買取事例
ちょうど100年前の『婦人画報』が入荷しました!~当時のおしゃれと実用
いつもくまねこ堂ブログをご覧いただき誠にありがとうございます。
東京都では新型コロナの感染者数が増加の一途をたどっております。
出張買取につきましては、衛生面に配慮しつつ柔軟に対応しておりますので、
コロナ禍の中でもご遠慮なくご相談下さい。
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店主が古い雑誌を整理していたところ、以下の雑誌が見つかりました。
『婦人画報』第192号(1921年12月)です。『婦人画報』は現在のハースト婦人画報社が発行する1905年以来の歴史がある生活情報誌です。同誌は現存する日本最古の女性誌であり、最新号(2020年12月発行)でも「薬膳、スパイス、厳選スープを駆使して元気になる!養生鍋レシピ」など、おしゃれで実用的な特集を発信し続けてきました。
それでは、今回発見したちょうど100年前の『婦人画報』に即して、当時のおしゃれ情報、あるいは実用的な発信をたどっていきましょう。
巻頭のビジュアルでは、後の昭和天皇、裕仁皇太子をはじめとする皇室、公爵家など華族の諸式典参列の風景が多様されています。おしゃれな情報が皇室・華族と結びついていた当時の雰囲気がうかがえます。
実用情報ということであれば、健康や保健衛生に関するものを見逃すことはできないでしょう。まして、1919年~1920年にかけての冬に大流行したインフルエンザが記憶に新しい1921年であればなおさらです。
例えば、こんな記事がありました。以下に掲げた画像は、「近頃国防といふ問題がやまかしいやうであるが、国防の根本は、国民の健康と教育にあると思ふ」と切り出された、近藤乾郎(医学博士)「若い婦人の肺結核」です。ここでは、昨年のインフルエンザの流行もふれられています。「インフルエンザ」とのカタカナ表記もすでに定着していたようです。
とはいえ、近藤が主題としたのは、一過性の流行と思しきインフルエンザよりも、もはや国民病と化した「最も恐るべき」肺結核に対する注意を促すことでした。ヨーロッパでは第一次世界大戦(1914-1918年)やその後の経済的混乱を理由とした肺結核患者の増加が見られたのに対し、日本では大戦以前から年々罹患者が増加傾向をたどっていることに、近藤は警鐘を鳴らします。この近藤の記事からは、疾病に関する実用的な発信が国防問題に当然のように結びついていく、この時代の一面が浮かび上がってきます。
近年の歴史学では、政治や外交を考える際でも、文化的な要因や、社会生活に由来する要因に注意を払う傾向にあります。とりわけ、総力戦としての第一次世界大戦の衝撃に注目が集まっています。そうした方々にとっては、この近藤の言説はなじみあるものと映るかもしれません。一方で、個々人の日々の生活と国家間の国防問題とが直結してしまう磁場というか、システムの作動を解明するためには、専門家的な先入観をいったん脇に置いて、素直に驚くということも必要なのではないか、とも思います。
くまねこ堂では今回取り上げたような古本のご整理はもちろん、古道具や骨董品、レコードや古いおもちゃなどなど、様々なお品物の買取を行っております。ご処分をお考えの際はお気軽にご相談下さいませ。また、ご遺品整理などでお困りのお客さまは、是非くまねこ堂までお申しつけ下さいませ。
お電話またはメールフォーム、LINEにて、お気軽にお問い合わせ下さいませ。スタッフ一同心よりお待ちしております!
小野坂
現代史、近代史、世界史、政治学、CD、レコード、勲章などお譲りいただきました。
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再び自粛の波が来るやも? という今日この頃ですが、
くまねこ堂はまだ出張買取にも柔軟に対応しておりますので、
コロナ禍の中でもご遠慮なくご相談下さい。
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師走というだけあって12月はあっという間ですね。もう10日を過ぎてしまいました。大掃除など片付けの時期でもあり、たくさん買取のご依頼をいただいております。本日は1日3件の出張買取にお伺いさせていただきました!
江戸川区のお客様からは古本のご整理でご依頼をいただき、優に1000冊以上はある棚ぎっしりの古本を査定させていただきました。現代史、近代史、世界史、政治学などなど、難しそうですが興味をそそられる面白そうな本を多数買取させていただきました。さらに様々なお品物もお見せいただき、CD、レコード、勲章などもお譲りいただき、誠にありがとうございます!中国や韓国などアジアのものを中心に、イランなどの中東や、もちろんアメリカ、そして日本の現代史、近代史、政治学などが大量入荷。背表紙を見るだけで、知識欲が刺激されると同時に自分の不勉強を痛感させられます。こういった本を読み込んでいったら、色々と見えるものが変わってくるのでしょうね。
くまねこ堂では古本のご整理はもちろん、古道具や骨董品、レコードや古いおもちゃなどなど、様々なお品物の買取を行っております。ご処分をお考えの際はお気軽にご相談下さいませ。
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56さん
「NYLON100% 80年代渋谷発ポップ・カルチャーの源流」入荷しました。
いつもくまねこ堂ブログをお読みいただき誠にありがとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
本日は、先日入荷いたしました本のご紹介をさせていただきたいと思います。
「NYLON100% 80年代渋谷発ポップ・カルチャーの源流」
NYLON100%は1978~1986年に渋谷にあったニューウェイヴ・サロンで、パンクやニューウェイヴ、テクノポップを後追いで知った世代にとってはまさに伝説的なお店です。まえがきにもあるとおり、戸川純さんがバイトしていたらしいとかケラリーノ・サンドロヴィッチさんの劇団名はここからとられているだとか、いろいろなお話を見聞きしますが、実際はどんな「場」だったのでしょう。当事者たちの証言を元に全貌をまとめたのがこちら一冊です。2008年発行なので、もう12年以上も前になるのですね。
当事者たちがすごいですね。8 1/2、東京ブラボー、ゲルニカ、アーントサリー、ハルメンズ、ヒカシュー、P-MODEL、東京タワーズ、有頂天、空手バカボンといったバンドの方達などの証言が生々しく掲載されています。冒頭、初代店長だった中村直也さんが1976年に赤富士でセックス・ピストルズを買っていたという件から「おお」と声が出てしまいます。「ANARCHY IN THE U.K.」が1976年11月に本国でリリースされているようですので、ほぼリアルタイムで聴いていたんですよね。すごい。そういった感度の鋭さみたいなものが人を惹きつけて、NYLON100%のカラーができていったというのもあったのかなと思わされます。あと、いろいろな方達からも話が出ていますが、パンクに出会ってその前の時代感を捨てられるか、というようなロック踏み絵みたいなものがあったようで、パンクの衝撃度の大きさと時代の変化のスピードを感じさせられますね(映画「24アワー・パーティー・ピープル」の中でも、後にジョイ・ディジョンを結成する彼らがピストルズを観て家に戻った後、まさに同じ状態になっていました)。その他にも、それぞれの遍歴や人との関わり(巻上公一さんのプラスチックスやP-MODELとの話など最高です)、加藤賢崇さんや岸野雄一さんなどのお客さんとしての目線も非常にリアルで面白く、NYLON100%というお店を超えて日本のニューウェイヴ史としても見逃せないエピソードが多数です。そういえば年末あたりに高木完さんのラジオに戸川純さんがゲストで出ていて、ちょうどNYLON100%の頃のお話をされており、RCサクセションやリザード、遠藤賢司、頭脳警察などが出ていた日比谷野音のイベントではじめて8 1/2を観てファンになって、そこからNYLON100%にも通うようになったというようなエピソードにも触れておりましたが、本書でもカメラマンでインディーレーベルのテレグラフを主宰されていた地引雄一さんが戸川純さんから聞いた話として同じエピソードを語られています。あと、高木完さんがサニー久保田とクリスタル・バカンスを名付けたという話もされていて、久保田慎吾さんと高木完さんが主演する手塚眞監督の映画「星くず兄弟の伝説」と本書が繋がるようないいエピソードでしたね。
こちらが当時の店内の写真のようです。まさにアーリー80’s!プラスチックで洒落てます。いいですね。
こちらは各ページの角に載せられたNYLON100%のレコメンド・ディスクガイド。ポップ・グループやウルトラヴォックス、ディスヒートにフライング・リザーズ、レジロスも。イーノ、ジャーマンロック、レコメン系、テリー・ライリーなどなど。このBGMは最高の店としかいいようがありませんね。また、巻末にある「日本の初期パンク/ニューウェイヴ年表1976-1981」もすごい資料ですね。絶版のようですが、日本のニューウェイヴやテクノポップが好きな方は是非読んでみてもらいたい一冊です。
56さん
新年一件目! 神奈川県・鎌倉市に買取に行かせていただきました!
あけましておめでとうございます!
今年もくまねこ堂、ならびにくまねこ堂ブログをよろしくお願いいたします。
2021年、一発目の買取です!
神奈川県鎌倉市のお客様のもとにお伺いいたしました。
先日のブログでもお伝えしました通り、
くまねこ堂は通常営業を行っておりますので、年始の片付けにぜひともお呼び下さい!
江東区にあるくまねこ堂から神奈川方面へ向かう際は湾岸線を使うことが多いのですが、実は湾岸線は、運が良ければ走行中に富士山を見ること出来るのです!
というわけで私フジタン、図らずも今年初めての富士山を拝ませていただきました。
大黒ふ頭のあたりで見られますので、お立ち寄りの際は注視してみてはいかがでしょうか。
本日のお客様からは、
古本を1000冊ほどお譲りいただきました!
ジャンルは主に哲学、ビジネス書、実用書、政治・経済、美術、音楽、サブカルチャーなどについてのもの。
また、「空手バカ一代」「タイガーマスク」「デビルマン」など昭和の漫画から「あさひなぐ」など最近のコミック、画集、写真集、ハヤカワSF文庫や音楽雑誌も買い取らせていただきました!
ありがとうございますっ!
ご自宅の整理ということでお呼び下さったようです。
お見せしていただいた本の中にはお値段のつかない本もございましたが、
今回は全て引き取らせていただきました!
鎌倉の海沿いにお住まいで、少し歩けば海が見渡せる場所だったのですが、
海岸では正月らしく凧あげを楽しんでいる方々が。
このご時世ですので人の数もまばら、という感じでしたが
いつの日かまた華やかに正月を祝いたいなぁ……と思うばかりでございます。
フジタン
創元推理文庫、ハヤカワ文庫、SF、絵本、ファミコンカセット、ネクタイピン、カフス、銀杯、年賀はがきなどをお譲りいただきました。
こんにちは。いつもくまねこ堂ブログをお読みいただき有難うございます。
そして、あけましておめでとうございます。2021年も皆さんにとって素敵な一年となることを願っています。
昨日からくまねこ堂は通常営業を行っております。
出張買取のお申込み、ご相談おまちしております!
今年はご実家に帰省するのが難しかったり、冬休みの旅行ができなかったりいつもとは違う年末年始の過ごし方をされた方が圧倒的に多いと思います。新型コロナの感染拡大などが早く落ち着くことを祈るばかりです。
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さて、先日は西東京市のお客様より、即日出張買取で創元推理文庫、ハヤカワ文庫、SF、絵本、ファミコンカセット、ネクタイピン、カフス、銀杯、年賀はがきなどをお譲りいただきました。有難うございました。
沢山の「日本の歴史」。こういう伝記っぽいの、小学校の図書室なんかによくありますよね。
私もハマってひたすら読んでいた時期がありました。日本の偉人でいうと、当時の私は源義経が大好きでした。ああいう異端児といった感じのひとって、惹かれるところがありますよね。家庭科のお裁縫の時間に好きなものを作りなさいと言われて、源義経のマスコットを作るほどにはすきでした(笑) 今は、と言われたら、勝海舟と榎本武揚がすきですかね…🤔私事ではありますが最近は専ら江戸末期、つまり幕末の辺りに魅せられてしまっています小さい頃はきらびやかな貴族の文化に興味があり、平安時代などがすきでした!
皆さんは好きな時代や行ってみたい時代、憧れの偉人がいたりなどはしますか?タイムスリップができたら何時代に行きたいとか…
先程は幕末が好きだと言いましたが、行くにはちょっと血生臭いかなぁなんておもったり。明治末期当たりがおもしろそうです!また、私は生まれていないので、近くではありますが、昭和を肌で体感してみたいともおもいます。祖父母や父母が過ごした時代、肌で感じてみたいです
くまねこ堂では、古本のご整理はもちろん、古道具や骨董品、アクセサリーなど様々なお品物の買い取りを行っております。また、ご遺品整理なども大歓迎です。
お電話、またはメールフォーム、LINEにてお気軽にお問い合わせくださいませ。
スタッフ一同、心よりお待ちしております。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ち
サンリオSF文庫 思わずニヤッとしてしまうバージョン違い(異装)カバーの世界 その2
いつもくまねこ堂ブログをご覧いただきありがとうございます!
先日は、神奈川県横浜市に買取に行きました!
CD、クラシック、掛軸、時計、テレカ、ギフト、香水、ラリック、バーバリー、エインズレー
などオシャレなグッズをお譲りいただきました。
ありがとうございます!
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前回に引き続き、
サンリオSF文庫のバージョン違い(異装)カバーのご紹介です!
★誤字
サミュエル・R・ディレーニ「時は準宝石の螺旋のように」。
長編作家ディレーニの短篇集なのですが……。
よく見ると、紹介文に書かれている収録作品数が違います。
目次によれば収録作品は10篇ですので、間違えて13篇で印刷してしまったものを後に修正したのかも?
アルフレッド・ジャリ「馬的思考」。
「ユビュ王」などが代表作の作家ですが、こちらは著者紹介、一番最初の生年が異なっていますね。本当にシレッ! と修正しちゃってます。
ちなみに、アルフレッド・ジャリは1873年生まれです。
★装画家の記載漏れ
ロジェ・カイヨワの「妖精物語からSFへ」。
こちらは、新装版ではカバー画の作家名が追加されています。
写真を見て気付いたのですが、カバー端のナナメ切込みの長さ・角度もバージョンによって違うみたいですね。
おまけ。
フィリップ・K・ディックの「聖なる侵入」。
こちらはカバーかけ替えによって、裏表紙袖にある既刊案内が更新されているのですが……。
カリマス的!
プロフィールの誤字が直ってませんね。
これはわかりづらいし、しょうがないかも…?
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二回にわたる異装カバー特集、いかがだったでしょうか?
仮面ライダーカードに通じるこの絶妙な「ユルさ」のようなものを目の当たりにして、集めたくなる気持ちが少しわかったような気がします。それ故、まだ見つかっていない異装版が存在するんじゃ? と、ロマンが膨らむばかりですね。
くまねこ堂ではマニアックな絶版本も買取いたします!
小説、文学だけでなくレトロな貸本漫画、絶版少女漫画のコミックがございましたら、ぜひともご相談ください!
拝読ありがとうございました。
フジタン
サンリオSF文庫 思わずニヤッとしてしまうバージョン違い(異装)カバーの世界 その1
いつもくまねこ堂ブログをご覧いただきありがとうございます!
先日の買取では、東京都江東区のお客様より、
古本(歴史、文化・風俗、江戸)、CD、懐メロ、DVD、カセットテープ
などのお品物をお譲りいただきました!
お呼びいただきありがとうございます!
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さて! 突然ですが。
小説のジャンルの中に「SF」というものがございます。
「サイエンスフィクション」「スペキュレーティブ・フィクション」「すこし・ふしぎ」など様々な名称で呼ばれたりしますが、未来の世界や超常現象を扱った小説、というイメージですよね。
このSF、文庫本でも意外なお値段が付いたりするのです。
なぜお値段がつくかというと……。
絶版でもう読めなくなったものが多かったり、カバーのバージョン違いがあったりなどコレクター魂をくすぐる要素がもりだくさん! なんですって。
メジャーなシリーズの「ハヤカワ文庫」や「創元推理文庫」などを見ても、旧装版と新装版でカバーの絵が変わったり、誤字脱字の修正や、本文を時代に合わせた表現に変えたりといくつものバージョンが存在します。
その中でも、頭一つ抜きんでた存在と言えるのが……。
サンリオSF文庫です!
かつて株式会社サンリオ(キティちゃんなどのサンリオです)の出版事業のひとつとして刊行されていいたシリーズで、火星人のマークが特徴です。
刊行が終了しすでに絶版となってしまったため、いま世界に存在する分しかない……という
ちょっとレアな本になっています。
全197冊あるこのシリーズ、すべて集めるだけでも大変なのですが、
さらに「異装版(装丁のバージョン違い)」が存在し、
更なるバリエーションが存在します。
その差異は、大胆な変更からものすごく細かい修正まで様々……。
というわけで今回は、くまねこ堂にあるサンリオSF文庫の中から
ちょっと面白いバージョン違いカバーをご紹介させていただきます!
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★装画違い
「時は乱れて」「死の迷宮」の異装版です。カバーの絵がガッツリ変わっていますネ。
他にもいくつかカバー装画違いのものが存在するとか。
★裏表紙の紹介文違い
こちらは、コレクターの中でもしばしば話題に上がる「フレドリック・ブラウン傑作集」。
訳はあの星新一です。表紙にはさしたる違いが見受けられませんが……。
このとおり、裏の紹介文が全然違います。
左の修正前の物はかなり支離滅裂で、さすがに飛ばしすぎと判断されたんでしょうか……笑。
ハリイ・ハリスン「ステンレス・スチール・ラット世界を救う」。
一番下に文章が追加されてます。
こちらはアーシュラ・K・ル=グインの「辺境の惑星」。
細かいところですが、町名の「ファボーン」が「ファーボーン」になってますね。
さて……お気づきかと思われますが、上記の画像にも写っている通り、
かけ替えられたカバーは裏表紙左下の文字(管理コードでしょうか)や右下の価格表示に違いがあります。英字と数字が混ざっているか、四角い枠で囲まれているか等の違いがあるようで、基本的にかけ替えられたカバーはこのコードが変わっているみたいです。
しかしながら……こちらの、チャールス・L・ハーネスの「ウルフヘッド」、
紹介文の修正が行われているのも関わらず、コードや価格が更新されていないという変わり種。
紹介文の「ワイドスクリーン・オペラ」が「ワイドスクリーン・バロック」になっています。
よぉ~く見ると、「420」と「JS」の間のスペースの開き具合や価格の位置が若干異なりますね。
あんまり慌てて修正したのでコードの変更を忘れてしまったんでしょうか?
★プロフィール違い
例えば、ロザリンド・アッシュの「蛾」。
新旧の物を比べても表紙、裏表紙はほとんど変わりませんが……。
著者紹介の刊行状況が若干変わっています。
カバーかけ替えのタイミングで最新の情報に修正したのでしょう。
こういった修正のあるものは他にも沢山ございます。
いずれも裏表紙のコードが変わっているので、比較すればまだまだ見つかるかも?
おまけ。
この「蛾」という小説、ある誤植で大変有名な本だそうで。
後ろの広告ページを見てみると……。
誤訳とは、こりゃひどい!!!
フジタン
大正・昭和初期の教科書を入荷いたしました。
こんにちは。いつもくまねこ堂ブログをご覧いただきありがとうございます。
もう12月も下旬になり、クリスマスも過ぎて、残すところは大晦日のみといった感じですね。今年2020年は、新型コロナウイルスが全世界で猛威を振るい、日本でも緊急事態宣言が発令されるなど予想だにしなかった稀有な経験をした年になりました。
皆さんはこの一年を通して何か感じたことなどございましたか?僕は、過去に歴史の教科書などで目にした、聖武天皇の治下で流行した疫病など、文字面では伝わってこなかった疫病流行当時の人々の感染に対する不安(当たり前ですが当時はマスクもありません)や、それでも商売をせねば生活に困窮してしまうという葛藤などが、今年における我々のそれよりもさぞ大きかったんだろうなと、この一年の経験を通して感じられました。なんだかんだ言って、この時代に生まれたことは幸せなことだと思いました。
さて、今回入荷いたしましたものは、文部省著作の「大正・昭和(初期)の一年生使用 尋常小学国語読本/小学国語読本 完全復刻版」という本です。
これらの本は、それぞれ大正6年、昭和7年に発行されたものを翻刻したもので、当時の小学一年生がどのようなことを習っていたのかを窺い知ることができます。内容は、共に昔話などを通してカタカナ(当時は公的な文章を書くときにカタカナを用いていたから)や多少の漢字を学んでゆくという形式をとっていて(これは現代でも変わりませんね。)、具体的には、桃太郎や、猿蟹合戦など定番の昔話もあり、ひのしや箱庭など時代を感じさせるものも散見されます。僕が特に気になったのは、火事が起きた時の消防隊の文章で、火の見や纏など、ほとんど聞きなじみのない言葉があって、当時の消防活動について興味が湧くとともに、当時の人々は小学一年生でもうこんな言葉を知っていたんだと驚かされました。
昔の教科書を拝見する機会などほとんどないので、これらの本には個人的にすごく興味が湧きました。皆さんも、興味のある方は是非買ってみてはいかがでしょうか。たかが小学生用の教科書だといっても現代人が読むと何か新しい発見があるかもしれませんよ?
くまねこ堂では、古書・骨董の買取を承っております。買い取ってもらいたいお品物をお持ちの方は、是非ご気軽にご相談ください。
先日、品川区へ出張買取に行き、
九谷焼、安東五、掛軸、花瓶、実用書、版画などをお譲りいただきました。ありがとうございます。
赤尾
突然ですがクイズです!
いつもくまねこ堂ブログをご覧いただきありがとうございます!
先日は神奈川県川崎市のお客様よりキングダム、ナルト、七つの大罪などコミックセットをお譲りいただきました。ありがとうございます!
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突然ですがクイズです!
こちらのハヤカワ文庫のカバーイラストは誰が描いたものか分かりますか?
確実に聞いたことのあるお名前のはずです!…なかなか難しいですかね。こちらも一枚目と同じ方のイラストです。
どうですか?お分かりになりましたか?正解は…
なんと!「藤子不二雄」さんです!ドラえもんやキテレツ大百科など数々の作品で有名な方ですよね。それらの作品のタッチとは随分と違う雰囲気のイラストで驚かれた方も多いのではありませんか?
続きまして二問目です!ででん!
こちらのカバーイラストは誰が描いたかわかりますか?特徴的な女性のイラストなのでピンときた方もいらっしゃるのでは…?正解は…
「松本零士」さんです!銀河鉄道999や宇宙戦艦ヤマトでお馴染みの方ですね!私もこのイラストを見た時にメーテルっぽい!と思いピンときました(笑)
それでは最後の問題です。ででん!
どうでしょう、お分かりになりますか?ではヒントの二枚目を!
こちらは少し作品の特徴が出てきていて分かりやすいのでは!正解は…
「石ノ森章太郎」さんです!サイボーグ009が有名ですね!
まさかこんな方々がカバーイラストを描いていたとは!と驚きもしましたが、考えてみるとどの方の作品もSF系ですし、ハヤカワ文庫のカバーイラストを描いているところをみるとやはり皆さんSFがお好きだったんだなと感じますね。
さて、皆さんは何問正解できましたか?ちなみに私が正解できたのは一問だけでした
普段あまりカバーイラストを意識してみることがなかったのですが、こうしてしてみてみると意外な方が描いていたりと楽しい発見がありますね!今度からはカバーイラストにも注目していきたいと思います
くまねこ堂では、古本のご整理はもちろん、古道具や骨董品、アクセサリーなど様々なお品物の買い取りを行っております。また、ご遺品整理なども大歓迎です。
お電話、またはメールフォーム、LINEにてお気軽にお問い合わせくださいませ。
スタッフ一同、心よりお待ちしております。
クウスケ
雑誌Camera Collectors’ Newsを入荷致しました。
こんにちは。いつもくまねこ堂ブログをご覧いただきありがとうございます。
この度、1977年7月創刊、2007年6月終刊のカメラ専門雑誌「Camera Collectors’ News」を入荷致しました。
30年続いた雑誌ということもあり、相当な迫力があって、壮観ですね。
これをご覧の方の中にもカメラ好きな方、ともすればこの雑誌を購読していたという方もおられるのではないでしょうか。
創刊から読んでいくと、戦時中から2000年代までの様々な時代のカメラが写真付きで載っており、当時の値段であったり、内部構造(仕組み)であったり、さらにはカメラ製造会社の統合の話など、それ以外にもカメラ好きにはたまらないのではないかという内容でいっぱいです。
くまねこ堂では、古書・骨董の買い取りを行っております。今回紹介したカメラに関連するものだと、ライカ(ドイツ)、コンタックス(ドイツ・日本)、ローライ(ドイツ)、カールツァイス(ドイツ)のカメラの他、レンズ、三脚なども買い取りの対象となります。買い取ってほしいお品物をお持ちの方は、是非ご気軽にご相談下さい。
先日は東京都北区東十条のお客様のお宅へ出張買取にお伺いさせていただきました。
徳田八十吉、大倉陶園、銀器、掛け軸、硯、ウェッジウッド、ムラノガラス、ローゼンタール、香蘭社、深川製磁等をお譲りいただきました。ありがとうございます。
赤尾