くまねこ堂・妻のブログ
シュガーくん(猫)は18歳になりました
カテゴリー/当店の癒しの看板猫/くまねこ堂通信猫のシュガーくんも元気です!
おかげさまで先々月の9月に、めでたく18歳の誕生日を
迎えることができました
猫の18歳といえば、人間に換算するとだいたい88歳くらいのようですから、
さすがにおじいにゃんらしくなってきました。
けれども食欲も変わらず旺盛ですし、
階段も元気に上り下りして至って元気そうです
このくらいの年齢になりますと、もうただただ
「ご飯を食べて、トイレして寝るだけ。そばにいてくれるだけでいい。」
そんな心境になります。
この言葉は、こちらの本の帯に書かれていたものです。
去年、もう一匹の愛猫だったもえにゃん(シュガーの姉猫)を亡くした後に
見つけて、購入しました。
18歳以上の猫103匹について、そのご家族にアンケート調査を行って、
猫との出会いから暮らしぶり、ケアの方法など
幅広い設問に対する回答がまとめられています。
猫と暮らすうえで実際に参考になるとともに、
猫達に対する愛情がギュッとつまった素敵な本です。
もえにゃんが亡くなって一年が経ちました。
シュガーくんと仲良し姉弟でいつも一緒でしたから、
今でも毎日シュガーくんをなでるたびに、もえにゃんのことを思い出します。
シュガーくん、元気でいてくれて本当にどうもありがとう。
大好きだよ、これからもまだまだ元気で幸せに暮らそうね!
もえにゃんも、今も変わらず大好きだよ、天国で見守っていてね!
ところで、シュガーくんの横にいるこの子は・・
ガチャガチャで見かけて思わず買いました(笑)
白い猫ちゃん(スコティッシュフォールド)が、猫型のチョコレートを抱いて、
スコ座りをしています!
いや~~可愛い可愛い
パンダ子通信:3歳の七五三を迎えることができました
カテゴリー/育児・子供/くまねこ堂通信大変ご無沙汰いたしております。
ブログの更新はだいぶ滞ってしまいましたが
おかげさまで皆元気にいたしております。
娘のパンダ子は先日、無事に3歳の七五三を迎えることができました。
感無量です
写真撮影を通しても、急にグッと成長が感じられて感慨深いものがありました。
ほんの半年ほど前の3歳のお誕生日写真までは、
撮影の際にいつもパンダ子が泣いてしまって苦労していたのですが
今回の撮影では本人の様子がガラリと変わってびっくりしました
「キレイなお着物が着られる!」と撮影日前も楽しみにしていましたし、
当日は衣装やアクセサリーを選ぶのも本人がすべて楽しそうに即決、
着付け中もうっとりと(笑)鏡を眺め、
撮影中も実に嬉しそうにニコニコ笑って楽しんでおりました
きっと幼稚園に入ったことで、グッと成長したんだろうなあ・・・(しみじみ)
成長は無論喜ばしいことですが、何だか早くも寂しさを感じる
ワタクシでありました、、、
(周りには「早すぎ!」と笑われますけどね、ええ(笑))
いずれにせよ、ここまで無事に成長してくれたことに
心から感謝するとともに、
このパンダ子の屈託のない笑顔がこれからも絶えることのないよう、
私たちも何としてでもがんばっていかねばと思います。
撮影:スタジオアリス
本日のお客様宅のお猫様!
カテゴリー/出張買い取り/お客様宅のお猫様!/くまねこ堂通信本日の、出張買い取り先のお猫様です!!
(※写真はお客様の許可を得て掲載させていただいております)
こんな猫ちゃんにお出迎えされちゃったら、
身もだえして喜んでしまいますね(;´∀`)ハアハア
大きなお目めと、鼻の横のふぐふぐな感じが、
好奇心いっぱいな感じでカワイイですーーー!!
マンチカンのジョコくんとおっしゃるそうです。
「もう、めちゃめちゃ人懐っこくって~~(*´ω`*)うふうふ」
くまきち(夫)がカメラを向けるとぐいぐい近づいてくるので、
後ずさりしながら撮ったそうです(笑)
くまきちの膝を、くんくん。
「いや~、まいったなもぉ~~(*´ω`*)」
ジョコくん、素敵なお写真を撮らせてくれて、どうもありがとう!!
写真を見ているだけで、私も癒されました(*´∀`*)
本日は誠にどうもありがとうございました、
また機会がございましたらぜひどうぞよろしくお願いいたします!
この蒔絵アルバムの製作者は・・?
カテゴリー/古い紙物類/骨董品・古いもの昨日の続きです。
さて、今回の蒔絵アルバムには、特に商標や印などが入っていないのですが、
写真50枚中47枚に「アルファベット+番号+表題」が記載されていました。
そして「増補 彩色アルバム 明治の日本《横浜写真》の世界」という本を
読んでいたら、次のような記述を見つけました。
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写真家によってネガの整理番号に特徴がある。
スティルフリード:算用数字
白井秀三郎:算用数字+漢数字
ファサリ商会:アルファベット+算用数字+表題
日下部金兵衛:算用数字+表題
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おおっ!?
ということは、
この蒔絵アルバムはファサリ商会の物ってことじゃない!?
・・・と胸を躍らせたのも束の間、しばらく読み進んでいくと
こんな記述がありました。
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1.複数の写真家が同じようなネガの整理番号を用いることがありうる。
2.他人の作品を複写してアルバムに仕立てた海賊版がかなり存在する。
これらには商標も印もなく、案外豪華な蒔絵の表紙が付けられていたりする。
一流の写真家であっても、他人の作品を複写することが全くなかったとは
断言できない。
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というわけで結局、製作者(写真家)はよくわからないんですよね、
残念です(苦笑)
でも、明治時代からの長い時を経て、
自分の元へとやってきてくれたこの蒔絵アルバム。
時折取り出してはルーペ片手に隅々まで眺めて、
楽しませていただきたいと思います。
このたびは当店にお譲りいただきまして
誠にどうもありがとうございました、心から御礼申し上げます。
末永く大切にさせていただきます!
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このたびの蒔絵アルバムに関する記事で、参考にさせていただいた文献です:
「幕末漂流」著:松本逸也/人間と歴史社
「保存版 古写真で見る 幕末・明治の美人図鑑」編著:小沢健志/世界文化社
「増補 彩色アルバム 明治の日本《横浜写真》の世界」
横浜開港資料館編/有隣堂
「フェリックス・ベアト写真集 幕末日本の風景と人びと」
横浜開港資料館編/明石書店
「古写真研究 OLD PHOTOGRAPHY STUDY 第1号
1994年4月 長崎大学古写真研究会」
明治写真/蒔絵アルバムより(5)
カテゴリー/古い紙物類/骨董品・古いもの/くまねこ堂通信昨日の続きです。写真番号41~50番(ラスト)。
43.KAKUBEI JISHI(BEGGER)/ 角兵衛獅子(物乞い)
44.JAPANESE GETA SHOP / 日本の下駄屋
45.GATHERING OF TEA LEAVES / 茶摘み
48.BEGGER(GOZENOBO)/ 物乞い(瞽女(ごぜ))
さて、すぐ上の写真の、このアルバムの最後を飾る女性について、
少し取り上げてみたいと思います。
このかたは、明治写真好きなら恐らくおなじみの女性ではないでしょうか
とてもよく見る女性です。
少なくとも明治30年頃までは、日本人は笑って写真を写さなかったようなのですが、
この女性は例外的にいつも明るくステキな笑顔で写っており、
非常に印象に残ります。
「保存版 古写真で見る幕末・明治の美人図鑑」によれば、
この女性は横浜写真だけではなく、明治30年代後半の絵葉書写真にも
盛んに登場するそうです。
「私が集めただけでも20種類以上あるから、
おそらく100種類くらいは発行されているのだろう。
様々な服装で笑顔をふりまいている。外国人に好まれる顔立ちで、
明治30~40年代の土産写真の業界では看板娘だったらしい。
実際に横浜元町の美術写真館では、看板になっていたのである。
(文:石黒敬章)」
なお、石黒敬章さんはこの女性のことを「笑子ちゃん」と命名しており、
私の中ではこのピッタリなお名前がすっかり定着しているのですが(笑)
今、念のためネットで調べていたら、
「最近名前がわかりまして、時松っていうのが実際の名前だった、
本当の名前というか源氏名だったんですが」
という石黒さんの記載がこちらにありまして、へえ~と思いました。
これで、今回お譲りいただいた「蒔絵アルバム」の50枚の写真を
すべてアップさせていただきました、
少しでも楽しんでいただけたようでしたら幸いでございます(^^)
そして明日は、このアルバムが誰による製作の物なのかを考察し、
最終回とさせていただきたいと思います。
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本日の記事の参考文献:
「保存版 古写真で見る 幕末・明治の美人図鑑」編著:小沢健志/世界文化社
明治写真/蒔絵アルバムより(4)
カテゴリー/古い紙物類/骨董品・古いもの昨日の続きです。写真番号31~40番。
31.VEGETABLE HOWKER(hawker?)/ 野菜売り
39.WRESTLERS / レスラーたち(褌若集の組体操風)
明日は写真番号:41~50番(ラストです)をご紹介いたします
明治写真/蒔絵アルバムより(3)
カテゴリー/古い紙物類/骨董品・古いもの/くまねこ堂通信昨日の続きです。写真番号21~30番。
21.TAIKOBASHI(BRIDGE)SUMIYOSHI IN OSAKA /
大阪 住吉(大社)の太鼓橋
22.KORAIBASHI(BRIDGE)OSAKA / 大阪 高麗橋
23.SUWA TEMPLE NAGASAKI / 長崎 諏訪神社
24.SHIOMIZAKI OF MOGI AT NAGASAKI / 長崎 茂木の塩見崎
25.HUJIYAMA FROM KASHIWABARA , TOKAIDO /
東海道 富士市柏原から見た富士山
26.JAPAN CARGO VESSEL HAS ARRIVED(TON12)/ 日本貨物船の到着
27.CHILDREN PLAYING(IMOMUSHI)/ 子どもの遊び(いもむし)
28.CLEANING THE RICE PLANT. / 脱穀・精米?
29.WISTERIA BROSSOMS AT NAKASENDO NEAR TOKYO /
東京近郊 中山道 満開の藤
明日は写真番号:31~40番をご紹介いたします
明治写真/蒔絵アルバムより(2)
カテゴリー/古い紙物類/骨董品・古いもの/くまねこ堂通信昨日の続きです。写真番号:11~20番。
11.DAIBUTSU AT KAMAKURA / 鎌倉の大仏
12.FERRY BOAT AT ENOSHIMA / 江の島の渡し舟
13.ASAKUSA TEMPLE AT TOKYO / 東京 浅草寺
14.YOSHIWARA TOKIO(←原文まま)/ 東京 吉原
15.TEMPLE OF YANAKA TOKIO(←原文まま)/ 東京 谷中の寺
17.REVOLING LANTERN, NIKKO / 日光 回り灯篭
19.ROAD OF IKUTA TEMPLE IN KOBE / 神戸 生田神社参道
20.MOTOMACHI STREET OF KOBE / 神戸 元町通
明日は写真番号:21~30番をご紹介いたします
明治写真/蒔絵アルバムより(1)
カテゴリー/古い紙物類/骨董品・古いもの/くまねこ堂通信昨日の記事でご紹介した「蒔絵アルバム」の中の写真をご紹介いたします!
なお、写真に実際に記載されているタイトルは、英文のみとなっております。
ブログ記載の日本語タイトルは、前の持ち主様が訳して下さったものです、
どうもありがとうございます
さあそれでは、明治ニッポンへのタイムスリップをお楽しみ下さい!
(無断転載防止のため、うっすらロゴを入れております。何卒ご容赦下さいませ。)
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写真番号:1~10番。
1.CUSTOM HOUSE YOKOHAMA / 横浜の税関
2.YOKOHAMA GRAND HOTEL / 横浜グランドホテル
6.SHELL PICKING HONMOKU,YOKOHAMA / 潮干狩り 横浜 本牧
9.BENTENDORI YOKOHAMA / 横浜 弁天通
10.HILL OF NOGE YOKOHAMA / 横浜 野毛の丘
明日は写真番号:11~20番をご紹介いたします
蒔絵アルバム(明治時代)がやってきた!
カテゴリー/古い紙物類/骨董品・古いもの/くまねこ堂通信大変ご無沙汰しております。
パンダ子(娘・3歳)が4月に幼稚園に入園して母子共に新生活が始まり、
慣れない毎日にすっかりバタバタしておりました
おかげさまで、元気にやっております。
さて先日、宅配買取で大変興味深いお品物をお譲りいただきましたので、
ぜひご紹介させていただきたいと思います。
この写真を見てすぐにピンと来た方は相当の古い物通、
これは通称「蒔絵アルバム」と呼ばれる、明治時代に爆発的に売れた
外国人向けの写真集です。
サイズは27.5㎝✖35㎝、大きくてかなりズッシリと重みもあります。
表紙には蒔絵で絵が描かれ、象牙と螺鈿で立体的な彫刻が施されています。
さて、「蒔絵アルバム」とは一体どういうものなのでしょうか?
「幕末漂流」著:松本逸也という本にわかりやすい概要が載っておりましたので、
一部を抜粋させていただきます。1993年発行の本です。
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パリやロンドンから、明治二十年から三十年代にかけて、
横浜居留地を中心に爆発的に売れた「蒔絵(まきえ)アルバム」が、
今、続々、日本に里帰りしている。
これは、当時、日本を訪問する外国人が、異国情緒たっぷりのこのアルバムを
土産として持ち帰ったものを、今度は、現代の日本人が、海外に旅をして、
パリやロンドンの蚤の市などでアルバムを見付け、買い戻すといったことによる。
こうして、百年前のニッポンが、日本人の手によって再発見されるという
妙な現象が、今、起きているのである。
(中略)
さて、「蒔絵アルバム」。
外国人観光客目当ての豪華アルバムのことで、
日本紹介の名勝風景、社寺、風俗、人物などの着色写真を約百枚張り付け、
木製の表紙を漆と金銀粉、摺(すり)貝などの絵模様で飾ったものである。
主に横浜で大量に作られたことから、前出の小沢健志教授(写真史)が
「横浜写真」と命名し、今ではこの言葉が定着している。
営業写真であるため、どうしても商業性が強く、未知の東洋への
異国的興味にこたえた演出が目立つ。
とはいえ、この蒔絵アルバムこそが、幕末、明治の日本を映像で伝えるもので、
資料性は高く、極めて貴重だ。
このアルバムのおかげで、こうして百年後の現代人に当時の生活をうかがい
知らせてくれるのである。
このアルバム制作のパイオニアの一人は、横浜居留地内にあった
ベアトの写真館を引き継いだオーストリア人写真師スティルフリードである。
(中略)
このアルバム販売で材を成した営業写真師には、スティルフリードの後を引き継いだ
金幣商会の日下部金兵衛や、ファサリ商会のファサリがいる。
共に横浜で店をはり、「横浜写真」の双璧である。
日本画の絵師を着色師として雇い、最盛期には三十人もずらりと並び、
四ッ切りの白黒写真に彩色を施すといった繁盛ぶりで、
ひたすらアルバムを製造しては売りさばき、大もうけした男たちである。
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今回お客様にお譲りいただいたアルバムには、
50枚の写真が収録されております。
私は江戸~明治時代あたりになぜか昔から愛着があり、
このアルバムが届いて
自分の手で表紙を開いたときは感動いたしました (*´-`*)ジーン…
普段手にする明治時代の写真といえば普通のL判くらいのサイズなのですが、
このアルバムの写真サイズはいずれも21㎝✖28㎝と大きく、
その迫力と美しさには目を見張るものがありました。
元の持ち主様のご好意で、このたび幣ブログに
これら50枚の写真をすべてご紹介させていただきます!
いわゆるこういった「横浜写真」は、スタジオでポーズを取った演出写真も
あるのですが、その事を考慮に入れましても、
明治時代の人々の息吹や空気を身近に感じることができる得難い資料です。
当時の風俗や風景を少しでも多くの皆様に感じ取って楽しんでいただけたら、
誠に嬉しく幸いでございます。
明日から1日10枚ずつ、アップさせていただく予定です、
ぜひどうぞお楽しみに!!
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本記事の参考文献:
「幕末漂流」著:松本逸也/人間と歴史社