くまねこ堂・妻のブログ
アルバイトさん募集!
カテゴリー/くまねこ堂通信
お知らせ:
アルバイトさんを募集します、詳しくはこちらからどうぞ!
(※応募は締め切りました、どうもありがとうございました)
古本・骨董・レトロ品などお好きなかた、
真面目で誠実にお仕事して下さるかた、
ぜひご応募お待ちしております!
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大きな猫のひな壇に、猫型の雪だるまが飾られています!
昨日の夜、アルバイトのニーミン(♂)とお友達が作ってくれたのだそうです。
みんなの目を楽しませてくれました、粋なプレゼントをどうもありがとう!
北町一郎「東京探偵局」昭和15年発行 /東京都江東区で出張買取でした
カテゴリー/東京都/出張買い取り/本・古本・古書/江東区
「東京探偵局」著:北町一郎/婦女界社版/昭和15年発行 が入荷しました。
扉の絵もレトロな感じで、いいですね~
東京丸の内の堂々たる”ビルデング街”に”東京探偵局”という事務所を構え、
所員800名(!)とあらゆる科学的方法を駆使し、いかなる難事件もたちまち解決。
本物の警視総監から”街の警視総監”として一目も二目も置かれている名探偵、
それがこの”樽見樽平”なのだ!!
・・予想外に、かわいいおじちゃんでございます!(笑)
名探偵といってもシャーロック・ホームズや明智小五郎のような感じではなく、
おっちょこちょいでそそっかしい、非常にユーモラスでとぼけた名探偵なのであります。
そしてこの樽見樽平氏が、セーラー服を着て女子学生に変装してもバレない(!!!)など、
なんとも荒唐無稽な内容なのでありますが、
ユーモアミステリとして楽しく読むことができました。
このあたりについては、作者としてはこんな意図があったようです。
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日本の探偵小説は、すぐれた作家たちによって、すぐれた作品が多くつくられ、
同時に主人公になる馴染の探偵も多く創造された。
その中へ、チンピラ男の樽見樽平を押しださうなどといふ野心を、私は示さうというのではない。
ただ私の不満とする所は、日本の探偵小説が医学系統の作家の多かった関係か、
陰惨で不健康な方面が伝統的に多かったことである。
探偵小説と云へば、何かグロテスクなもの、残忍なものを想像させたり、
所謂探偵小説的な体臭を滲みこませたスタイルが多いと思ふ。
勿論かういふ種類でないすぐれた作品も数多くはある。
そこで私は、現在私共が最も心がけるべき防諜観念にもとづいて、
スパイに関する題材をあしらひながら、なるべく明るい面へ筆をむけるやうにした。
そしてその中心へ樽見樽平を据ゑた。この男を私は限りなく愛してゐる。
(作者後記より抜粋)
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大雪ですーー!! /東京都中央区日本橋で出張買取でした
カテゴリー/東京都/出張買い取り/東京都中央区/くまねこ堂通信
「雪だ―――!!!ヽ(≧∀≦)ノ」
「ヒイィィ~~~(∥゜ω゜)」
今日は朝から、東京は大雪でありました!
ワタクシなぜか子供の頃からずっと雪大好き人間
で
(普通は子供の頃に卒業するようですが 笑)、
雪が降るとワクワクして、そこいらを歩き回りたくてしかたがないのですが、
・・さすがに現在は身重の身、そんなわけには参りません
そこで、今日は近場(日本橋)の買い取りを1件だけ済ませて
早くに帰ってきたくまきち(夫)をつかまえて、
「やっぱりキタ━━━━(∥゚ω゚)━━━━!! 」
というわけで、お夕飯のお買い物を兼ねて、日本橋へGO!(←くまきちは今日2度目 笑)
ちなみにもちろんタイヤはちゃんと、冬用タイヤでございます。
そこはもう一面の銀世界
横なぐりに吹きすさぶ、まるでブリザードのような吹雪
「運転怖えぇぇぇぇ!!(;;;OωO)」
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そして、午後10時現在の外の様子です。
まだまだ、降り積もっています!
小さいながらも、つららが!
明日の朝とか、どうなっちゃうんでしょう・・(汗)
出勤のかた、お気をつけて!!
沖縄専門書、蛇腹カメラ、市松人形ほか
カテゴリー/遺品整理/本・古本・古書/骨董品・古いもの/くまねこ堂通信
ご無沙汰いたしております。
もうじき妊娠9ヶ月目に突入です。
・・貧血やら、お便秘やら、色々とマイナートラブルに悩まされておりますが
まああと2ヶ月、のんびりいきます、、、
最近の買い取り品を一部ご紹介です。
沖縄に関する専門書がたくさん入荷いたしました。
お譲り頂いたお客様には、買い取り後にご丁寧なお礼のメールもいただきまして、
嬉しく拝見いたしました、どうもありがとうございました!
古い蛇腹カメラ(スプリングカメラ?)です、ノスタルジックで素敵!
大正時代くらいのものでしょうか?
カメの小さな小さな人形です(指の大きさ参照!)。
鼈甲で出来ているので、一瞬本物みたいでギョッとします。
箱もきれいです。
硯(すずり)。これは裏面です。
市松人形。
お顔もキレイな状態で残っています、
着物も細かいところまで素敵です、帯も。
くまねこ堂:スタッフ紹介
カテゴリー/くまねこ堂通信
店主:くまきち(渡辺隆之)(♂)
古物商歴28年目、今まで約1万件の
出張買い取りに伺っています(2020年現在)。
21歳のときに古本屋の仕事を始めていらい古物の業界一筋、
その後、古書以外にもレトロおもちゃ・骨董品・美術品・古道具など
次々に興味と仕事の幅を広げ、現在のくまねこ堂に至ります。
東京都古書籍商業協同組合の元理事。
子供の頃から色々な知識の収集が好きだったといいますから正に天職、
”趣味は実益を兼ねる”を地で行っています、
お仕事が楽しくて仕方がないようです
大量の荷物の整理や、遺品の処分などに困っておられたお客様に
「助かりました!」と感謝していただいたり、
捨てられそうになっていた物の中から、文化的に貴重な品物を見つけ出して救出したり。
そんなときが、出張買い取りのお仕事をしていて一番幸せを感じるそうです
仕事関係以外で好きなこと:
おいしい物を食べる、甘いもの、温泉、
虫捕り(しばし眺めたら逃がしてあげます)、無心にRPGをやる(〃 -`ω´-)
「妻ブログ」の書き手です。
東京芸大の声楽科卒。
子供の頃から本や古い物が大好きでしたので、
毎日様々な商品が入ってきて手に取ることができるくまねこ堂のお仕事は、
知的好奇心にあふれていて非常に楽しいです
好きなもの:
生き物、読書、能楽、日本の伝統文化、オペラ、ミュージカル、サイレント映画、
日本の歴史、江戸時代~明治時代の日本画、幕末明治の工芸品など
そして日々の買取業務のサポートや、事務作業などをこなして下さる、
頼れる社員さん・アルバイトさん達がいらっしゃいます!
皆さんの活躍ぶりはぜひ「スタッフブログ」でご覧下さい!
明治時代のサーカス「世界第一チャリネ大曲馬」浮世絵
カテゴリー/古い紙物類/くまねこ堂通信
昨日に引き続きまして、浮世絵(錦絵)のご紹介です。
明治19年(1886)にイタリアから来日したサーカス団・チャリネ一座は、
日本に大反響を巻き起こしました。
そのチャリネ一座の様子を、今に伝えてくれる浮世絵です。
「世界第一チャリネ大曲馬」歌川正信(梅童政信):明治19年
まず、様々な動物たちが目を引きます。
馬、トラ、猿、象、ライオン、大鳥(ダチョウでしょうか?)、
きっと当時の日本人は見たこともない猛獣がいたことでしょう。
人間の芸としては、チャリネ一座の代名詞でもあった曲馬をはじめ、
軽業、体操、道化、一本足の人の芸などが描かれています。
鮮やかなピンク色がまぶしいですね、
当時の華やいだ空気を伝えてくれます。
追記:このチャリネ一座、一時期なんと、あの南方熊楠を雇っていたらしいです!
(2014/2/17の記事参照)
明治時代の吉原遊郭「角海老楼」浮世絵 /東京都江戸川区、千葉県浦安市で、バンドスコア、ムック本、赤本、CD、DVD、音楽DVD、写真集、荒俣宏図鑑、世界の名著、日本の名著などお譲り頂きました
カテゴリー/東京都/出張買い取り/古い紙物類/江戸川区/くまねこ堂通信
浮世絵(錦絵)が数十枚、まとめて入荷しました。
こちらは、楊洲周延(ようしゅう ちかのぶ)の「里の花廓の賑」(明治22年)という作品です。
あでやかな花魁たちがズラリと並び、華やかな絵ですね。
着物の柄も、大胆で実に豪奢です。
花魁たちの名前を見ると、「角海老 小蝶」「角海老 海老羅」「角海老 金龍」などの文字が
書かれています。
角海老ってなにか意味あるのかな?とググってみたら、
ウィキペディアに載っていました。
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吉原遊廓に存在する屋号。
明治時代に吉原で奉公していた宮沢平吉が「角尾張楼」という見世を始め、
その後「海老屋」という見世を買い取り、
そこに「角海老楼」という時計台付きの木造三階建ての大楼を建てたのが起源とされる。
当時の「角海老楼」は総籬の高級見世で、
歴代の総理大臣が遊びに来るような格式の店であったという。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A7%92%E6%B5%B7%E8%80%81
また、こちらの「明治の時計塔」というページ
http://www.kodokei.com/ot_014_9.html には、
明治当時の「角海老楼」の姿が載っていました。
当時、角海老楼の時計塔は東京名所で、
樋口一葉の名作「たけくらべ」(明治27年)に
「朝夕の秋風身にしみ渡りて・・・
角海老が時計の響きもそぞろ哀れの音を伝へるやうに成れば・・・」
という叙述があるのだそうです。
余談ですが、今回の買い取りで入ってきた浮世絵の大半には、
裏面にこんな風に証文がびっしり貼られ、紙が補強されていました。
こうやって裏打ちされちゃうと、商品としての価値はぐっと下がってしまうので
くまきち(夫)は残念がってましたが(笑)
明治30年代の証文です、ちょっと面白いですね。
出待ちをする猫
カテゴリー/当店の癒しの看板猫/くまねこ堂通信
くまきち(夫)がお風呂からあがるのを、ジーッと待つ猫の姿。
ちょうどバスマットの猫とも同化していて
「またシュガーくんが出待ちしてるよ~!(^∀^)」
お風呂上がりでホカホカのくまきちのお膝に乗って、ナデナデしてもらうのを、
毎晩楽しみにしているシュガーくん。
可愛いなあ~~、ふふふ
平田郷陽と昭和の人形師たち展 /東京都文京区小石川、武蔵野市、千葉県船橋市で、郷土史、文学、岩波文庫、講談社学術文庫、ちくま文庫、ちくま学芸文庫、哲学思想宗教、文学、政治学、DVD、クラシックCDなどお譲り頂きました
カテゴリー/東京都/出張買い取り/文京区/くまねこ堂通信
展覧会のご紹介です!
「東横コレクション 郷陽と昭和の人形師たち
平田郷陽・鹿児島寿蔵・堀柳女・野口園生・市橋とし子 他」
激動の昭和の時代に、人形の美術的価値を高め、今日の人形界に寄与した人形師たち。
本展覧会は、その人形師たちの作品を、人間国宝に指定された平田郷陽を中心に
展示致しました。
2014年2月14日(金)・15日(土)・16日(日)
午前10時~午後5時(最終日は午後3時まで)
入場無料
会場:守谷市市民交流プラザ・市民ギャラリー
主催・お問い合わせ:東横ハウジング 0297-45-0888
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くまきち(夫)がいつも仕事でお世話になっております、
東横さんのコレクション展です!
人間国宝・平田郷陽をはじめ、まるで命を持っているかのように、
その動作のみならず内面までをも生き生きと表現されている人形たち。
きっと見ごたえあると思います、楽しみです!
ちなみに郷陽のお父さんは、
生き人形(活人形)で有名な人形師、初代 安本亀八のお弟子さんだったんですね。
素晴らしい猫の根付が届きました!!
カテゴリー/くまねこ堂通信
今日は当店に、素晴らしい贈り物が届きました!!
箱には、「まいねこ」という謎の4文字が記されています。
まいねこ・・・??
箱のふたを開けますと、古裂(こぎれ)を使って作られた、
なんとも可愛らしい袋が登場(*´エ`*)
表面も裏面も、猫の絵です。
そしてそして、猫の袋の中から現れたのは・・・・・・・・・・!!
猫の根付です!素晴らしい!
(こんなに細長いフォルムなのに、ちゃんと立つことが出来ます、すごい!(;゜Д゜))
このなんとも愛らしい根付を作って下さったのは、現代根付師の楽虫(らくちゅう)さん。
うちのもえにゃん&シュガーくんをモデルに作って下さったそうです!(*≧∀≦*)
見れば見るほど、細か~い細部まで、猫の可愛らしさが余すところなく表現されており、
これはご自身も猫好き・猫飼いでいらっしゃる楽虫さんならではではないでしょうか。
細かく見てみましょう。
まず最初にお伝えしておきたいのはこの小ささ!
一つ一つの彫りが、いかに精密な職人技かということがお分かりいただけると思います。
猫の魅力といえば絶対はずせません、肉球も、バッチリ表現!
全身の毛並みの細かさには、ただただ感嘆するばかりです、、、
おシッポは2つに分かれています、そう、これは猫又なのですっっ!
昔から、猫又は手ぬぐいを頭にかぶって踊ると言われてますものね~♪
そしてこれは、もえにゃん&シュガーくんが、猫又になるくらい長生きしますようにという
思いもこめて作って下さったそうです、どうもありがとうございます!(´;∀;`)
かぶっている手ぬぐいにも細かい柄がほどこされているのですが、
おそらく猫又の妖力によるものでしょう、
一番上の千鳥に命が吹き込まれ、手ぬぐいから今にも飛び出しそうになっています!
大変素晴らしい心のこもった作品を、本当にどうもありがとうございました、
一生大切にさせていただきます!(嬉)
ちなみに表題の「まいねこ」は、私の猫(My 猫)という意味と、
踊る猫(舞い猫)という意味をかけているのだそうです、
粋ですね!(^^)