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東京都江東区豊洲 ★ヒストリエ、3月のライオン、進撃の巨人、刃牙道、キン肉マン、文庫版ガンツ、ジブリDVD、ルパン三世DVD、アニメDVDを買受けさせていただきました


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ここ最近、工場見学が観光ツアーで組み込まれていることも多いですね!:nezumi:
観光で行ける暇なんてない!でも工場ツアーに興味がある!そんな方にオススメの一冊がこちらです。

「イラスト図解工場のしくみ」松林光男、渡部弘 編集DSCF6531 (3)

生産ライン(例えば自動車やカップラーメン)の図解等、まさに工場見学と言われて思い浮かべる内容から、商品開発、工場の運営面(原価管理、品質管理)まで、ありとあらゆる角度から工場の仕組みが解説されています:hiyoko:

 

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55頁より

 

モノにあふれた時代だからこそ、日常目にしているモノがどのように製造されて世に出回っているのか?という事まで普段気にしないかもしれません。

だからこそでしょうか、製造過程を知ると、ありがたみや美味しさ、愛着も一段と増しますね:oops:

 

かこさん


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《神奈川県横浜市にて》歴史書、専門書、美術書、実用書、趣味の本などを買い取らせていただきました!


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本日は宮武外骨・著「震災画報」(ちくま文芸文庫)をご紹介させていただきます!IMG_1400

宮武外骨(1867-1955)といえば明治から昭和にかけてのジャーナリストで、現在ではサブカル的人物として脚光を浴びて久しいかと思います。
外骨は常に反骨精神と共にあり、時には投獄され、発行される書籍が続々と発売禁止になったりしながらも、度重なる国家の圧力に屈することなく庶民の声を発信し続けた人物であります。
そんな外骨はとにかく量産型の文筆家で、自ら「半狂堂」という出版社を立ち上げ、多くの書籍を発行していきますが、そのなかでも特に時代を反映し歴史的にも貴重な情報が織り込まれている名著が、大正12年9月1日に巻き起こった関東大震災の様子をリアルタイムで記録した「震災画報」(1923~1924年発行 全6巻)です!

関東大震災後の東京の様子を文章、イラスト、または写真で記録してあり、コラム形式に執筆されているので、とても読みやすい一冊になっております。

ところで皆様、下の画像「上野大仏」(Wikipediaより)はご存知でしょうか?
「上野大仏」の画像検索結果
上野公園の桜並木を動物園の方向に進んでいくと上野精養軒があるかと思いますが、精養軒と桜並木の中間にある小高い丘の上にひっそりと鎮座するのが「上野大仏」です。大きな大仏さんの顔だけが祀られてあり、インパクト強&インスタ映えする外観でありますが、もともとは普通の大仏さんだったのです!
「上野大仏」の画像検索結果 IMG_1401
しかし関東大震災のために無残にも倒壊してしまい、再建されないまま大東亜戦争に突入。その後、顔だけを残して、戦時中の「金属供出」で提供してしまい、昭和47年に顔だけを改めて祀ったという、日本の近代の歴史をそのまま反映したような経緯を背負った大仏さんです。

そしてたまーに下町散歩を致しますが、神田小川町や巣鴨などで関東大震災の石碑を発見したことがあるので、いかに関東大震災が東京の街に与えた影響が大きかったかを感じます。

この書籍を読んでみますと、他には書かれていないような、それでいて重要な庶民の姿が記されており、特に私が気になったのは焼け溶けた硬貨を銀行員がトンカチで叩くイラストが入っている「焼け貨幣の引換」、流言ばかりを集めたコラムなどで「7時間後に大きな揺り返しが起きる」「浅草寺の井戸に毒をなげいれた」などなど、被災者だったら不安のどん底に突き落とされるようなデマが流れていたんだなァと考えさせられました。
特に東日本大震災を経験した今、関東大震災の記録を読んでいると、色々とリアルに胸に来るものがありますね。
気軽に楽しく、大正時代の知識と情報を得ることができるのでオススメの一冊です!

byこばちゃん

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船橋市日の出 ★ワンピース、アカギ、カイジ、ハンターハンター、キングダム、るろうに剣心、進撃の巨人の全巻コミックセットをお譲りいただきました!


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可愛らしい本が入荷していると思ったら、
コップのフチ子さんの本でした:crown:

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「コップのフチ子 Magazineプラス」タナカナツキ×奇譚クラブ

フチ子さん誕生秘話が満載の1冊です。

 

シークレット「休日のフチ子」
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こんな優雅なフチ子さんいたんですね。:coffee::kaomoji7:
このシークレットをお持ちの方、どのくらいいらっしゃるのでしょうか:lol:

 

 

 

fitu
”フチ子のふるさと”として中国の工場も紹介されています。
パンツ~丸見え~:hakusyu::hoshi1:とてもシュールです:wink:

なんだか昔の漫画に出てくる人型ロボットの生産工場を思い出しました。

 

かこさん


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神奈川県川崎市多摩区にて、超合金・ドラゴンボール完全版・釣りキチ三平・AKIRAなどをお譲りいただきました


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 アウトサイダー・アート(アール・ブリュット)のキング、ヘンリー・ダーガー(米 1892年4月12日-1973年4月13日)。

誰に見せることもなく半世紀以上もの間たった一人で描き続けた1万5千頁にも及ぶ壮大な超大作「非現実の王国で(作品社)」は、1名の作家によって書かれた作品としては世界で最も長い小説とされています。

非現実の王国で1

正式なタイトルは「非現実の王国として知られる地における、ヴィヴィアン・ガールズの物語、子供奴隷の反乱に起因するグランデコ─アンジェリニアン戦争の嵐の物語」。
子供を奴隷にする残虐な大人たち、グランデリニア軍との死闘を繰り広げる七人の無垢で有閑な少女戦士、ヴィヴィアン・ガールズのお話です。

読破した人間はほぼ皆無とされています。長過ぎるため、テキスト全文が刊行されたこともありません。

非現実の王国で2

 独学で身に付けたらしい特殊な手法によって描かれた300点余りの大判の挿絵。
その中にいる少女たちには女性の身体にはないものが付いています。女性と関わったことが無かったためとされています。
特徴的なのは子供たちの姿を外部のイラストから借用しているところです。
画力に自信のなかったダーガーは、趣味で集めた少女の写真やイラストをコピーしたり拡大縮小したものをトレースして作品に取り入れていました。

 

 

2015年には写真展「ヘンリー・ダーガーの部屋」が新宿で開催。

ヘンリー・ダーガーの部屋1

アパートの大家は、衰弱し施設に預けられた老人の持ち物を処分しようと、ヘンリー老人以外足を踏み入れた者のいない雑然とした部屋に入ると、大変なものを発見してしまいます。
彼の部屋は大量のスクラップ、切り絵のような美しくコラージュされた紙、拾い集めた新聞で埋め尽くされていました。

ヘンリーダーガーの部屋2

  親類も友人もなく掃除夫をしながら孤独に暮らし、人知れず制作に取り組んでいた彼の自宅は、アーティストでもあった大家の理解によって死後27年間そのままの状態で保管されました。
その貴重な自室を2000年に取り壊される直前、写真家である北島敬三氏が撮影。

 

 

そのミステリアスな生涯と創作の謎に迫る異色のドキュメンタリー映画「 非現実の王国で ヘンリー・ダーガーの謎」も素晴らしい作品でした(*^_^*)

 

コロスケ:hei01:


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藤沢にて、展覧会図録、美術書、デザイン書、GLAYのツアーDVD・CDアルバムをお譲りいただきました。


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本日は、書籍「明治の話題」柴田宵曲・著(ちくま学芸文庫)をご紹介させていただきたいと思います!

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本書は明治30年生まれの作家で俳人の柴田宵曲が、自らが感じた文明開化時代の様子をコラム的に取り上げた、読みやすい一冊!
ガス燈に火を灯す男性を描いた表紙も、今見てみるとコミカルな印象さえ受けます。

目次に目を落としてみますと、「提灯行列」「凱旋門」「花電車」「新内の流し」など戦前までの日本の風物詩であった事柄が記されており、明治から戦前にかけての大衆の生活と、庶民はどのような視点で文明開化を見ていたのかという点が大変面白く、貴重な記録になっております。
ほかにも今は使われなくなった「絵端書」(=絵葉書)「広目屋」などの言葉や、押川春浪、饗庭篁村などなど現在ではなかなか挙がることのない明治時代の文筆家たちの名前もたくさん取り上げられており、大変興味深いです。

特に面白いのは「蓄音器」や「幻燈」「イルミネーション」などの当時の文明の利器についての感想で、正岡子規が病の床で蝋缶蓄音器を聴き、その蓄音機で聞いたうろ覚えの音楽に自己流の歌詞を付けたなどの情報も織り込まれており、この一冊を読めば明治時代についての雑学をたくさん得ることができますね!
「明治は遠くなりにけり」…という言葉もすでに死語となって久しくなりますが、遠い時代に想いを馳せて、秋の夜長の一冊に如何でしょうか?

byこばちゃん


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昭和40年代・昭和50年代 古本、大量のお取引!森山大道、荒木経惟、平凡パンチ、週刊プレイボーイ、特撮ヒーロー、写真集、サブカルチャー本など


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お客様から譲っていただいた、アンドレ・ブルトン『ナジャ』も代表的なファム・ファタールです。
アンドレ・ブルトン『ナジャ』
『ナジャ』はシュルレアリスム宣言を起草した、アンドレ・ブルトンが発表した自伝小説です。ブルトンは街を歩いていると、ナジャという女に出会います。

ある教会の前の、あそこ、名前を忘れたかそれとももともと知らないあの交差点を、渡りきったばかりのことだ。とつぜん、まだ十歩ほど先だろうか、逆方向から、ひとりの若い女がやってくるのを見る。とてもすばらしい服の女で、むこうも同時に、あるいはもっと前から、私を見ている。ほかのすべての通行人と反対に、頭をまっすぐに高くあげて進んでくる。とても華奢な体つきで、ほとんど地に足をつけずに歩いている。なにか目に見えない微笑がその顔にうかんでいるようでもある。

ブルトンは有無を言わさず惹きつけられ、共依存の交流を重ね、ふたりの関係をこう言います。

現実の前で、いま思えば狡猾な犬のようにナジャの足もとに寝そべっていた現実の前で、私たちは誰だったのだろう?いったいどんな緯度のもとで私たちは、あのように象徴の熱狂にとらわれ、類推の魔に身をまかせながら、おたがいのなかに最後のはたらきかけの相手を、奇妙な特別の関心の対象を見ることができたのだろう。いったいどういうわけで私たちは、不可思議な呆然自失状態のあとにのこされる短いあいまいな時間に、ふたりして、決定的に、あれほど遠く地上から投げ出されながらも、まだくすぶっている古ぼけた思想やだらだらとつづく生活の残骸の上で、信じられないほどに一致する視線のいくつかをかわすことができたのだろう?私は最初の日から最後の日まで、ナジャをひとりの自由な精霊としてとらえていた。つまり、ある種の魔術の行使によって一時的につなぎとめることはできても、服従させることはとても考えられないような、あの空気の精のひとりに似た何かとして。

ブルトンと一つ歳の違うジョルジュ・バタイユ『マダム・エドワルダ』という短編を書きました。主人公の男は娼婦エドワルダに稲妻を打たれたよう惹かれ、交わり、翻弄されていきます。エドワルダに聖なるものと穢れたものを見て、そして引きずりこまれていきます。

おれの生はおれがそれを欠くとき、はじめて意味を持つのだ。正気を失うという条件のもとに、わかる者はわかってくれよう、瀕死の人間はわかってくれよう…これこそは存在の姿である。理由もわからず、寒気で、震えつづけ…。無限の拡がりに、暗闇にとりまかれ、わざわざ、彼はそこに置かれているのだ…<知らされない>目的のために。

小説の世界だけでなく、フィルム・ノワールと呼ばれた1940年代から50年代のアメリカで製作された映画群にも、多くのファム・ファタールが登場します。
日本も欧米も関係なく、倦怠した主人公たちは、私が私ではなくなっていく瞬間を求めます。
パスカルは人間はじっとしていられない、気を紛らわす生き物だと言いました。人間は退屈する。しかし退屈するからこそ躍動を求める。環世界を組み替えて経めぐっていく。
パスカルの文章を読むにつけて、簡単にはこの退屈を奪わせないぞ!と私は思いました(笑) 退屈が飛躍の引き金だとしたら、安易に霧消させてたまるか!と。
今まで見ていた風景を相対化し変えてしまう、同じように生きれなくなってしまうもの、環世界を組み替えてしまうもの。それは個人の環世界によって、様々異なるでしょうが、さまざまなものの中でも芸術には特にその力があると私は思っています。

三回にわたって滔滔と好き勝手に書いてしまいましたが、くまねこ堂からみなさまの、知覚が、世界が違って見えてしまうなにかをお届けできたらなにより幸いです。

タテ


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墨田区向島にて絶版マンガをお売りいただきました[ひばり書房、虫コミックス、てんとう虫コミックス、水木しげる、楳図かずお、藤子不二雄、永井豪、手塚治虫、矢口高雄]


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前回の続きです。

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江戸川乱歩『屋根裏の散歩者』の冒頭ではこんな風に書かれています。

多分それは一種の精神病ででもあったのでしょう。郷田三郎は、どんな遊びも、どんな職業も、何をやってみても、いっこうこの世が面白くないのでした。

郷田三郎はどんな職業についても、長くても一年続かず、遊びにも飽きてしまいます。犯罪のまねごとをして、気まぐれに誰かを尾行したり、妙な暗号文の書いた紙をベンチに挟んだり、変装をして、乞食になってみたり、女装したり。しかしこれにも飽きてしまい、ある日屋根裏にのぼり他の部屋をのぞくと、、、と話は続いていきます。

同じ乱歩の『パノラマ島奇談』では、主人公の人見広介は小説の中でこんな風に書かれています。

彼は自分では哲学科出身と称しているのですが、といって哲学の講義を聞いたわけではなく、ある時は文学に凝って夢中になり、その方の書物をあさっているかと思うと、ある時はとんでもない方角違いの建築家の教室などに出掛けて入って、熱心に聴講してみたり、(中略)ばかに気が多いくせに妙に飽き性で、これといって修得したかも苦も無く、無事に学校を卒業できたのが不思議なくらいなのです。

もっとも人見広介自身が、何かの職について世間なみの生活をいともうなんて神妙な考えは持っていなかったのです。実をいうと、彼はこの世を経験しない先から、この世に飽きはてていたのです。

乱歩の小説のいくつかの主人公たちは、とにかく飽きはてており、何かもっと奇特な奇怪ななにかはないかと求めているうちに一線を越えていってしまいます。

谷崎潤一郎『秘密』という短編の主人公も飽きるあまりに女装して、活動写真館で昔飽きてこっぴどくフった女に出会い、彼女が自分の女装より美しいことに興奮して、交流を再度深めていくうちに・・・という話です。本文にはこう書かれています。

その頃私の神経は、刃の擦()り切れたやすりのように、鋭敏な角々がすっかり鈍って、余程色彩の濃い、あくどい物に出逢わなければ、何の感興も湧()かなかった。微細な感受性の働きを要求する一流の芸術だとか、一流の料理だとかを翫味()するのが、不可能になっていた。下町の粋()と云われる茶屋の板前に感心して見たり、仁左衛門()や鴈治郎()の技巧を賞美したり、凡べて在り来たりの都会の歓楽を受け入れるには、あまり心が荒()んでいた。惰力の為めに面白くもない懶惰()な生活を、毎日々々繰り返して居るのが、堪えられなくなって、全然旧套()を擺脱()した、物好きな、アーティフィシャルな、Mode of life を見出()して見たかったのである。
普通の刺戟()に馴()れて了った神経を顫い()戦()かすような、何か不思議な、奇怪な事はないであろうか。現実をかけ離れた野蛮な荒唐な夢幻的な空気の中に、棲息()することは出来ないであろうか。こう思って私の魂は遠くバビロンやアッシリヤの古代の伝説の世界にさ迷ったり、コナンドイルや涙香()の探偵小説を想像したり、光線の熾烈()な熱帯地方の焦土と緑野を恋い慕ったり、腕白な少年時代のエクセントリックな悪戯()に憧がれれたりした。
夏目漱石の作品の多くの主人公たちは高等遊民と呼ばれ、仕事もせずに暮らしてます。『行人』の中でなにをしてても、これではないという気がして苦しむ、兄の一郎の姿など、もう読んだ当時のわたしには他人事には思えませんでした。非常にわたしも飽き性なのです。

退屈をモチーフにした作品は今挙げただけでなく、古今東西多くの作品がありますが、多くの作品は犯罪に走ったり、なにかより奇異な世界に走ったり、先程挙げた漱石の『行人』の中では、板塀のすきまからカニが出てくる姿を見惚れた一郎は、その間だけ苦しくはなかったことに気づかされて作品は終わります。退屈を忘れさせる忘我、自失の状態を彼らは求めていきます。
(余談ですが、退屈から遊離することをほとんどの作家は書きますが、退屈に興じる、その中に踏みとどまって、飛躍しないことでなにかと繋がろうとする作品を描いた、つげ義春の一連のマンガがわたしは退屈をとりあつかったものの中でもいっとうに好きです。)

海外の文学や映画の中でも、倦怠した主人公がファムファタール(運命の女)と出会い境界線を踏み越えて、ひきずりこまれていく話が多くあります。
次回に続きます。
タテ


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書道道具 硯 筆 リトグラフ 掛軸 書道の本 拓本 美空ひばり クラシックCDをお売りいただきました〔東京都杉並区浜田山にて〕


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お客様から『パスカル『パンセ』を楽しむ』山上浩嗣 をお譲りいただきました。

パンセ『パスカル』

みなさんは退屈なときはどう過ごされていますか?

パスカルは自然科学、物理学にも精通していましたが、神学者でもあり、またパンセの二章において「退屈」について考えた哲学者でもあります。
『パンセ』の第二章「神なき人間の惨めさ」に書かれたいくつかのアフォリズムたち。パスカルは、人間は部屋でじっとできない、退屈する、気を紛らわす生き物であるということから思索を深めていきました。

131 倦怠。人間にとって、完全な休息のうちにあり、情念もなく、仕事もなく、気ばらしもなく、集中する こともなしでいるほど堪えがたいことはない。
すると、自己の虚無、孤独、不足、従属、無力、空虚が感じられてくる。

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気を紛らすこと。
人間のさまざまな立ち騒ぎ、宮廷や戦争で身をさらす危険や苦労、そこから生ずるかくも多くの 争いや、情念や、大胆でしばしばよこしまな企て等々について、ときたま考えた時に、私がよく言ったことは、 人間の不幸はすべてただ一つのこと、すなわち、部屋の中に静かにとどまっていられないことに由来する のだということである。

(中略)数ヶ月前、一人息子を失い、訴訟や争いごとで打ちひしがれ、つい今朝がたもあんなにくよくよしていた男が、 今ではもうそんなことを考えていないのは、どうしたわけだろう。驚くことはない。猟犬どもが六時間も前 からあんなに猛烈に追いかけている猪が、どこを通るだろうということを見るのですっかりいっぱいに なっているのだ。それだけのことでいいのだ。人間というものは、どんなに悲しみで満ちていても、 もし人が彼を何か気を紛らすことへの引き込みに成功してくれさえすれば、そのあいだだけは幸福になれる ものなのである。また、どんなに幸福だとしても、もし彼が気を紛らされ、倦怠が広がるのを妨げる 何かの情念や、楽しみによっていっぱいになっていなければ、やがて悲しくなり、不幸になるだろう。

2011年に出版された國分功一郎「暇と退屈の倫理学」の中では、パスカルやハイデガーの退屈論に関して触れながら、最終的にユクスキュル生物から見た世界環世界の概念を応用し、人間は環世界移動能力が極めて高いことに注目します。

環世界とは、動物それぞれがその種特有の世界の知覚の仕方を持っており、種によって空間・世界の認知はまるで異なるという考えであり、人間以外の動物はある程度その環世界の移行が緩やか、もしくはほとんど不変なのに対して、人間は個で知覚のバリエーションはだいぶ異なり、しかも一人の人間の中でもどんどん変化していきます。

マダニの例を挙げると、ダニは光・酪酸・体温という3つの知覚標識だけを頼りに生きています。
を知覚して枝によじ登り、動物から放たれる酪酸を知覚すると落下する。うまく動物の体表に着地できれば、体温が知覚される毛の少ない場所を探して血を吸う。このような知覚と行動のサイクルによって生き抜いています。つまり、ダニは3つの情報のみによって世界を構築し、その世界で生きているのです。
環世界移動能力が高い、とは簡単にいえば、人間はある行動パターンを繰り返し、それが習慣になると、飽きて異なる行動パターン、異なる世界の認知を取り入れて生きていく、ということです。新しいお稽古を学ぶのも、芸術に触れるのも、刺激を求めるのも、今までの世界の認知を相対化して、新しい知覚を手に入れるとも言えるでしょう。

人間は退屈する、だからそこでなにか躍動を、退屈でないことを、異なる世界の知覚を求める。文学や映画のなかでもこういったモチーフに作品が多くつくられました。

タテ


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川崎市川崎区にて書籍2000冊(頭山満、ユダヤ史、ヨガ、太極拳、クラシック、ピアノ奏法、展覧会図録など)、ユーキャン、CD、DVDを買い取らせていただきました


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本を読んでいると、今までなんとなくぼやぼやと考えていたことが、意外なところに文字として表されていて、はっと目が覚めるような感覚が時にあります。

 

tiger

「アフリカの奇跡 世界に誇れる日本人ビジネスマンの物語」佐藤芳之著

 

 この本はそんな感覚になった言葉が書いてありました。
著者、佐藤芳之さんがアフリカに渡り、会社を企業し、現在も挑戦していく姿。そしてそれまでの軌道、出会いが書かれています。

北朝鮮で生まれ、宮城県で幼少時代を過ごし、インド・パキスタン語を学び、ガーナ大学に通われ、単身アフリカに赴き、世界5大カンパニーの社長となり、遠い国から日本を憂う。

地球規模で活躍されている、壮大なスケールの人生を歩まれてきた方です。
なんてグローバルな人生。私とは全く接点がない。

しかし次の言葉が私をはっとさせたのです:shock:

:gakki:「幸せとは日曜の午後みたいなもの」:gakki:

著者が飛行機の中の機内誌で読んだ、ブラジルの作家へのインタビュー記事で見つけた言葉だそうです。
幸せってなんなんだろ~とかって、一言で表すのが難しいですし、結論も出ない。
でも、私とは住む世界が違う方が見かけたその言葉にはっとして、やっと同じ世界に住んでいる人なのだった、同じ人だったと、あまり人生経験のある物事がない私にも、僅かではありますが共感を得られたのでした。

意外なところで見かけた文字って印象に残りますね:eek:
たまには普段接点が無かったり、自分自身がこれまでスルーしていた分野で活躍されている方の本を読むのも、いいのかもしれません:mrgreen:

 

かこさん


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即日出張にて2軒のお宅に伺いました。弱虫ペダル、鋼の錬金術師 全巻セット、PS VITA、最新ゲームソフトを買受け:文京区小石川&千葉市美浜区


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お経 CD

「安眠できた」
「イライラが落ち着いた」
「仕事に集中できた」
「元気な気持ちになれた」との声が多く挙がり、リラクゼーション効果があるとして静かな反響を呼んでいる、お経のCD
日々蓄積した疲労を癒し心身をリラックスさせる手段として、こうしたお経・念仏の旋律を聞く行為も一つの手ですね ( ̄人 ̄)

くまねこ堂ではお経CDの他、仏教書、仏教美術・密教美術関係のお品物、仏像、仏具、仏画・曼荼羅(マンダラ)、経典、香炉、香木、線香なども積極的に査定させていただいております:sayonara:

モモコ


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埼玉県・東京都・千葉県・茨城県・神奈川県を中心に承っております。詳しくは対応エリアをご確認ください。

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