらの書籍では「体操」)や、自然科学(自然療法)などなど、
中国の健康の秘訣がいくつかの角度から書かれております。
タイトルから、毛沢東が直々に「私が実践している体操はこうやって~・・・(‘ω’)ノ」
というような話を期待していたので、内容は予想とちょっと違いました。
まあこんなキャッチ~なタイトルに惹かれてしまい、
ついつい手に取ってしまったww嗚呼イイお客サンになっちゃったw
というような本との出会いも、良いですよね📚
この本で、日々不足しがちなアジアの思想を補給してくださいっ🥤!!!!(笑)
かこさん
ハワカワ文庫、創元推理、サンリオなどなど、SF文庫を多数お譲りいただきました。
いつもくまねこ堂ブログをご覧いただき誠にありがとうございます。
年明け早々に東京でも雪が降りましたが、今年はとても寒い冬になりましたね。まだまだ防寒対策が必要な日が続きますが、早くあたたかくなって薄着で身軽に過ごしたいものです。
本日はご家族の遺品整理でご依頼をいただき、お隣の江戸川区へ出張買取にお伺いをさせていただきました。SF、ハワカワ文庫、創元推理文庫、サンリオ、E.R.バローズ、切手、古銭などなど、多数のお品物をお譲りいただきました。誠にありがとうございます!
画像はお譲りいただいたSF文庫の一部になります。E.R.バローズ(エドガー・ライス・バローズ)の他にも、アイザック・アシモフやポール・アンダースンなど、ハヤカワ・SF・シリーズ、創元SF文庫が多数入荷いたしました。くまねこ堂ではSF本の買取もよくご依頼をいただき入荷するのですが、なんとなくこちらのジャンルは大量のコレクションをお持ちのお客様が多い気がいたいます。SFはシリーズものも多いですし、一度好きになるとズブズブとハマっていき気づいたら大量に収集していることになりそうです。そして読むのはもちろんですが、棚にズラリと並んだ時はとっても壮観ですよね。私も自分の好きなものは棚にキレイに並べて保管するタイプなので、そういった感覚は少しわかる気がいたします。


くまねこ堂では古本やDVD/CD、だけではなく、古道具や骨董品、アクセサリー、レコードや古いおもちゃなどなど、様々なお品物の買取を行っております。ご処分をお考えの際はお気軽にご相談下さいませ。また、ご遺品整理などでお困りのお客さまは、是非くまねこ堂までお申しつけ下さいませ。お電話またはメールフォーム、LINEにて、お気軽にお問い合わせ下さいませ。スタッフ一同心よりお待ちしております!
お客様からの感想やレビューなどいただけましたらスタッフも大変嬉しいです。
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56さん
眺めて楽しい!海外雑誌🥰
毎日寒くて、外に出たくない!そんな日が続いています。
こんな日は、炬燵でぬくぬく本を読むのもいいかもしれません。でも難しい本だと寝てしまいそう…。
そんな時は、目に鮮やかな雑誌を広げてみてはいかがでしょうか。
今回ご紹介するのは海外の雑誌です。
例えばこんな雑誌。ファッション誌ですね。

冬のファッションを特集しているようです。
色もきれいです。

かつての広告を見るのも楽しいですね。
次はこちらの雑誌。クリスマスの飾りなどのアイデア集です。


かわいいケーキですね。

クリスマスカードの作り方なども載っています。
続いてこちら。ギフトブックです。

中をのぞいてみますと…。

日用品などのページです。

こちらはおもちゃや人形など。かわいいですね!!
次もギフトブックです。

中はこんな感じ。

先程のギフトブックが、明るくかわいらしい感じのものを集めていたのに比較すると、落ち着いてきれいなものが多い印象です。

お庭の道具まで扱っているのですね!
いかがでしたか。雑誌はぼんやりページをめくっているだけでもわくわくしますね。
私は古い雑誌を手にする機会がこれまでなかったのですが、きれいな状態で残っているものもあるのだなあとわかりました。
雑誌は雑誌が出版された当時の風俗を知る貴重な資料にもなります。
本などからは得ることのできない、その時代の呼吸に触れることができるでしょう。
たまには、古い雑誌を探してみて、のぞいてみてはいかがでしょうか。
くまねこ堂では古本やDVD/CDだけではなく、古道具や骨董品、アクセサリー、レコードや古いおもちゃなどなど、様々なお品物の買取を行っております。ご処分をお考えの際はお気軽にご相談下さいませ。
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今回もお付き合いいただきありがとうございました。
コトー
ペストの歴史に関する書籍のご紹介
春が待ち遠しいこの頃です。
今回はペストに関する書籍をご紹介します。とりあげるのは、ヒルデ・シュメルツァー著・進藤美智訳『ウィーンペスト年代記』(1997年6月、白水社)です。
印象的な表紙ですね。
以下、本書の特徴について考えてみます。
ウィーンの、ペストの、歴史ということで、かなり限定された内容です。本書をのぞいてみますと、中世からルネサンス期、バロック期にかけて繰返されたペストの流行に焦点を合わせつつ、19世紀末までを扱っていることがわかります。
そうだとすると、かなり幅広い年代について記述しているのですが、本書は全体で234頁と結構コンパクトです。それは、年代順に記しつつも、それぞれの章でテーマを明確にして語っているからかと思います。本書の目次を見てみますと、「外科医と医者」「人為的ペスト作り(ペスティス・マヌファクタ)」「バロック官僚主義と浄化儀式」などといった項目が並んでいます。なかなか興味深いですね。
これは、著者は上手に視点を選んで、面白く語ってくれているということかと思います。その語りは本書の魅力でしょう。
時には、著者は自分の思いも口にします。
例えば、19世紀末、実験室から発生したペストにより死者が出た後の展開に関して
「どうやらいつの時代でも、状況が似ると同じような反応が引き起こされるというのは、奇妙なことでもあり、また、人間というものは結局いつの世でも変わらないという思いを強くさせもする。」(220頁)
と述べています。
このような書きぶりにより、読者も、著者の思いを感じつつ、自分も様々に感じながら、本書を読んでいくことができます。
このような語り方をされるなら、分厚い専門書はちょっと苦手…という方も、楽しめるかもしれません。
訳者の進藤氏は、著者はペスト流行を、時代精神および政治的、社会的、経済的背景といった時代の中に位置づけ、とりわけ当時の社会を構成していた各階層が、ペストにどのように反応したかに力点を置きながら見ているとしています。
そしてその結果、この『ウィーンペスト年代記』は、ウィーンのペストの歴史を描きながら、同時にウィーン、広くはオーストリアの各時代の相貌を浮かび上がらせるものになっている、と述べます。(以上、訳者「あとがき」234頁・235頁)
本書は、例えば、中世から19世紀末までの膨大な資料が並び、そこから緻密な議論が展開される、といった性格ではありません。
しかし、著者の視点で、著者が語る歴史に触れることで、私たちは新しい知識を得るとともに、様々な思いを巡らせることができます。
そのような読書体験も、また良いものでしょう。
今回は、ヒルデ・シュメルツァー著・進藤美智訳『ウィーンペスト年代記』(白水社)を紹介いたしました。
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今回もお付き合いいただきありがとうございました。
コトー
司馬遼太郎全集などをお譲りいただきました!
この間は東京でも四年ぶりに積雪がありました。厳しい冬ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
コトーです。
先日は栃木県足利市での出張買取でした。司馬遼太郎全集や寺山修司の詩集・句集といった本に加え、こけし・リアドロ・万年筆・深川陶磁・書損じ年賀葉書・ウクレレ・関野準一郎の版画などといったものをお譲りいただきました。
以下のように、司馬遼太郎全集は、全巻揃った形でいただきました!


司馬作品は現在も人気で、強い影響力を持っていますね。
以下、司馬作品の魅力について雑然と考えたことを、お話ししてみます。
まず、司馬作品からは、司馬の知的好奇心の強さを感じます。
例えば、『街道をゆく』。司馬が日本各地、またヨーロッパ・アジア・アメリカを旅した中で考えたことが、記されています。この紀行は、司馬がその土地、土地に足を運び思いを巡らして執筆しています。
『街道をゆく』公式HPを見ますと、司馬の旅がいろいろな地域に渡っていることがよくわかります。その場所の実際を知りたい、感じたいという思いがあったのでしょう。
また、司馬作品は映像化される作品も多く、それは、人々が司馬作品を新たに発見することに結びついているのだろうと思います。
思いつく範囲で挙げてみますと、2006年には「功名が辻」がNHKで大河ドラマとなり、また2009年から2011年には、「坂の上の雲」がNHKでドラマ化されました。
また「竜馬がゆく」は、NHKでも、TBSでも、テレ東でもドラマ化(NHKは大河ドラマ)されています。
繰返し映像化される中で、司馬作品は思い返され、何度も注目されていくのでしょう。
また、司馬作品は漫画化もされています。司馬の処女作『ペルシャの幻術師』や、『新選組血風録』『幕末』などの作品が、文春文庫でコミックになっています。
漫画になった司馬作品、どのように展開されているのか、興味深いです。それまで司馬作品を読んだことのない若い世代も、手に取りやすくなりますね。
このように、別のメディアと組み合わされることで、司馬作品は新たな読者を獲得していくのでしょう。
司馬作品は、作品そのものの素晴らしさはもちろん、出版社やテレビの力によっても、人気を維持し、また新たな命を得ているようです。
今回は司馬遼太郎作品について、少しお話してみました。
くまねこ堂では古本やDVD/CDだけではなく、古道具や骨董品、アクセサリー、レコードや古いおもちゃなどなど、様々なお品物の買取を行っております。ご処分をお考えの際はお気軽にご相談下さいませ。
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今回もお付き合いいただきありがとうございました。
コトー
このブログを書くために、以下を参考にしました。
朝日新聞出版・司馬遼太郎『街道をゆく』公式HP https://publications.asahi.com/kaidou/
NHKオンデマンド「坂の上の雲」HP
https://www.nhk-ondemand.jp/program/P200900052300000/
NHK放送史・大河ドラマ「功名が辻」HP
https://www2.nhk.or.jp/archives/search/special/detail/?d=taiga041
NHKオンデマンド「竜馬がゆく」第十六回HP
https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2011029317SA000/
テレビ東京「竜馬がゆく」HP
https://www.tv-tokyo.co.jp/ryoma/cast/index.html
TBSチャンネル「竜馬がゆく」HP
https://www.tbs.co.jp/tbs-ch/item/d1038/
文芸春秋BOOKS『司馬遼太郎全集』https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784165106807
また、文芸春秋BOOKSの検索を利用しました。https://books.bunshun.jp/list/books
お引越しのための本のご整理にお伺いさせていただきました。
いつもくまねこ堂ブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。
先日2件目の買取は北区のお客様よりお引越しのためのご整理でご連絡をいただき、出張買取にお伺いさせていただきました。心理学、哲学、精神医学、宗教学、専門書、学術書、岩波文庫、講談社学術文庫、文学などなど、比較的新しくキレイな本を多数お譲りいただきました。誠にありがとうございます!


専門書や学術書などの中に気になる一冊をみつけました。精神科医で多数の著書を執筆されている春日武彦先生による「猫と偶然」という本です。猫をテーマにしたエッセイで、ほどよい感じの距離感からの猫への視点、切り口、そして愛情などがエピソードに散りばめられています。帯に「猫と人間の美しくも、ちょっと不思議な断片集」ありますが、四コマ漫画を文章で作ったような面白い構成の章では、まさにちょっと不思議で詩的な世界感があり、とても面白かったですね。猫がお好きな方にもちろんオススメしたい一冊ですし、個人的にもじっくり読んでみたいと思いました。ちなみに私は犬派であります。

くまねこ堂では古本やDVD/CD、だけではなく、古道具や骨董品、アクセサリー、レコードや古いおもちゃなどなど、様々なお品物の買取を行っております。ご処分をお考えの際はお気軽にご相談下さいませ。また、ご遺品整理などでお困りのお客さまは、是非くまねこ堂までお申しつけ下さいませ。お電話またはメールフォーム、LINEにて、お気軽にお問い合わせ下さいませ。スタッフ一同心よりお待ちしております!
お客様からの感想やレビューなどいただけましたらスタッフも大変嬉しいです。
また、くまねこ堂ブログは人気ブログランキングにも参加しております。高評価、goodボタン日々の励みとなりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
56さん
文学初版本、署名本、直木賞・芥川賞受賞作などを多数お譲りいただきました。
いつもくまねこ堂ブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。
年が明けて気がついたらもう一月も中旬であります。今年もあっという間に月日が過ぎていきそうですね。
本日は一日二件の出張買取にお伺いをさせていただきました!一件目は武蔵村山市のお客様よりご依頼をいただき、ご家族が集められていた文学初版本、署名本、直木賞・芥川賞受賞作、限定本、特装本など多数お譲りいただきました。その他にも中国切手、古銭、切手、銀貨などなど様々なお品物を買取させていただき、誠にありがとうございます!
多数所有されていた署名本や初版本、直木賞・芥川賞受賞作などもキレイに分類がされていて、大事にコレクションされていたんだなぁと心にグッとくるものがございました。写真は直木賞・芥川賞受賞作の署名本になります。署名もそれぞれにキャラクターがあって、これだけでも見ていて飽きませんね。実際に色々と目にしてみると、本や作家がお好きな方がコレクションしたくなるお気持ちがわかる気がいたしました。








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56さん







